「論点が多すぎ何も回収されない作品」湖の女たち ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
論点が多すぎ何も回収されない作品
松本まりかが主演なので観たいと思い鑑賞しました。
100歳の老人が介護施設で殺害(かどうかも不明)され
たことを軸に物語が展開するかと思いきや、
いろいろと話が分岐していきます。
松本まりか演じる佳代の性癖。
福士蒼汰演じる濱中も同様に。
このあたりは『正欲』を思い出してしまう描写でした。
濱中と伊佐美(浅野忠信)の激しい審問
vs容疑者松本(財前直見)。
容疑者になったのも強引に。
松本は警察に絶望し自殺未遂をするまでに。
追って松本はリベンジします。
そした記者池田(福地桃子)vs国家権力。
冒頭の事件が実は第二次世界大戦下の日本軍による
人体実験とつながっていることを突き止めたがゆえに
押しつぶされてしまう。
同様のことで、かつて伊佐美もつぶされていたという
こともわかるんですね。
そして池田vs 服部の娘。
この娘が100歳老人殺人の犯人ではないかと池田は考えており、
というのも、対戦中の日本軍の凶行に類似しているから・・・なのですが
これも闇の中。
他にもあったかもしれませんが、だいたいこんな線が描き出されていき
回収されていかないので、???って感じなんです。
長尺の割には残尿感がすごくある、そして映画的興趣も感じられる余韻もないという
なかなかに手強い作品でした。
松本まりかがもっと体当たりで演技していたら、見方も変わったかもしれませんが
ちょっと風呂敷を広げすぎな感は否めませんでしたね。
これを観て何を感じるか、そこから何を得るか次第で評価も変わろうかと思います。
私はあまり得られるものはなかったです。
共感ありがとうございます。
広げ過ぎるだけ広げた風呂敷をどう畳めるか、畳めないだろうな・・と思っていたらその通り。今、原作読んでいるんですがストーリーラインはほとんど同じぽくて驚きます。
しかし、あまりにもリアル寄せの「ミッシング」より安心出来るのも確かです。
コメントありがとうございました😊731の人体実験➕💊は 有料🈶パンフによると 緑十・関係で 着想みたいですが
戦後ほぼ80年今更なんじゃこりゃ 早めに言わんかい❗️的でガッカリでした。
厳密にいえば国家権力ってもはやどこにも存在しない気もしますが
コメントでおっしゃったように 大風呂敷で 全てが中途半端 若造生意気世間知らず刑事の 勘違い暴走
個人情報私的悪用 職権濫用 性的被害 だけが目立ちました。
ご指摘の他作 正欲も 捜査陣描写が 江戸時代イヤ平安時代レベルのお粗末さで 呆れた点は同じで 論点がよくわからないのはご指摘のとおり共通でした。