駒田蒸留所へようこそのレビュー・感想・評価
全25件中、1~20件目を表示
テンプレ
今、自分のやっている事に情熱、興味、自信も無い人間が、他の世界で一生懸命やっている人間に感化され変化して行く。そして、感化させた方も影響され共に成長・・・・・テンプレ過ぎるよ。
その上、話しを進める為に色々と無理な展開。転職して半年の人間に「明日、長野まで取材に行け、チャンと下調べして行けよ」と言いつつ、取材先の名前を口頭だけで伝える。まぁ、普通は確認するもんだが、結果、音は同じだが違う漢字の会社で調べた事は無駄。
何故か(主人公的には突然、相手の都合だけで)、長期取材的になった駒田蒸留所のスタッフは上から目線が多い。
まぁ、そんなこんな有りつつ、順調になってきたらお約束のトラブル。それを「家族」で乗り切る。この場合、広義で従業員も「家族」なんだけど、良くも悪くも同族経営の特徴が出過ぎ。
ティスティングノートが何故か、腐女子的絵柄で・・・・って、アレ要る?
美大時代のシーンがワンカット突然に入ったけど、あの意味も不明。美大だから、当然に本人の希望で進んだだろうが、何故か楽しく無さそう。アレが、どの時点でのモノかも不明確。
ブレンドウィスキーって他の会社からの買った原酒をブレンドするのって有りなんだと言うのは驚いた。まぁ、大手は全部自前だろうけど、小規模だったらそんなもんか。でも、この辺りは大事な事だから、もっと説明欲しかったかなぁ。特に主人公はウィスキーの知識無いんだから疑問に思って質問しても良さそう。
でっ、独楽のブレンドに使われていた原酒が分からないって・・・・まぁ、爺ちゃん、父ちゃんだけがレシピ管理してたとしても、配合比率は兎も角、使われていた原酒は仕入れ先で分かるんじゃね?
独楽と糸の関係は良かったけど、これも他のスタッフが知らないって・・・・・先代、スタッフ信用せず、自分だけでやってたのか?
樽問題が解決する前の「なんか足りない」って感じの映画だった。
光太郎への”共感”
「その映画に”感動”できたかどうかは、
その映画にどれだけ”共感”できたかの指標である」ように思う。
新人ライターの高橋 光太郎は、無気力な若者である。仕事に真面目に取り組む人たちと自分を比べ、頑張れない言い訳ばかりを並べて、行動に移さない。
「好きなものがないから」「得意なことがないから」と、何かしら理由をつけて、頑張らない。そんな光太郎の姿が自分に重なる。自分も、なんだかんだと言い訳をして、周りを妬んではいないだろうか。
そんな光太郎は、社長の琉生に対しても妬みをおぼえる。
「自分の好きなウイスキーを仕事にできて幸せだよな。自分もやることが決まっていれば...」と。
しかし、琉生は社長になりたくてなったわけではなかった。
思い入れのあるウイスキーを復活させるために、社長にならなければいけなくなっただけであった。そのことを、古株職員の努さんから教えられる。
そこから、光太郎は変わっていく。
好きなことを仕事にしている人ばかりではなく、楽しそうに仕事をしている人でも、何かを諦めて仕事をしているのかもしれない。
自分が”今”を楽しめていないだけであるのに、言い訳を並べて、他人を妬んで...
今の自分に集中して生きていきたい。そんなことを考えさせられた。映画だった。
上質のウイスキーのような味わいが漂う良い作品です♪
以前から興味のあった作品を出張先で観る機会があり、やっと鑑賞しました。
で、感想はと言うと…面白い!
