グランツーリスモのレビュー・感想・評価
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日産は何故本作を宣伝として活用しないのか?
観て損はないどころか、胸熱シーンの連続と爆音レースの爽快感が素晴らしい佳作です。邦画の名作「アライブフーン」2022年とほぼ対を成すゲーマーからリアルレーサーへのサクセスストーリーのハリウッド版とも言える。圧巻爆音のレースシーンの斬新さに、青年の成長と家族愛を織り込んだ、奇をてらわない素直な展開に嫌味はない。レースシーンの迫力ある画造りには舌を巻く、今時だからドローンを多用でしょうが、従来にないカメラワークが本作の成功を支える。
フランス、スイス、イタリア、ドイツ、スペイン、ドバイ、などのレース場のロケーション対し、ゲーマーの聖地こと東京を舞台に物語も進む。しかも実話に基づくときた! 「アライブフーン」ではフィクションの上で、野村周平の演じたような若者がリアル・ドリフトをこなせば面白そうな夢物語と思ってました。それが既に現実とは驚き凄い。そもそもがプレイ・ステーションの大ヒットゲーム「グラン・ツーリスモ」をベースにした作品で、リアルにゲームの開発やら横浜にある日産自動車の本社がそのまんま登場する。ゲームの開発に際し、実車の精緻なスキャンからエンジン音の収録まで行っている様相も示される。このゲームで育った若者のサクセスストーリーとは言い換えれば、このゲームソフトの優秀さを証明する、単なるゲームに留まらず、シミュレーションに限りなく近いと。だから、壮大なゲームの宣伝でもあるわけです。
あのニッサンGТ-Rが何台も登場し疾走する。日産のロゴも、NISМOのロゴも当然ながらほぼ全編画面に映り、ロゴ付のプライベートジェットまで登場。実話がそうなのですから再現映画にも全面協力してくれた事に感謝すらしたくなる。しかし、派手なクラッシュシーンなど結構なCGによるシーンもしっかりあるようで、全面的にCG使わず完全実写だった「アライブフーン」とは指向が異なる。疾走するシーンが突然トランスフォーマーよろしく車が分解され、そのまま主人公が自宅でゲームに熱中する映像に置き換わる。言い換えれば、このカーレースもCGですよと正直に告白しているようなもの。疾走感が十分に熟成されれば、CGだろうと問題ありませんがね。
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」での署長役や「ヘルボーイ」のタイトルロールなどの大男デヴィッド・ハーバーが、味わい深く、青年の成長談に自らの再起を賭ける。このハーバーが身長190cmですよ、彼を上回る身長の持ち主が本作の主演アーチー・マデクウィなんですね。集団行動においても頭ふたつ飛び出す程で、レーシングカーのコクピットに入るのか?ってセリフまで登場。まあ、実話ベースである以上黒人と白人のハーフ若手が必要で、高過ぎる身長より演技力ベースで抜擢なんでしょうね。
ジャイモン・フンスーがフツーの父親役ってのが凄い! 威圧的な超人の役イメージが定着した彼の強面からまさか涙がこぼれ落ちるとは! 「父親として守る事ではなく、支えてあげる事が出来なかった」なんて泣かせるのです。しかも妻はブロンドの白人で、イギリスの労働者階級のフツーの家庭を築いている。エンドタイトルにご本人及び家族の実際の写真が登場、強固な説得力には平伏すのみ。
ただ、敵役のレーサーの造形がおざなりで、オーランド・ブルームの演ずる役も企業内の葛藤描写もほとんどなく、金優先のスタンスも物語に刺さらない。本作は珍しく女優の出番が圧倒的に少ないのが珍しくも潔い。よって、ガールフレンドとの不調和音もまるで起きず、サラリとしたものです。出来うるならばIMAX等の爆音をお薦めします。しかし、折角の日産なのにまるで宣伝の姿勢が見えませんね、もったいない。
音楽と映像の見せ方が最高でした
まさかの
実話は感動的だと思います
「2回目です。行動すると奇跡って」
今年167本目。
この映画館の14Fにバッティングセンターがあり初めて行って100円でビジョントレーニングのゲームやったら、映画でそのトレーニングが出てくる。行動すると奇跡って起きるんだなあと思いました。外国人にとって日本で寿司食べるのが夢と語る人もいてその描写好き。「ブラック・ウィドウ」のお父さん役のデビッド・ハーバーでしたねジャックは。一線を退いても自分の仕事には本気でやる気ある所いい。120分ずっと面白くて最後15分だけうとうとしてしまって15分が最も大事だと思うので、近い内にもう一度見に行きます。IMAXで鑑賞。
2回目。
2回見ると全てのセリフ、映像が頭に入って来ます。気に入った作品は2回見るのもありだと思いました。1本の作品を2回見たのは今年5本です。給油と効率、ルマン24は何周?、ケニー・Gを調べました。四輪レースちょっと詳しくなったかも。
実話とは驚いた 大迫力だった
ドライビングゲームのグランツーリスモに熱中してた青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するGTアカデミーの存在を知った。ドライビングゲームで勝ち進んだヤンはGTアカデミーに参加資格を得たが、そこには、アカデミーを発足したダニーと、指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビューすることになった彼らは・・・てな話。
サッカー少年の弟と比べられ、遊んでばかりいると期待されていなかったヤンが、その才能を発揮して本物のレーシングドライバーになっていくドキュメンタリー作品。
ヤンがブレーキミスを指摘された時、フェードが起きていたと訴え、実車を確認するとまさにその通りだったあたりからヤンの才能にジャックが気づき、指導に熱が入っていく所が見所だった。
登り坂で加速し宙に舞ったシーンはどう対処すれば良かったのだろう?
