湖の女たちのレビュー・感想・評価
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人間は欠陥品
大森立嗣×吉田修一という、如何にもヤバそうなタッグ。映画と小説、両者とも評価が二分されることが多いため、今回もさほど期待していなかったけど、ほどほどに面白く、そこそこつまらないといった感じ。
濡れ場たっぷりの、強化版「別れる決心」かと思っていたけど、結構違った。恋とかそういうんでもない。ミステリー色がかなり強い作品。ただ、何でもかんでもやり過ぎていて、終盤から収集が付かなくなったのか、かなりとっちらかった作品にはなっている。一つ一つの要素は面白いのに、どれも中途半端。勿体ない。
「湖の女たち」はて、どういう意味なのか。たち?湖に関連した女性は松本まりか、1人じゃないか?しかも、湖のシーンがこの映画で最もつまらない。とまぁ、タイトルと内容が上手いことマッチしておらず、てことは原作の完成度もさほど高くないんじゃないかな。「楽園」もそうだったけど、吉田修一の作品は無駄なセクシャル要素が作品の質を下げている気がする。真っ当にミステリーやればいいのに。生きずらい日本をバッサリ斬ってくれればいいのに。
大森監督の特技、演者の持つ才能の引き出しは今回も抜群だからこそ、脚本・物語設計が気になりすぎた。にしても、浅野忠信、いい芝居するなぁ。正直これだけで儲けもん😊
久々に観た、長いだけの映画
原作者に惹かれて観たけど、寄せ集めの題材を買い集めて入れましたって感じ。繋がりもなく、ただただ長い。あくびも出たし、早く終わってくれと何度も思った。連続ドラマなら見せ場を入れつつ引っ張って、ってできたかも。
映画はその場に閉じ込められて観るから、苦痛が続くだけだった。
ツッコミどころも満載だが、あんな白衣の連中が鴨の親子みたいに行進してたら絶対目につくし、あらゆるところに防犯カメラがなくても、施設に一個あれば映ってるとおもうけどね。雑。
ネタバレありにしたので、追記
そもそも介護施設での殺人事件ですらまともに描けてないのに、薬害事件とか731とか、松本福士の変態プレイとかぶち込んで全部中途半端、って思いました。
趣旨に少し理解できるところもあるけれども、描き方に疑問を感じる
生産性や成果主義優先による様々な歪みが描かれている。最終的には、長いものには巻かれろ、ということなのか。介護業界の劣遇を告発するようでいて、二人の職員役を貶めるような描き方には疑問が残る。郁子のプライドの吐露だけが救いである。由季の正義感は空回りするばかりである。731部隊事件だけでなく、介護施設殺人事件も冤罪であった事実を基にしているのなら、少しは評価できそうである。
出勤前に湖畔で美しい大口バスを釣ってしまったS男の話
吉田修一原作の小説を基にした監督の脚本による映画。読書の習慣がないので、原作はもちろん読んでいません。ただ、初恋温泉は買って読んだ記憶があります。ただ誠に残念ですが、内容はすっかり忘れております。
前半は高齢者介護施設で人工呼吸器をつけていた男性老人が死に、事故死ではなく、故意に呼吸器を止めた殺人の容疑で若い刑事とベテラン刑事の二人組が取調。その老人は元厚生大臣で薬害事件に絡んでいたが、黒幕からの圧力で捜査が打ち切りになり、それから琵琶湖の湖西署の士気が著しく低下し、刑事達の心は腐敗していった。その不審死の老人と新しく日本医師会長になった男が過去にのっぴきならない関係にあったらしい。実際には百歳近い老人が亡くなっても、警察が事件性を疑うことはほとんどないし、刑事が特定の職員を星と睨んで不当な取調をすることもこのご時世には実際にはあり得ないのだが。映画の冒頭、日の出前の暗~いうちから、腰まで水に浸かりバスフィッシングする若い男は臨月の妻がいる。かなりの釣りバカ。釣りバカ日誌かとワクワクしてしまった。ただ真っ暗なうちはバスは釣れないと思うのよ。どろーんとした遅めの進行に前半は少し眠くなってしまった。でも神に誓って寝てない。