個人的にウイスキーは大好きで、いろんなウイスキーの蒸留所に足を運んでいるので、こういったウイスキーに纏わる作品は興味津々と言うか、大好き♪
様々な土地のベンチャーウイスキーの蒸留所がモデルにしているのも良く分かるし、物凄く良く調べられている。世界中で注目されるジャパニーズウイスキーでも小規模で製造されているベンチャーウイスキーに焦点を当てられてますが、細かい部分でもきっちりと練り込まれている。
物凄くウイスキー愛に溢れています。
世界五大ウイスキーの1つとして挙げられるジャパニーズウイスキーは近年、サントリーの「山崎」や「白州」、ニッカの「竹鶴」などのブランドウイスキーの価格高騰や中国市場での買い占めが取沙汰されてますが、日本のウイスキー市場の8割近くを占めるのは比較的低価格クラスのウイスキー。
それでも「安かろう悪かろう」ではなく、様々な飲み方にも対応出来つつ、料理との相性も抜群なのは価格を超えた高品質の表れ。
サントリー、ニッカ、キリン等の大規模な企業での製造以外にも小規模で「ベンチャーウイスキー」と称される地ウイスキーは規模こそ小さいけど、ハイクオリティな物も多く、市場に出回りにくい物も多い為、プレミアが付いている物もあります。
ただ、一般流通も殆どしていなく、ウイスキーマニアでないと知らない銘柄も多い中で、様々な土地で蒸留されているウイスキーのお話はウイスキー好きには嬉しい限り♪
柔らかい絵柄に様々なウイスキーの基礎知識が盛り込まれた作風はウイスキー好きでなくても、見応えある作品なのは、流石「お仕事アニメ」を得意とするP.A.WORKSの本領発揮かと思います。
通を唸らせる様々な蘊蓄だけでなく、ウイスキー工程の流れもマル。ベンチャーウイスキーの多くの蒸留所が焼酎やジンを足掛かりにして、ウイスキーの蒸留に着手すると言うのはウイスキーを仕事にしているものには当たり前でも普通は知らない知識。
特に幻のウイスキー「KOMA」の最後の決め手になる「カスクフィニッシュ」には“よくぞここまで!”と膝を叩きたくなる程のウイスキーへの愛を感じます。
また、変に恋愛に片寄らないのも良い。
駒田蒸留所の社長でヒロインの駒田琉生とニュースサイトの記者、高橋光太郎との関係は恋愛に行ってもおかしくないのに、そこに至らなかったことがとても良い。
アニメだからと言う偏見では無いんですが、男女の登場人物がなんでもかんでも恋愛に発展すると言うのはちょっとあざとい感じで個人的に嫌。
“恋愛にうつつ抜かさずにもっと確りとウイスキーについて考えんかい!”と言うオジサンの気持ちをよく御理解頂いてますw
また、シングルモルトではなく、ブレンデッドなのも良い♪
どちらかと言うとシングルモルトとブレンデッドでは価格の違いもある分、シングルモルト>ブレンデッドと言う風潮がありますが、会社規模の経営関係でベンチャーウイスキーの本懐はブレンデッドかなと個人的には思います。
また、ブレンデッドは様々な組み合わせでシングルモルトを上回るようなウイスキーが産まれることもあり、それこそがブレンダーの本領発揮ではないかと思います。
琉生がウイスキーのイメージをイラスト(それもBLテイストw)で表現しているのはご愛嬌w
この辺りがちとアニメ作品っぽいし、何処か「神の雫」的な感じもあるw
けど、そのイラストが海外でウケると言うのは結構伏線回収としては上手いと思います。
ただ、多少なりともツッコミどころが無い訳ではなく、高橋光太郎のイージーなミスはちょっと“…おいおい…”どころの騒ぎではない。校了に際してのミスの確認はし過ぎてもし過ぎないのに、時間が無かったとかはあり得なさ過ぎ。
またウイスキーを樽で熟成保存する「ウェアハウス」の漏電火災は最初光太郎が原因かと思ったw
琉生の兄の駒田圭がライバル企業の社員でありながら、終業後にライバル先のウイスキーの開発に多分に加担するのは実家の家業の手伝いとは言えど、どうなのかとw
“ベンチャーウイスキーの希望でウイスキー好きが待望する「KOMA」の復活になら、喜んでお手伝いしますよ”と言うぐらいのくだりがあればまだ納得出来ていたけど、光太郎のチェックミスで起こしたトラブルを鑑みると…ちょっと難しいわなw
個人的にはもう少し、ベンチャーウイスキーの開発に地元活性化や地元食材とコラボ企画なんかが作中に盛り込まれていると良いのかと思いますが、本筋に変な流れが組み込まれる感じもしなくもないので、悩むところではありますが如何でしょうか?