自分がドライビングしてるかのような臨場感と迫力があり、面白かった。
事実は小説よりベタなり?
レーシング映画では今年1位
IMAXで見直します!
BESTIAで鑑賞
前置き
WECファンです。2015年より富士は毎年(コロナで中止以外)観戦してます。
グランツーはPS2の頃、狂った様に(笑)プレイしておりましたが、最近はとんと。
代わりにPS5が出る前辺りに息子が狂った様に(笑)プレイしてました。
本題ですが
鑑賞前は出来栄えが疑心暗鬼で臆病にもBESTIAで手を打ってしまい後悔です、面白かったです、IMAXでもう一度見直します。
何が良かったか
まず大前提として最近はしっかりしたカーレースの映画が少なく、久しぶりの作品ではないでしょうか(直近ではフォード対フェラーリかな?も見ましたが断然本作が良かったです)。
パンフを読んでなるほどと思いましたが、あまりCGに頼らずスタントやドローンなどハイテクを活用してリアルで撮影したというのがまた迫力ありました。
ゲーマーからリアルのレーシングドライバーという既存の仕組みを崩す、未来の世界が広がり夢を与える(しかも現実の話)というのも凄く気持ちよかった。
親子や師弟としての心模様や絆もグッと来るものがありました。
他にもシムレーサーを排除しようとする模様が新しいものの受け入れを拒む社会の体制に現れている様に感じたりとか。
色々な題材が見え隠れしているのかなと感じました。
確かにカーレースが生まれつきできる環境にいる人は世界でも極一握りだと思いますが、昔から身分の違いでつける職業が限られていた垣根が少しづつ取り外されていきますが、まだ途上でそのような事がこういう仕組みが破壊されることによりもっと外されていくのかなという時代の流れも感じます(レコード会社などを飛び越えYouTube等から直接世に出てくるアーティストがいる今の時代の流れにかぶります)。
レースシーンがもっと沢山あってもとは思いますが、なかなかプロトタイプカーが出るような作品が無い上で、プロトタイプカーのまともなレースシーンが出てくるだけで感涙でした(多分日産のスポンサー上、トヨタが映らなかったのかな?と思うのが残念です)。
とにかく★5をあげても良いと思いましたがある理由で少し減らしました、理由は巻末補足で。
書きたいことはまだまだありますがこの辺で。
この先少しネタバレ含み、また余りカーレースに興味のない方は無理に読まないで大丈夫です。
巻末補足
鑑賞後、パンフに一通り目を通し、色々資料を自分なりに調べましたが、主人公ヤン・マーデンボロー氏は確かに2013年ルマン24HにてLMP2クラス(上から2番目の車両カテゴリーです)にてクラス3位の表彰台に上がっておりますが、このレースではこの年からWECシリーズ本格参戦し始めたトヨタTS030HYBRIDE8号車が総合(全車)で2位になっておりますのでこの物語の舞台に出てきてない訳が無く(車両すらも写ってない)それが「現実にあった話です」に少しモヤをかけてしまい★5を0.5削る理由となりました。
とは言え主人公のこの様な経歴を私もまだWEC(世界耐久)に興味を持つ前(ルマンは意識してましたが)でしたので知りませんでした、これは正にアメリカンドリームと呼ぶべき物語かと感動しましたし、この様なドライバーの背景まで知ると更にレース観戦が面白くなると思います。
追記
作中、嫌がらせでレース中にガードレールに押し付けられたりとかいうのがありましたが少なくともWECの現在のルールではしかっりペナルティを取られ、ピットインやタイム加算されたりしますので普通みんなしません(笑)。またドライバー同士それなりのリスペクトがありコースを走っているので実際にレース観戦してる感覚とはこの辺が少し違和感ありました、アメリカのレースとかだとダーティもありかもしれませんが基本FIAの最高峰レースでは汚いのはほぼ?見ないし、抜いたり抜かれたりの中にドライバー同士の信頼が無いと、多分事故だらけになると思いますから。
恐れるな、己と己の仲間を信じてゴールを駈け抜けろ
本作は、ドライビングゲームプレイヤーの青年が本物のカーレースに挑む物語である。この物語が実話だという事実に驚かされる。本作の売りはカーレースであり、疾走感溢れるドライバー目線でのド迫力のカーレースシーンに圧倒される。画面に釘付けになる。派手なカーレースシーンに目を奪われがちだが、本作は、主要登場人物にもしっかりフォーカスしている。カーレース、青年の成長記、青年を取り巻く人々の人間ドラマからなる動的なヒューマンドラマである。動的感動と静的感動が味わえる作品である。
