26時13分のレビュー・感想・評価
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未完成と言っていい脚本
これ戯曲だね。
ワンシチュエーションで集まった人たちが議論して何かを決める劇を書いてって言われたら、こんなような劇になると思うの。
それで、小さな会場で上演して、役者さんのコアなファンが集まるというのが普通じゃないかな。そういうの一杯あるし。
そういう一杯ある中で、できが良いかというと、そんなこともないのね。
「誰が生き残って、それは何故か」っていうところがグダグダだからね。
とにかく集まった人たちの事情を説明しようって頑張って、最後は投票で決めるのかと思うと「生き残っていた人が分かりました」になっちゃう。
途中で一人、地縛霊にやられるけど、その時点で「三途の川を超えられず永遠にさまよう」という縛りも消えてるしね。七人全員で死ぬ選択をしても良くなってる。
普通なら、映像化されないレベルの作品が、それでも映像化されてると、観ててちょっと面白いんだよね。そこが良かったな。
そして、岡田結実はどうしてこの作品に出ようと思ったのか。
やっぱり集まった役者さんの中では群を抜いて存在感があるの。さすが。なのに、どうして、この作品。
前作も《ウラギリ》っていう、脚本がどうなんだろうという感じの作品だったんだよね。
岡田結実サイドには、どんな事情があるのか。映画の内容より、そちらが気になったよ。
生きることを考える
自分は死んだはずだった。
が、再び生きることができるかもしれないという。
ただし、同じく再び生きることができる可能性を持った人間が自分と同じように何人もいたら。
その中から、たった一人だけ生きることができると知ったら。
自分はどんな選択をするだろうか?
他の人はどんな人生を生きてきて、これからどう生きてきたいのだろうか?
家族や恋人、友達はいるのか?仕事やお金はどうか?病気なのか?
自分のこと、自分以外の人のことを生きることを視点に、あらためて考える。
そして、生きることを考える。
私ならどうするだろうか?
自分と自分以外の人の選択を尊重し、背負うことができるのか?
生きていることは当たり前ではないこと。
あらためて、本来、考えなくてはいけない生きることについて考える機会を貰えた。
舞台を見ているような一つの部屋で物語が進み、映画のメッセージ性を深めています。
岡田結実さんをはじめとする女優さん達の力強い演技にも惹き付けられました。
大事な人ともう一度一観たいと思います。
26時13分
様々な意見があると思いますが、一つの場所で繰り広げられるシーンはなんだか考えさせられるものがありました。ホラーとは言っても社会派の映画になっているため『生きるとは何か』という問題提起に素直に取り組もうと思いました。
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