約1時間半と言う上映時間も観やすいし、かと言って中弛みもない。光太郎の成長物語でもあるけど、琉生の成長物語でもあるし、ベンチャーウイスキーの成長物語でもあるのはいろんな意図が含まれる作品の懐の深さかなと。
とても上質な作品でウイスキーをよく知らない人でも楽しめるし、ウイスキー好きな人ならより一層楽しめる。
ウイスキーをストレートで味わうような重厚さやロックで味わうような変化の妙。また水割りのような飲みやすさやハイボールのような爽快感が味わえる作品!…と言うと…言い過ぎですかねw
でも、とても良い作品なので機会があれば是非鑑賞してい頂きたい作品。お薦めです♪
派手さはないけど素直に良い作品。
素直に良いストーリー、良い映画だった。
ライターの仕事にやりがいを見出せない青年・高橋が、取材で関わることになった駒田蒸留所の社長・駒田琉粋や酒造の人々と関わることで仕事の楽しさに目覚めていくというストーリー。同時に駒田蒸留所の存続をかけたウイスキー作りのゆくえでハラハラし、蒸留所の家族の話としてジーンとくる。
物語序盤の高橋以外は、基本に自分の仕事に愛情や誇りを持っている大人たちばかりで、気持ちの良い作品だった。
働くからには仕事に愛情や誇りがないと、その人の人生も世の中も良くならない。そしてものづくりにおいても良いものはできない。
(と思って私自身は思って日々働いている。)
ウイスキーの製造方法とか製造過程は知らないことが多くて見ていてワクワクした。(売られてるウイスキーはブレンドして作られているものなのか。)
私も駒田蒸留所の独楽を飲んでみたいものだなあ。
あと酒造業界のことはわからないけど、本作に出てきた蒸留所の人たちみたいにお酒好きな人が多くて、同業他社でもあんな風に助け合えるのかな。そうだったらなんて素敵なのだろうか。
観終わった後、素直に「良い話だったな」と思いながら劇場を出られる作品だった。
好きじゃないことで、生きていく
私がこの世で一番嫌いな広告コピーがYoutubeの「好きなことで、生きていく」です。本作は、このコピーにアンチテーゼを唱えるような映画でした。素晴らしい。本作の提示する仕事観の方がよっぽど現実的で魅力的です。例え自分の知らないことであっても、自分なりに一生懸命に取り組んで「好きになっていく」過程が面白いのだと思います。
あと、私は声優オタクなので、本作の声優陣が現在第一線で活躍している実力派で固められていることにちょっと感動しました。アニメ映画は声の演技に難のあるアイドルや俳優さんが演じて作品の質を落としていることも少なくありませんからね。主演を務める早見沙織さんが歌うエンディングテーマも良かった。ただ、完全に駒田琉生じゃなく早見沙織の暴力的な歌唱力で歌われる曲だったので、歌手の名義はキャラ名義じゃなくて早見沙織本人にした方が絶対良かったのでは……?
