「賛否両論あるかなぁ……」仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド ぴくるすさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否両論あるかなぁ……
ファイズTV本編は全話視聴済
TTFCに加入していたが思い出して今更初視聴
●良い点
・俳優陣の良い老け方
・巧が生きており、最終的にこれからの生活に希望が見出せた(啓太郎のクリーニング屋で働くことに)
・真理と巧の関係も最後は良好に
・巧の猫舌と草加の手拭き描写や草加スマイルがしっかり存在
・海堂の発言が面白い(ちょっと視聴者の気持ちの代弁もこなす)
・胡桃玲菜と言う新キャラの追加(黒髪ロングお嬢様キャラでその割に声が高くて変身を恥ずかしがってる設定が個人的に刺さった)
・ミューズのデザインやネーミングコンセプトが良い(Mμ(ミュー)変身コードは666(六つ)と厨二感がグッド)
・新スマートレディがムチムチ可愛い
・尺が短いながらもネクストファイズのアクセルフォームとファイズブラスターの活躍
・新規スマホ型ギアの機能でAIで敵の繰り出す行動予測という現代に即した技術のアップデート描写が20年後のファイズ世界としてしっくりきた
・旧式ファイズに戻る流れが見たかったモノすぎる(条太郎からベルト受取→俺はやっぱりこっちで行くぜ!→変身&すかさずJustiφ’s)
・エンディング曲Identiφ'sが神曲(やはりファイズはISSA氏あってこそ)
●悪い点
・本編にまったく登場しない政府が悪い点にモヤモヤ
・北崎と草加のアンドロイド化再登場にモヤモヤ(そもそもファイズ世界の政府がアンドロイド量産技術があることに違和感ありまくり)
・ラー油と生命線伸びたの唐突なギャグは不要と感じた
・胡桃玲奈の唐突な寝返りと肉体爆散と言う使い捨てな退場(ミューズを北崎に使わせたい為感)
・旧カイザフォンを破壊してしまう
・倒された筈の草加アンドロイドが最後に新社長に就任するがバックアップがある等の説明が無い為補足情報が無いと意味が分からない
・世界観描写に物足りなさを感じる(スマートブレインと現在の世間との関係性や各オルフェノクの現状等の説明不足)
●賛否が分かれそうな点
・新規ギア系スーツのデザイン(クリアバイザーや胸のゴツさ)
・真理のオルフェノク化(流星塾生であるがオルフェノクになれない真理が人間でありオルフェノクにも理解がある人物としてのアイデンティティが無くなったこと)
・巧と真理の濡れ場描写がオルフェノク状態であること(触手が絡み合う演出)
●総評
確実に見てよかったと思えるしたまらないシーンはいくつもありますが、本編の続編として完結した物語を60分間で人物の経年変化や関係性の説明や決着を十分に描写するには尺が足りなさすぎると思いました。
ただ、本編と同じく井上敏樹氏の脚本というのは良くも悪くも全体的なファイズらしさを堪能するにはとても良かったと感じました。
良い点と悪い点を平均すると普通(星2.5)くらいになるかと思います。
