「未完成と言っていい脚本」26時13分 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
未完成と言っていい脚本
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これ戯曲だね。
ワンシチュエーションで集まった人たちが議論して何かを決める劇を書いてって言われたら、こんなような劇になると思うの。
それで、小さな会場で上演して、役者さんのコアなファンが集まるというのが普通じゃないかな。そういうの一杯あるし。
そういう一杯ある中で、できが良いかというと、そんなこともないのね。
「誰が生き残って、それは何故か」っていうところがグダグダだからね。
とにかく集まった人たちの事情を説明しようって頑張って、最後は投票で決めるのかと思うと「生き残っていた人が分かりました」になっちゃう。
途中で一人、地縛霊にやられるけど、その時点で「三途の川を超えられず永遠にさまよう」という縛りも消えてるしね。七人全員で死ぬ選択をしても良くなってる。
普通なら、映像化されないレベルの作品が、それでも映像化されてると、観ててちょっと面白いんだよね。そこが良かったな。
そして、岡田結実はどうしてこの作品に出ようと思ったのか。
やっぱり集まった役者さんの中では群を抜いて存在感があるの。さすが。なのに、どうして、この作品。
前作も《ウラギリ》っていう、脚本がどうなんだろうという感じの作品だったんだよね。
岡田結実サイドには、どんな事情があるのか。映画の内容より、そちらが気になったよ。
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