・・・・・・・・・・・・・・
ウェブニュースサイトの記者をしている高橋光太郎(小野賢章)は、サイトの新しい企画である国産ウイスキーの特集を任された。ウイスキーに全く興味がなく、ただ上から振られた仕事だからと適当に仕事にあたっていたが、準備不足により取材先で失敗を連発し、取材に同行していた若きウイスキーブレンダーの駒田琉生(早見沙織)と河端朋子(内田真礼)に呆れられてしまう。ウイスキーについて勉強するため、半強制的に琉生が社長を務める駒田蒸留所で手伝いをさせられることになった。
・・・・・・・・・・・・・・
本作は人気のアニメ制作会社「P.A.WORKS」が製作したお仕事シリーズの最新作です。
これまでも「旅館」(花咲くいろは)や「アニメ制作会社」(SHIROBAKO)という狭い業界の話を描いてきた製作会社ですが、本作もウイスキーの蒸留所というかなりニッチなところを攻めたお仕事アニメになってますね。
私は本作のようなニッチなところにクローズアップした作品が大好きです。ニッチなテーマであることを製作陣も自覚して作っているので、初見に優しい丁寧な説明がされ、知識の有無にかかわらず楽しむことができます。例えば野球やサッカーやバスケみたいなメジャーなスポーツを題材にしている作品だと「これくらい知ってるだろ」と言わんばかりに用語が出てきたり試合が進んだりするので、スポーツに疎い私は理解できずに置いてかれることが多いので苦手なんです。
ストーリーも良かった。
ウイスキーに無知無関心な主人公の光太郎は、私と同様ウイスキーに無知な多くの観客にとって自己投影しやすいキャラクターであり、光太郎に対するウイスキーの説明がそのまま観客への説明にもなる、本作のようなニッチな世界を描く作品には無くてはならない存在です。そしてウイスキーだけでなく仕事に対しても無気力だった彼が、亡き父の跡を継いで蒸留所の社長となった琉生との交流や衝突を通じて、仕事に対する考え方を改めて成長していく。一人の人間の成長物語としてよくできていたと思います。
不満点はあんまりないんですけど、強いて挙げるならキャラクターの顔の造形の作画がところどころ崩れているように感じたところですかね。顔面がアップになるシーンでは、特にそれが顕著でした。P.A.WORKSの作品は『花咲くいろは』しか見たことないですけど、「こんなに顔の作画おかしかったっけ?」と何度か感じ、映画鑑賞のノイズになっていました。テレビサイズで観る分には問題ないけど、劇場の大画面で見ると違和感抱くのかもしれません。
仕事をする大人にこそ観てほしいアニメ作品でした。オススメです!!
感動作
といっても、ほら泣けよ、みたいな盛り上げは無し。
話の中で、自然と感動に持って行ってる。
メインどころだけでなく、脇を固めるキャラも意思を持ち、一つの目標に向かって進んでいく、ありがちながらも、感動できる作品ですね。
主人公のムーブが凄くわかるんだよね。自分もこういう時期があったなぁ、と。
だからこそ、話に入り込めたのかもしれないが。
ベタではあるが良作だと思います。
続けるか、やめるか
不自然に絶叫して興醒めするようなキャラクターもなく、それこそ上物のウイスキーの如く静かに堪能できた。
さて、高評価なレビューの中にも序盤の光太郎のダメっぷりにイライラさせられたという意見が多いようで、
たしかにそれはもっともな反応だけども、実はああいう人間臭さの発露は嫌いじゃなかったりする。
というより、自分も含めて誰でも多かれ少なかれあのような一面を持ってるものでないかと思うのだ。
いい齢した人ならさすがに言葉にはしないけど、意外と節々の態度から察せられることがままある。
加えて、「仕事で自己実現できない奴はダメだ」といった昨今の風潮もそれを助長してるように感じる。
そこへまさにそれを体現した(ように映った)存在・琉生と協同することになったのだから、つい悪態をついてしまったのだろう。
本人も好きであんな態度をとってるわけではなく、これまではちょっと巡り合わせがよくなかっただけ。
信頼できるビジネスパートナーや上司を得たおかげでようやく本来のよさを発揮できるようになった。
