湖の女たちのレビュー・感想・評価
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コース料理のメインたちVarious main dishes of different cuisines
原作は未読の立場。
もとになった実際の事件に関しては覚えがあり。
扱っているテーマに関しては
重いし、取り上げる価値があると思う。
個人的に残念に思ったのが、
出演している人たちがとても豪華で、
誰一人として手を抜いていないのに、
まとまりに欠けているように感じたこと。
観た後に思ったのが、
様々なジャンルのコースのメイン料理が
たくさん出てきて、
例えば、日本料理、中華料理、イタリア料理、フランス料理のメイン、
コースとしての統一感というかまとまりが感じられないな
ということ。
それぞれの素材は良いけど、
上手く繋げられなかった印象で、
かかっている音楽がちょっと五月蝿く思ってしまった。
福士蒼汰さんと松本まりかさんの熱演が
上手く絡んでないのが、
少し残念だった。
I haven't read the original work, but I remember the real incident it is based on. I think the themes it deals with are heavy but worth addressing.
Personally, I felt it was unfortunate that, despite the cast being very impressive and each actor giving their best performance, the overall cohesion seemed lacking.
After watching it, I thought it was like having the main courses from various cuisines—Japanese, Chinese, Italian, and French—served together. While each dish was excellent, there was a lack of coherence as a course.
The individual elements were good, but they didn't connect well, and I found the music a bit noisy. It was also a bit disappointing that the passionate performances by Sota Fukushi and Marika Matsumoto didn't mesh well together.
何処に向かう。
壊れた男と壊れた女が、愛憎の限りを尽くす。それとは別に、過去の大きな事件と今ある殺人事件を絡めて、すったもんだすったもんだ。。。
演技は別にして、ストーリー的に松本まりかの描写必要?あれがメイン? なんか過去の事件から絡まって今に向かう話の方にのめり込んでしまって支配や抑圧による性描写がどーにも要らなく見えた。2人の演技力は凄まじかったけれども。
面白かったです。
時のない湖
吉田さんの原作とのことで、やっと時間つくって観てみました
主人公の佳代役の松本まりかさんには敬服しましたが、刑事濱中に対してのいびつな服從が、どうも納得がいかない
精神面での母不在で家庭的に欠落した心のまま介護士になって、ドメスティック・バイオレンスの餌食になった、
この2人に未来はなく、先輩刑事がそうであったように、日本社会の悪しき構造に飲み込まれて行くだろう濱中の将来もみえてくる
大森監督渾身の作品だろうに、あまりにストーリーが広汎なため、焦点が絞れなかった感は否めない
でも好きな作品でした
琵琶湖は穏やかな湖だが、その精神性として日本の歴史をじっとみているのだ
248 蒼汰すごいわ
組織の膿が出まくる現場で署長も課長も浅野先輩もぐちゃぐちゃに
なっている中福士蒼汰の現実を見事に映し出す存在感は素晴らしい。
まりかちゃんもどうせならもう一脱ぎしてもよかったのでは。
ドキュメントを並行させ物語に真実味をつける手法は悪くないが
731は真実かどうか不明なので要らないし
杉田水脈の話も文脈が捻じ曲げられているので不要
この作家風情を見せびらかす表現はどうかと思ってしまう。
琵琶湖ももう少し神秘的に見せれば対比が強く出てきたのに、と残念。
60点
