「見終わった後の興奮が止まらない」グランツーリスモ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
見終わった後の興奮が止まらない
完全に期待を上回ってきた。ラストのルマン24時間耐久レースでは、アドレナリンが出っぱなしで、涙も脳汁も出っぱなし。ニール・ブロムカンプ監督が繰り出すSFエンタメテクニックには、驚嘆と感動しかない。
ニュルブルクリンクのアクシデントのリアルな描写には、息が止まった。それだけじゃなくて、アクシデント後の人間ドラマがエグい。とんでもなくヘビーな精神へのダメージが伝わってきて、ここで物語が終わっても仕方がない。そんなことを思わせる。
どん底に落ちたヤンに復活のきっかけを与えるジャック・ソルターの振る舞いがにくい。表情と言い、セリフといい鬼教官の魂の叫びが静かに発せられる。デヴィッド・ハーバーにアカデミー助演男優賞をあげたい。というか、僕が勝手に上げちゃいます。
音楽の使い方もめちゃくちゃいい。ジャック・ソルターの大好きな初期ブラック・サバスの『Paranoid』『War Pigs』がかかるかと思えば、ヤンのお気に入りは、なんとKenny G.の『Songbird』。元祖heavy metalとスムーズ・ジャズの旗手の組み合わせなんて誰が考えた? どっちも自分のフェバリットだから、文句無しなんだけど。
レースシーンの没入感は、今まで見てきた作品の中でトップなのは間違いなし。見終わった後の興奮が全然収まりません。
bionさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
『 自動車の地面スレスレにカメラをつけて撮影 』だからこそあの臨場感なんですね!
ヤンと関わる家族や指導者ジャックとの関係性も好ましく、見応えがありました 🎞️
>ジャック・ソルターの大好きな初期ブラック・サバスの『Paranoid』『War Pigs』がかかるかと思えば、ヤンのお気に入りは、なんとKenny G.の『Songbird』。元祖heavy metalとスムーズ・ジャズの旗手の組み合わせなんて誰が考えた?
この情報めちゃくちゃ助かります!挿入歌のプレイリスト作って車走らせたかったので!