これは持論だけど、前述したように人間は良くも悪くも周囲の環境に大きく影響を受けるものだ。
たとえ不本意な形での始まりだったとしても、環境次第で今回のようにうまくやっていける(こともある)。
そうして山あり谷あり、紆余曲折、照る日曇る日…と続けてくうちにやがて「天職」となっていく。
一部の人にしか通じない話で恐縮だが、これは本作の制作会社・P.A.Worksの過去の「お仕事シリーズ」にも通底している。
「花咲くいろは」「サクラクエスト」は望んだわけではない地点からのスタートだし、「白い砂のアクアトープ」も中盤で似たシナリオがある。
「SHIROBAKO」にも、メインキャラこそ昔からの夢を叶えた形ではあるが、そのような背景を持ったサブキャラが出てくる。
そういう岐路に差し当たったとき、「何を」するかと同じくらい「誰と」するかもまた大事な指針だな、と思い入った。
やってる「こと」に満足できてなくても、共にやってる「人」は悪くないと感じてるのであれば、もう少し続けてみる価値はありそうだ。
映画で見る話
映画が始まって、テレビアニメでやったらいいのに。
って思ってみていたのですが、映画でやったからいい感じに感じられたな、て思いました。
テレビだと、来週にとかCM開けの部分でどうしてもつまずく、気持ちがリセットされる部分がありますが、
それなく、ストレートに話が流れていくのでこういうのもいいなって思ってみていました。
話的に、一からウィスキーを作っていく話だと思っていたら、単なる、ブレンドの話。
蒸留所ってタイトルは意味があるのかな?というのは思った。
バラバラになった家族が一つになるっていうのはよかったとは思いますが。
お仕事アニメの割に、お仕事シーンのなかった印象が強いです。
火事のシーンも、なくてもいい感じがしますが。
ただまぁ、ストーリが好きですね。
人情作品は好きなほうです。
駒田 圭、ええ声しすぎとるなぁ、って思ったら、中村悠一さん。
ええ声のはずですね。
良かった!
•楽しくない仕事でもきっかけややる気があれば好きで楽しい仕事になるのかなと思った。
•あの火事記者の高橋がやったのかとヒヤヒヤした笑
ウイスキー飲んだことないから飲んでみようかな
仕事頑張ろうと思いました!
映像なしの「声とBGM」でも想いは伝わる親子3代の物語
「SHIROBAKO」以外観たことなかった「P.A.WORKS」のアニメ。
まずこのアニメで大事なのは近年日本製ウヰスキーが世界的に高評価を受けており
「海外映画祭へ出展」し「日本人の創るウヰスキーを世界に知ってもらう」宣伝の意味合いが強いということ。
つまり「取材したモノを脚本家の自己主張(オーバーに表現したり)せず忠実にアニメに落とし込んでいるドキュメンタリーアニメ」、と思って観ると評価が4になる。
あと視聴して「駒田蒸留所の人々の顔の表情」がセリフにしなくても何を言いたいのか?が判るのでよく注意してみられると良いかな。
この点が「お仕事シリーズ」たる所以、とも。
善かった点を箇条書きで評価すると...
・あくまでも主役は「ウヰスキーと蒸留所(施設設備から樽やボトル瓶まで)
と携わる人々」
・キャラ(声優含む)の必要以上の(演技)主張は作品の世界観を損なうので極力ない
・建物は勿論、蒸留銅ブラスの光沢、ウヰスキーの琥珀色、BARの店内すべて良し
・人物や背景の作画コストを極力抑え、その分ウヰスキー関連の作画クオリティが
非常に高い。
・最古参の東海林さん、いい味出してる(実在のモデルはいるのかな?)
・滅多にお目にかかれないブレンダーの「テイスティング」風景
・ウヰスキーの作画からスモーキーさが匂ってくる気がする気がする。
◎アニメ内で登場した他の蒸留所広報?や蒸留所一同の集合写真の表情、実際に
取材した人達の写真を忠実に再現できてるよなあ
(ウイスキー造りに情熱と人生をかけた素晴らしい顔をみんなしてる)
このアニメにちなんで「独楽」ラベルのウヰスキーが世に出ることを切に願う。
雑学/地元に本坊酒造(津貫工場)があり実際に工場見学してるのでCGでの「ブラス」の光沢を再現するのは難しかったのかな?