水口アレックスシネマ 20240606
世界は美しいのか…答えは
原作を読んでいないので純粋に映画を観ての感想になります。
観ていて遠藤周作の「海と毒薬」を彷彿させる深い内容だと思いました。
志を持って社会に出て初めて今まで思っていた世界とは違う理不尽な世界を知った若者の苦悩。
愛する人と結婚して子ども作って家庭を作ることが男女の愛の幸せという世界がありながらも別の人と惹かれ合い倒錯した世界にのめり込む。
2つの話が絡み合いながら
世界は美しいのだろうか…と観ていてる者に投げ掛ける。
この言葉の深さと悲しみは登場人物から出る言葉と表情で心に訴えてくる。
ベテランで実力のある役者の方々の力にさすがという感嘆を覚えた。
この深いテーマを2時間の中に余すところなく入れて、しかもこのテーマの答えを分かりやすく出していない所が素晴らしい。
世界は美しいのか…それを決めるのは作り出すのは…
日本も含めて何かに支配されている今の世界に一石を投じる映画でした。
湖の女たち
警察の捜査のあり方、社会の裏側、その中で人間性が落ちてしまった上司を演ずる浅野忠信のエグさ、
青年刑事として人間として未熟ゆえに、その状況の中で流されもがく福士蒼汰、
容疑者に仕立て上げられながらも最後まで自分の誇りを捨てない財前直見、
捜査の中で、翻弄されるような存在でありながら実は、青年刑事を翻弄して深みにはまる松本まりか、
過去の政治的な戦争事件について、語り始める三田佳子と、若く正義感に燃える政治記者の福地桃子。
それぞれに、素晴らしい。
事件と過去の歪められた真実と湖の深い暗い色合いが重さを感じさせつつ、
エンディングには気持ちが安らぐもので、
観た後に、悪い感じではなくそれぞれの登場人物にとって救われるラストと感じられ良かった。
三田佳子、浅野忠信、財前直見、松本まりかは勿論良い演技をしていたが、自分的には福士蒼汰、福地桃子ががんばっており、とても良かった。
若干暗さの漂う映画の中で、引き込まれる存在感を感じた。
「大森立嗣監督、松本まりかさんトークイベント」
今年106本目。
トークイベント付き上映。
作品は世界は美しいですか。
それに気付くと世界はこんなに美しい物で溢れている。また命を教えてくれませんか?のセリフ。
こう言う映画を素晴らしい作品だと感じる事が自分の自信になると松本まりかさんも仰っていましたが、自分もそう思っていて2時間見て今生きていると感じます。
何を伝えたいのか
警察は酷すぎる。時代設定が昭和か?それにしても酷い。福士くんと松本さんの性癖も酷い。理解できない。福士くんのやってることはストーカー行為に強制わいせつ、自ら証拠となる動画も撮るなど異常。
介護問題、不倫、警察の闇、企業と薬害、未成年者の犯罪?など色々と詰め込まれスッキリする事なく最後まで消化不良。
ドMな松本さんとドSな福士くんを観たい方にはお勧めです。
よく言って消化不良、ストレートに表現すると支離滅裂
介護問題に始まり、警察の横暴さや薬害と政治の話、果ては731部隊まで話が膨らむ本作ですが、それぞれがまったく噛み合っていません。
登場人物も誰一人共感できそうになく、ギリギリ過去のエピソード込みで伊佐美に同情できるのみ。
主役の二人のはずの濱中や佳代にいたっては、行動基準がわからないと思っていたら、そのまま狂って色情狂に。
池田が出てきて、物語の本筋がこちらに移るものの薄いエピソードからなんとなく犯人が見つかるというどうでもいい展開。
原作がダメなのか、監督・脚本がダメなのか知りませんが、よくこんな映画が成立したな、という印象です。
よほどのことがない限り2024年ワーストでしょう。
ごめんなさい。こんな女になってごめんなさい。
これは、原作を読んでいないと理解が難しいのだろう。作中、たぶんいろいろなモチーフとなる実際の事件がある気がした。それをいちいち挙げるつもりも調べるつもりもない。その気にならないくらいに、役者たちの演技がイカれている。それは下手という意味じゃなくて、むしろその逆で、奇妙な役柄に入り込み過ぎているという誉め言葉に近い。近いのだけども、感動はしない。むしろ、嫌な気分を抱き続け、モヤっとした気分で映画館を後にした。たしかに、吉田修一の作品だ。受け入れがたい出来事と言うものが人間をああまでに変えてしまうという悲劇を、躊躇なくあぶりだし、美しいものと醜いもの、正義と悪、理性と本能を表裏一体で描ている。それを大森立嗣という適任者が映像化している。そりゃこうなるだろう。悪く言えば、凡人にはやや理解しがい出来に。なんか、松本まりかはこんな役ばかりあてられて気の毒な気がしてきた。
松本さんがんばれ!
