「ゲームの天才が世界に勝ってしまった成長実話物語」グランツーリスモ 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームの天才が世界に勝ってしまった成長実話物語
この映画を見ていると、日本がいかに世界を牽引しているかがよくわかります。日本で開発された「グランツーリスモ」というゲームソフトは、ソニーの大ヒット商品であり、その優秀性が画面いっぱいに表現されています。また、日産については、世界10位のシェアを誇る日本の大企業です。いわばこの二つの企業があったればこそ、天才ヒーローが誕生したと言えるかも知れません。この素敵な縁によって、ヒーローは勝利を勝ち取ったのです。そもそもゲーマーがどうやって、現実のレースで勝ち上がれるのか疑問でしたが、彼らは現実のレースに順応するために、それはそれは凄まじい訓練を重ねています。それがあったからこそ、勝つことができたのでしょう。レースにおいて最後の勝敗を決めるのは、直感のセンスとメンタルの強さと言われていますが、それを見事に実現した天才ヒーローに、ただただ大拍手を送りたいです。レースの中で極限状態になると、周りがスローに見えて、自分の進むべきコースが見えるという件がありますが、それは宇宙の自動操縦の力だとしか思えません。何ごとも極め尽くすと達人の領域に入ると言われますが、それはきっと宇宙の力の領域なのでしょう。あと、映画の中で何度か泣けるところがありました。父親と本音で触れ合った時の美しいシーン、勝利の栄冠を勝ち取った時の爆発的な喜びのシーンは忘れられません。そして指導者が果たせなかった夢を、若き天才が果たすという師弟ストーリーは、人生の最高の醍醐味の一つと言えるかも知れません。
追記 天才を育てる秘訣は、好きなことやらせるのが一番ですね。
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