福士蒼汰がぁ~
こんなヨゴレ役をやるとは。
ギャップ萌え狙いでしょうね。
しかし、のぼせあがり過ぎじゃね。
暗闇の中をボートを出し、松本まりかに手錠をして、オレのことを信用しているなら飛び込め、絶対助けてやるから。
北三陸高校潜水土木科(朝ドラのあまちゃん)卒だから、とても安心だったけど。
松本まりかは1年間ほど壇蜜と勘違いしてみていた時期がありました(恥)。
満州ハルピンの731部隊が絡んでおり、老人介護施設の職員(根岸季衣)の高校生孫が一緒にアルバイトしていて、野鳥研究会に入っている。SNSに投稿された動画には軽自動車の松本まりかとおぼしき太腿から死んだ老人の個室までの連続動画が。薬害事件の製薬会社と元厚生大臣の関係を追うジャーナリストが元厚生労働大臣と若い頃ハルピンで過ごした妻(三田佳子)が目撃した未成年者の残忍な事件の回想と野鳥研究部の学生の姿をダブらせるシーンが複数回繰り返される。もはや生産性のない人間の介護の価値感と若い人の残忍性はダブるが、731部隊のマルタとは本質的に異なるので、犯人探し的にはぼかされ、観るものを混乱させる。厚生大臣とか医師会会長とか731部隊とか全部カットでもよかったなぁ。松本まりかが真犯人なのか?子供の悪ふざけが昂じた事件なのかだけでも充分な気がしました。ジャーナリストの役の方や警察の腐敗の背景はなしってことになってしまいますが、福士蒼汰君にはこの際、変態役に開眼してしまったということで。これだけ全国に上映館が多いので、変に否定しないほうが、潔く映ってよかったかもしれません。
警察は腐敗したまま。ジャーナリストも長いものには巻かれたまんま。
介護施設は看護師と介護士の溝は埋まらないまま。若者のSNS上の暴挙は止まないまま。
この期に及んで731部隊を持ってくるなんて、時代が合わなすぎます。元厚生大臣は生きていたら140歳ぐらいかな。
でも、出勤前にバス釣りをしていた警察官(公務員)が、夜勤の女性介護士が勤務中に脱けだして、湖畔でオ◯ニーしているのを見つけ、実家で帰省出産の妻のいぬ間に変態プレーを持ちかけるにまでに脅迫し続けたっていう事実は確かだと思います。なんとかは小説より奇なりって言いますからね。
三遊亭小遊三師匠もできれば壇蜜が良かったって言うと思う作品かなぁ。
原作の小説を読んでみたくなりました😎
この映画は脈アリのカップルの初デートにはもってこいだと思います😎
医療機器のアラーム音を聞いたことがない人が映画を作ったのかなと思ってしまった
2024.5.23 TOHOシネマズ二条
2024年の日本映画(141分、G)
原作は吉田修一の小説『湖の女たち(新潮社)』
ある介護施設の殺人事件を巡り、事件を追う刑事と取り調べ対象の介護士との歪な関係を描いたミステリー映画
監督&脚本は大森立嗣
物語の舞台は、滋賀県高島市
西湖の湖畔に佇む介護施設「もみじ園」にて、100歳の利用者が亡くなってしまう
状況を不審に思った家族が通報し、西湖署の刑事・濱中(福士蒼汰)と伊佐美(浅野忠信)が捜査に訪れた
2人は介護士たちの話を聞き、当時の当直状況、当直者たちにフォーカスを当てていく
その日の当直者は1班として松本郁子(財前直見)と本間佐和子(呉城久美)、2班として豊田佳代(松本まりか)と二谷紀子(川面千晶)が業務にあたっていた
看護師は基本的に寝ていて、介護士が起きて番をすることになっていたが、日勤から当直業務に入った佳代は仮眠を取っていた
だが、朝方に施設外に出ていたことがわかり、そこで何をしていたのかと問われてしまう
佳代は湖に行って夜明けを見ていたと言うが、それを目撃した者は誰もいなかった
映画は、老人の担当者である松本が犯人として断定されて、違法な取り調べが行われていく様子が描かれていく
西湖署はかつてある薬害事件を起訴に持っていけなかった過去があり、これ以上事件を「迷宮入り」させたくはなかった
そこで、松本が槍玉に上がるのだが、その行動は「松本が違法な取り調べを告訴する」という状況に行き着いてしまう