GTアカデミーの設立者ダニー(オーランド・ブルーム)は世界各地から優秀なドライビングゲームプレイヤーを招集して、本物のレーサー育成を目指す。プレイヤー達を見下していた元レーサー・ジャック(デビッド・ハーバー)は、レーサーになるための特訓を課す。プレイヤー達は、特訓の厳しさに付いていけず、次々と脱落していく。そして、特訓を耐え抜いた5名で最終レースを行い、ヤン(アーチー・マディクィ)が選ばれる。ヤンは自信満々で本物のレースに挑むが、レースの迫力に圧倒され、勝つための生々しい駆け引きに勝てず、連戦連敗だった。しかし、徐々にレースに慣れ、レーサーとしての技術を身に着け順位を上げていくが、試練が訪れる・・・。
ゲームというバーチャルな世界にいたヤンが、本物のレースで己の未熟さを知り、レースを重ねる度に強く逞しくなっていく、ヤンの成長記になっている。また、夢を追うヤンと、現実的な生き方を望む父親との確執を乗り越えた父子愛、当初、ヤン達を見下していたジャックと愚直にレーサーという夢を追うヤンとの間に芽生える師弟愛、レーサー当時のジャックの心情にも迫っている。
ラストはアメリカ映画らしい幕切れだった。ヤンはレーサーになるという夢に愚直に挑んだ。彼を取り巻く人達は夢を追うヤンを懸命に支えた。不可能に挑むには個人ではなくチームで戦うことが大切であると本作は教えている。
まだまだ見せ場あるのでは?
グランツーリスモにそんな出来事があったなんて!
グランツーやりたくなる
絶対映画館で観るべき素晴らしい作品でした。主人公ミッドサマー出てたんですね。主人公の指導を引き受ける元レーサーでデヴィッド・ハーバーはとても素晴らしい。野心的で少し打算的なオーランド・ブルームも良かったです。この3人ととにかく迫力あるレースがメイン。あとは家族(父親も)やチームメイト、恋人も脇役的扱いかな。
グランツーリスモは平岳大演じるSME山内一典によって考案され、彼が代表取締役を務めるポリフォニー・デジタルによる最高のドライビング&カーライフシミュレーター(単なるゲームソフトではない)世界のSONYとカルロスゴーン事件以来、かなりイメージの良くない日産という日本の会社が出てきます。SONYはパナソニックみたいにコロンビア売らずにハリウッドで頑張ってきて良かったですね。
単純で爽快な映画です!
グランツーリスモは昔からプレイしていて、そのリアルさには感動していました。それをやり込んだゲーマーの中から実際のレーサーを育て上げるというのは、実に面白い試みです。この話は実話に基づいているというのも素晴らしい。
ストーリーも単純なので、頭を使わず楽しめます。逆に言うとそこが物足りないという方もいるかも知れません。
ドローンを使ったと思われる大胆なカメラワーク、レースシーンの迫力、主人公の車と順位が分かりやすくテロップ表示されている映像は素晴らしかったです。挿入される音楽も静かなインストからメタルまで幅広く楽しめました。日本人の私としては、このゲームが日本人により開発されたことと、東京でのロケシーンが入っていたのが嬉しかったです。
ドルビーアトモスの映画館で見ましたが、出来れば4DXなどで見れば良かったと思いました。カーレースものが好きな方にはオススメです。
ノスタルジック
ニール・ブロムカンプ監督作はあまり好みではないのですが、せっかくの水曜日なんでーぐらいの気持ちで鑑賞
時速300kmってもう新幹線ぐらい?車ってそんなにスピード出せるんかい、超すご〜、迫力満点の走りで画は敢えて荒い作り?でも大興奮でした コースもゴルフみたいにそれぞれ意地悪で特徴が有るのですね このプロジェクトgo出した日産も勇断だし、リアルに拘り抜いたPSのゲームも日本の誇りだと思った
今はエコカー、低排出、車もサブスクリプションなので時代には逆走してるのだけど 兄がスーパーカーブームの時によくプラモデルやおまけ目当て(カウンタックが欲しいのにフェラーリばかり引いてた)にお菓子買ってたの思い出す プリウスあたりに乗るのが今ではスマートなんだろうけど格好良さで車を選んでいた頃があったな、消耗するばかりの贅沢なモータースポーツですが、車への情熱も呼び覚ます
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