あとウヰスキー蒸留所には樽の守護神「鼠を狩る猫」が登場しなかったのは残念でした(津貫工場には社長の愛猫をラベルにしたウヰスキーがあります!その名前も「lucky cat」※)
夢と家族の絆は、ウイスキーの色をしている。
とても良い。
温かく、優しく、丁寧な作品だ。
さながら、ウイスキーの製造方法のように。
と格好つけてみたものの、あいにくの下戸で酒の味を楽しめないことが惜しまれる。
この作品を観た後は、どうしてもウイスキーの味を知りたくなってしまった。
果たして、琉生を社長に置いて初めて駒田蒸留所が開発した「わかば」とは、絆をなぞって確かめるように再現した「独楽」とは、どのような味がするのだろうか。
ストーリーに目新しさや驚き、新鮮さはなく、ありふれていてありがちなもの。
だが、普遍的なストーリーだからこそ質の高さがうかがえる。
今作には主人公がふたりいて(公式には琉生ひとりだが、便宜上そう記載する)それぞれの立場にスポットライトが当てられる。
主人公のひとりである高橋光太郎は、ニュースサイトの記者になって半年、25歳で5つめの会社と劇中言うことから分かる通り、モラトリアムを脱し切れていない。
自分がどう世間と折り合いをつけて良いか分からないままダラダラと生きている。
もうひとり、駒田琉生は美大に通っていた中で父親が亡くなり、子どもの頃から大好きだった駒田蒸溜所を守りたい一心で大学を中退し、若くして会社を継ぐ。
そして、右も左も分からないながらも従業員たちの協力を得て、遺された原酒から起死回生の取っ掛かりとなるヒット商品を開発する。
そんなふたりが、光太郎が担当することとなったウイスキーに関する連載記事をめぐって、ビジネスパートナーとして出会う。
はじめは、何となく生きているだけの光太郎は仕事も何となくで、琉生を伴ったインタビュー先で客先や琉生に迷惑をかける。
そこに謝罪の感情は薄く、やっかみの感情すら生まれる。
それは、光太郎にとって琉生(や他の人たち)はただ好きなことを突き詰めて仕事にしているように見えてしまっており、眩しく羨むばかりの感情に起因している。
だから人の気持ちを考えきれずに傷つけてしまう言動をしてしまう。
しかし、琉生の過去や駒田蒸溜所の現状を知り、心を入れ替えて彼女たちの力になるよう仕事に邁進するようになっていく。
一方、琉生が社長である駒田蒸溜所はかつて製造していたが、地震による被害で諦めざるを得なかった「独楽」という伝説のウイスキーの復活を目指す。
亡くなった先代社長は原酒のブレンド方法の秘訣を誰にも伝えずに亡くなったと目されており、全員の記憶を頼りに開発を進めるが難航している。
逼迫する経営状況、実の兄との確執、さらには施設の老朽化による火災などの艱難辛苦が予断を許さずに次々に琉生に牙を剥く。
何度も挫けそうになり、涙を流しながらもその度に光太郎や従業員たちの力を借りて、家族の絆を取り戻し、どうにか目的に向かって邁進していく。
と、いうようなストーリー。
作中で明言されていないが、光太郎はいつか自分も天職に巡り会えると信じている節がある。
(過去の級友に対し「俺もバンド辞めてなければお前のように」と『待っていれば与えられた』と想起されるナメた台詞がある)
だが、この世に天に与えられる職や使命なんてものは無い。
職とは天が与えるものでなく、人が選ぶものだ。
光太郎の上司である安元は言う。
「どうありたいかさえ分かっていれば、どこから始めても良い」、と。
安元はかつて放送作家になる夢を諦めた過去がある。
しかし、諦めた中でも必死にやってきて、その先に今の自信を持てる仕事に就くことができた、と光太郎に説く。
そして、琉生も美大を辞めた過去がある。
こちらも明言されていないが、これは会社を継ぐためという理由もあったのだろうが、おそらく挫折している。
描けずに黒く塗りつぶされたキャンバス(でも捨てられない)や、学生時代に見た楽しそうに絵を描く人の美しい色彩にショックを受けている描写があることからそう読み取れる。
誰しもが好きなことを仕事にしているわけでない。
誰しもが夢を諦め、挫折している。