それと同時に、佳代に何かを感じた濱中が執拗に迫るという展開があり、それがおかしな関係へと繋がっていくのである
本作は、かなり多くのものが詰め込まれていて、結局のところ何にフォーカスしたかったのかわからない作品になっていた
100歳の利用者殺人事件が太平洋戦争時の731部隊による人体実験と繋がっているように見えて、全く関係がなかったりするし、その取材をする池田(福地桃子)は犯人らしき人物に辿り着くものの、「これが正解」と言われても釈然としない部分は多い
それは、完全に外部から侵入が困難な施設に入り、アラームを鳴らすことなく機械を止めることが彼らにできるのかというところである
5人で向かえば目立つし、服装も目視しやすい
延命治療や介護に反対の立場だとしても、その思想に若者が陥って行動するのかも謎だと思う
なので、それっぽい仄めかしに過ぎず、真犯人に辿りつかないのに、捜査を担当する刑事は「過去に囚われてやぐされているだけ」だし、「捜査対象者と2人でボートに乗って手錠プレイ」に興じたりしている
このあたりのまとまりの無さが不思議で、久しぶりに何を観たのかわからない、という感覚を持ってしまった
いずれにせよ、何を期待しても足りない内容で、男女関係のもつれとしても中途半端な描写で終わっている
過去との因果もなく偶然で、一番陳腐に思える動機で仄めかすだけというのも無茶だと思う
ミステリーとして、どうやって老人を殺したのかというものが解明されていない以上、どこにも着地していないと考えるのが妥当なのではないだろうか
欲望の湖に囲まれること?間違い道に落ち込む
映画の名前は湖の女たちだが、表す意味がわからない。残念😢確かに湖の特徴は川の様な囲まれたり、海の様な限界を見つけないことだ。
女の役は4名5名ぐらいの印象かな、かよは青少年の頃から愛されていなかったから、今の現実にも欲望を抑え過ぎるのでこの様な愛を身につけてなったと思った。記者は正義感がある人なのに、最後に真実に近寄るために落ちてしまった。そして満州を見た老人も、人性の残酷な一面を見たから幸せがなくなり、世界の本物の美しさを見つけなくなった。後は犯人に疑われた松本も加害者より被害者のイメージが多く感じた。そして、あの仮笑の少女もあの時の加害者の様な人になったかな。女たちの性格は様々だが、それらの関連性は探せない。
刑事たちなぜ偏執に間違いことをやり続けるのか?カメラを見ずに間違いを認めない。だから、真実に近づかないだろうか?そして、731部隊の例で言えば、罪を認めずに違う道を走り続けること?意味不明な所いっぱいある。言いたいことが散らかって繋がないのは評価が良くない原因だと思った。
しかし、世界はそもそも美しくて、悪い人の人性によって世界が複雑になると考える。
たくさん問題があって、監督さんに聴きたいと思って昨年の映画祭見に行かなかったことで本当に残念だった😢
「変態」で片付けちゃうと途端につまらなくなるよ。
西湖畔のサイコパスたち
端的に言って、意味が分からなかった。
濱中と佳代の関係はドSとドMのそれでしかなく、濱中がどこでM性を確信したかも不明。
徹底的に濱中が気持ち悪いし、湖畔の砂利に倒れ込んで慟哭する伊佐美も異常。
強引な取り調べが問題になってるのにスーパーで張り付き、自ら手帳を出すとか炎上じゃ済まんよ。
池田も、あの程度の根拠で家にまで突撃するのは阿呆。
薬害事件と介護施設の事件に関連性も感じないし、どこに焦点が当たってるかがハッキリせず。
カットの繋ぎも最悪で、回想入りも分かりづらい。
車から降りた濱中が次の場面で運転してたり、濱中の投石を無視してた佳代が次の場面で松本と路上で会ったり…
編集で削ったせいなのだろうが、これでOKなのか。
事故をどう処理したかでも印象が変わるのに、そこはカット。
薬害事件関係は基本台詞のみの描写で不鮮明なのに、レベルの高過ぎる性癖描写は丹念。
佳代の父や濱中の妻子の必要性も感じないのだけど、どちらも一人暮らしではダメなの?