2024年劇場鑑賞123本目。
サスペンスと聞いて行ったのですがなんだこれ。
介護施設で風呂入れている松本まりかがエロすぎるだろこれ、と観ていたら刑事もまぁ見事にそうなっちゃうんですが。とにかくこの映画に出てくる警察にろくな人がいないのに、主人公の福士蒼汰演じる若い刑事が一番ひどい。心の中で舌打ちしていたら別の観ていたおじさんも本当に舌打ちしてました。
タイトルの松本さんは松本まりかでなく登場人物です。
女尻 松本まりか アリスJAPAN←違うでしょ
2024年映画館鑑賞39作品目
5月26日(日)イオンシネマ石巻
dポイント−200円→1600円
原作は『悪人』『横道世之介』『怒り』『楽園』『太陽は動かない』の吉田修一
監督と脚本は『ぼっちゃん』『日々是休日』『タロウのバカ』『MOTHER マザー』『星の子』の大森立嗣
粗筋
介護施設「もみじ園」に入居していた100歳の老人市島民男が亡くなった
老衰でもなく病死でもなく何者かが意図的に人工呼吸器を停止させた殺人だった
殺人容疑で介護士松本郁子に対し連日長時間厳しい取り調べで自白を強要した西湖署の伊佐美濱中両刑事は松本から刑事告発され失職した
その一方で週刊誌記者池田は被害者の過去を調べ犯人として介護士服部久美子の孫三葉を疑った
またその一方で豊田佳代は湖畔で夜明けのカー◯ナニーに興じていた
まずわけわからん
脚本以前に原作も酷いらしい
いろいろと詰め込みすぎてしかもまとまらず酷い代物が完成した
流石に戦後80年くらい経っているのに731部隊をこのように描くにはそろそろ無理が出てきた
三田佳子でそれは確信に至った
20年前なら成立したかもしれないが大東亜戦争末期大人だった人たちは今いくつか考慮したらこんな作品は作れないはずだ
要するに口先だけで反戦活動している老害芸能関係者は少なくとも脳味噌が20年成長が止まった状態なんだろう
松本まりかはここまでしてなお乳房を披露することはない
往年の渡辺美奈代を彷彿させる拘りぶり
逆にエロティシズムを感じる
たしかに撮影をほぼ終了し全裸で「お疲れ様でした」とスタッフに言ってから頭を掻きながらシャワー室に向かう上原亜衣に色気はない
エロスとは恥じらいがあってこそ成立するものなのだ
浅野忠信はベテランになったら銭形警部を演じていたときの声みたいになっていた
ベテラン刑事=銭形警部なんだろうか浅野忠信の中では
財前直見の熱演が光った
久々に彼女の芝居を観たような気がする
北野武監督にお尻を触られ続けたことがよっぽど精神的にショックだったのか故郷に戻って農業を始めたときはもう俳優復帰はないのかなと思ったものだが
余談になるがポルノ映画でもないのに「くちゅくちゅ」はないな大森監督
女性も鑑賞するんだから
配役
介護施設「もみじ園」の介護士(2班)の豊田佳代に松本まりか
西湖署の若手刑事の濱中圭介に福士蒼汰
濱中とコンビを組む西湖署のベテラン刑事の伊佐美佑に浅野忠信
伊佐美の上司だった元刑事の河合勇人に平田満
佳代の同僚介護士の服部久美子に根岸季衣
久美子の夫に菅原大吉
久美子の孫の服部三葉に土屋希乃
久美子の友人の小野梓に大後寿々花
佳代の同僚介護士(1班)の松本郁子に財前直見
佳代の同量介護士(1班)の本間佐知子に呉城久美
佳代の同僚介護士(2班)の二谷紀子に川面千晶
週刊誌の記者の池田由季に福地桃子
編集長の渡部に信太昌之
週刊誌のデスクの小林剛に伊藤佳範
圭介の妻の濱中華子に北香那
佳代の父の豊田浩二に鈴木晋介
濱中や伊佐美の上司の竹脇東に近藤芳正
署長の両角に吉岡睦雄
民男の妻の市島松江に三田佳子
松江の若年期に穂志もえか
養護施設「もみじ園」で殺される市島民男の若年期に奥野瑛太
日本兵の谷川に岡本智礼
医療機器メーカーの担当者に長尾卓磨
初めて映画を観たことを後悔した作品だった
伝えたいことや社会への風刺がたくさん詰め込まれていて、でもオチもなく、まとまりもない作品でした
原作小説の作者の作品は「点と点で終わることが特徴」らしいのですが、本映画は点同士の繋がりが分からず、この作品で伝えたいことが想像できず映画を観ていることが苦しかったです
2022年の文春オンラインのインタビューで
【以前は「すべてを伝えたい」と力んでいたから、受け取るほうもお腹いっぱいになってしまっていたかもしれません。】
と答えていて、映画化でうまく内容を拾えなかっただけなのか?それとも作者が伝わる人に伝われば良いとした結果なのか?と分からぬまま、、
禁断の関係、殺人事件の731部隊との関連と結末、雑誌記者も最終的にどういう結論に至るのか
想像できるだけの燃料がなく、目の前に木材だけ置かれた気分です
原作ファンでなければ、見るのは考えてからの方が良いと思います
超展開
良く言えば超展開、悪く言えば雑展開。
介護施設の殺人事件がメインだが、過去の226事件や薬害事件等も扱いスケールはデカいが、絶妙に絡み合っていない。
人物の行動や言動も、良く言えば意外性、悪く言えば適当。
タイトルの湖が効果的かというと、そうでもなく、川でも海でも森でも変わらない。
期待してただけに、うん。
全106件中、21~40件目を表示