それでも生きていく上で、仕事の中で自分が目の前の事柄をどう受け止めてどう糧にするのかが大切なのだと光太郎は気付かされる。
今の環境で必死にやっていく。
その当たり前のことに至った少年の精神性が少し遅めの羽化を果たして大人になる。
冒頭で書いた通りどこにでもある、当たり前の、普遍的なストーリーだ。
光太郎の仕事を通じての成長と、琉生の仕事を通じての家族の再生を描く。
とても当たり前で、とても大切な、将来への希望を見出すことができる映画だ。
丁寧にロケハンされたのであろう美麗な背景と、丁寧な作画、作風にマッチしたBGM。
質の高い声優陣の演技(特に小野賢章さんの『何も持っていないのにプライドだけ高い捻くれた若者』の演技には舌を巻く)と、劇的でなく群像劇然とした落ち着きを重視した演出。
エンディングで流れる、琉生演じる早見沙織さん(好き)の美麗で、未来に対する希望を歌う素晴らしい声と楽曲。
作中で二度タイトルを回収するシーンがあるが、一度めと二度めでは、観客の心に届く意味合いが違う台詞になり、使い方がとても上手い。
琉生が諦めた夢の名残りに、ありし日の家族の風景が描かれていて、それが「独楽」を完成させる最後のピースであったシーンは、涙なしには観られない。
製作陣の手がけたどれもが高レベルにまとまっている。
全てをひっくるめて「駒田蒸溜所へようこそ」という素晴らしい作品に仕上がっていた。
もちろん、これはフィクションだ。
誰しもが光太郎のように仕事にやり甲斐を見出して成功していくわけではないし、駒田蒸溜所のように会社の経営が軌道に乗り10年後が見据えられるわけではないし、琉生たち家族のように仲違いしながらも最後は絆を頼りに再生できるわけではない。
しかし、フィクションだからこそ、夢や希望を形にできる。
仕事に嫌気が差すこともある。
家族との関係が煩わしくなることもある。
会社がうまくいかない時も(これは経営の経験がないので分からないが)、きっとある。
現実に疲弊した時、飲めない酒をひとりで飲むように、この映画を観たい。
じわりじわりとアルコールが全身に回る代わりに、きっと暖かな気持ちが心に染み入るはずだ。
ぜひ劇場でご覧ください。
ウィスキーの深さ。
駒田蒸留所の顔でもあった「KOMA」ウィスキー、震災絡みとウィスキーが売れない時代に入ってしまい製造停止へ、その「KOMA」ウィスキーを復活させようと奮闘する亡き父の跡を継いだ駒田琉生の話。
ニュースサイト新人記者高橋光太郎の成長とKOMAウィスキー復活までのストーリー。
いつも飲ませてもらってるウィスキー、ウィスキー造りってこんなに大変なんですね。
作品の面白さと、観てるだけでウィスキーの事をちょっと勉強出来ちゃって!
最低三年寝かせるって作品内で言ってたけど、それって安い酒からお高い酒まで何ですかね?少しお高い酒だと深み、スモーキー感みたいのは感じるけど安い酒ってアルコール感半端ないですよね。それなりに名のある酒だけなのかな?何か気になっちゃいました。
やる気出る前の高橋光太郎君のやる気のなさと相手への失礼さには作品と分かってても観ててイライラ(笑)
お酒の飲めない琉生の母、唯一飲める「KOMA」、笑いながら美味しそうに飲むお母さんの顔が、その年出来たウィスキー出来!のエピソードには涙。
実はドキュメンタリー作品でKOMAウィスキーあったら買いたいと思ったのは私だけ?
面白かったです!
あまりにも描写が不足してる
お仕事シリーズのファンという事もあり、新作の公開を楽しみにしておりました。
が、結論から言うとシリーズものとしても、一般論としても、なかなかに酷い出来なのではないかと思いレビューする次第です。
ものすごく端的に言うと、圧倒的に説明=描写が足りていない。だから人物の心情の変化にいちいち共感できない。
新人とはいえ25歳、社会人経験が5年目の人間としては余りにも未熟な人物描写からスタートし、体験取材とは結局何をして、何がきっかけで心を入れ替えたのか、いつ社長達との距離感が縮まったのか、、、全てが有耶無耶でした。
映画の演出として、当然全てを「説明する」必要はありませんが、観客が行間を読み取り各々の中で「説明がつく」状態になるまでのヒントを出すのは最低限必要なのでは?