恐らく服部の孫たちが犯人でいいのだろうが、肉親の勤め先以外で機器や勤務体制知りようもないでしょ。
ミステリでは絶対ないし、人間ドラマとも呼べないし、撮ってる人や演者は理解してるのだろうか。
変態エロスと欲情メンヘラの履き違え
原作を読みたくなりました
面白かった。
さすがの吉田修一氏原作、映像美に反しての内容の重たさよ。
みんな松本まりかちゃんの色香に騙されてはダメよ!立ってるだけでフェロモン撒き散らしてる彼女に性別関係なく、気持ちを持っていかれると思うけども。
彼女もちょっと憑依型というか、すごく役にハマってしまう女優さんなのかなと思うけど、これは男子は翻弄されるよなあ、うまいなあと思って観ていた。
そして福士蒼汰くんのオラつきにも。
(なんかオラつき慣れてなさそうな感じが可愛かった)
そもそも彼は笑い顔というか、真顔でも目が涼しげに微笑んでいるタイプだと思うので、確かにこういう感じのお顔立ちで、実は突然キレるキャラとかだと周りは普段とのギャップもあって怖さが倍増なのはわかる気がする。
浅野忠信もよかった。
伊佐美は色々あってのあのキャラだったのを映画みてたらわかるけど、ああなるまでにどれだけの失望を繰り返したのかなとちょっと気の毒になった。
想像以上の悪が隠れてるよ。
実際の事件を滲ませて作品を作る?というかみんなが知ってる事実を織り交ぜた方が話の内容に真実味が増すというか、想像しやすくなるというか。
なんかそんな作品が吉田作品には多いかなと思いました。
原作読みたくなったわ。
だれか教えてほしい
まとまりと繋がりがない
介護殺人とほの暗い男女関係が数奇な交わりで繋がって…?!的な展開かと思ったら別に何の関係もなかった。
何か被害者の身元が面倒な立場のせいで国を巻き込む大事件のように思えたが別にそうでもないかもみたいなサスペンスの横で、変態と変態がくっついて離れただけの話で、特に何も複雑怪奇でもなく問題も解決せず全員何がしたかったのか分からないまま終わってしまった。
耽美な雰囲気だけ味わいたいなら美味しく頂けるかもしれんがサスペンスを添えるな。
もしくはサスペンスにSM耽美を添えるな。
味分からんくなるわ。
松本さんが折れずに強かであり続けたのが嬉しかったです。
私はやってない!聴いてない!のシーンでガッツポーズしちゃうわよね。星おまけしちゃう。
不快エンタメ
この作品を1回目見た時は内容が衝撃すぎて私の頭の中で上手く整理出来...
所轄署無能すぎないか?
原作未読です。
大疑獄事件ともいえる隠蔽された薬害事件と施設におられた百歳の老人の不審死を絡めテーマにして雰囲気で押しきろうとした映画。
俳優たちの演技は極上で、松本まりかの被虐性をそそる演技、対になる福士蒼汰も剥き出しになる本性を見せる役の振り幅は新境地と言っていい。が、肝心の設定が残念過ぎる。
薬害事件の元凶が戦前の731部隊に求めるのは、無理に無理を重ね過ぎである。令和の今に731部隊って何年経っているんだよって突っ込みそうになりました。
その不審死した被害者が731部隊関係者でその妻が三田佳子。その731が活動した中国東北部の現地に駐在して行ったということは年齢は90以上くらいのはずで若すぎないかと違和感を持った。
そのうえ福士蒼汰の所属先の署が無能すぎて許容範囲を越えます。
ここには鑑識がいないのか。指紋や録画をチェックして物的証拠を上げようしない。目立つのは取り調べで怒鳴るだけであまりにも前時代的過ぎる取り調べを繰り返し被疑者に訴えられる始末。
一番興ざめだったのは介護施設経験者として知っているが、これくらいの施設なら至るところにカメラが配置されているはずでそれをチェックしなかったのか、見たら一発で事件解決です。
評価として星3つ、つけましたが見るべきものは俳優の演技だけでした。
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