この辺りが揃って初めて、「自分とは違うけどこの主人公はこう考え、こう解決したんだ。
自分とは違うけど、こんな物語もあるんだ。」という感動に繋がるのではないでしょうか。
社長やその家族、社員も皆、、、
言ってしまえばそれぞれの人生を感じず、ただただ90分の間を埋める為に動いているようでした。
例えばなぜ家族ぐるみでそこまで兄を憎むのか、と考えても
現実的に考えると兄のやり方で物語が終わっちゃうので、それを感情的に否定しているだけなのでは?と制作側の意図を邪推してしまうような。
物語という特殊解が、視聴者が現実的に思いつく一般解を乗り越える展開にはなってなかったですかね。
過去作と比較しても仕方ないですが、SHIROBAKOが現実でもありそうな辛さや葛藤を、アニメならではの多少リアリティラインがぶっ壊れた演出によって「物語」に昇華してくれていたのに対して、本作は真逆でした。逆SHIROBAKOでした。
題材や雰囲気はとてもいいのに。
残念ながら、つまらないとしか言えなかったです。
独楽に絲、人に縁
P.A.WORKS制作でしかもお仕事シリーズ、更に早見さん主演とあっては観るしかない。
しかし、最初の特報からキャラデザの薄さは気になっており…
しかし、実際に観てみるとあまり気にならなかった。
むしろ最初のウイスキー、グラス、氷、マドラーなどの表現から、お酒が主役なのかな、と思ってみたり。
事実、蒸留所などの描き込みと空や森などのそれとでは、力の入れ方も作画のテイストも全然違った。
早見さんの、上品さに可愛らしさと意志の強さを共存させた演技はサスガ。
小野さん、内田さん、細谷さんもよかったが、本作を語る上ではやはり圭を演じた中村さんは外せない。
序盤の悪役へミスリードする硬質さから、後半の温かみのある声色へシームレスに繋がっていた。
脇へフォーカスし過ぎないバランスも絶妙。
薀蓄もうるさすぎず、分かり易く、でも必要な面はしっかり入れ込んであって、下戸の自分でも問題ナシ。
最後の1ピースを母が持っており、「独楽には絲が必要」というのも、理屈以上に伝わるものがある。
家族の物語としてもお仕事ものとしても、強度を持っているのもスゴい。
お仕事シリーズとして、蒸留所と記者の2つを同時にやってのけたことにも驚きを隠せません。
本当に90分だったのかと思うくらい、脚本とコンテが練り込まれていました。
個人的には、「望んだ仕事でなくとも、望まれる仕事であればやりがいを見つけられる」といったメッセージを感じた。
終わり方がややアッサリにも感じるが、キャラに頼らない上質なドラマだったと感じます。
悪人や、バトルや、恋愛がなくても、素晴らしい作品はつくれる。
結局俺はハイボール注文しちゃうんですけどね…
面白くない事は無いんですがひと味足りないと言うのが正直な感想です。
オリジナルアニメなのに良く言えば綺麗に纏まってると思いますがサプライズ感の
あるお話でも無く声優さんも本職で固めておりよくある癖のある演技の俳優起用でもない
ので違和感なく観れてしまい何かやや物足りない読後感という感じですね。
無茶苦茶言うなよと言われればまったくもってその通りですがw
うーん…結局主人公の存在がややふわふわしていると言うか…あれでやる気出るのか?
疑問なまま進んで行ったり、仕事モノなら閲覧数叩き出す為に何かやるくらいなら
気になりますが基本winwinのまま流れて行くとかちょっと気になるし
横軸に恋愛でも入れたら違うのかなぁ?まぁ素人なので分かりませんが…
製造者さん達のウイスキー愛みたいなのは伝わるのはいいと思いましたし
こういうのも無論あっていいんですが昨今のアニメにしてはちょっとインパクトが弱いと思いました。
ちょっと不親切・・・かも
【ストーリーは分かりやすい。ただウイスキーの知識を多少知らないと置いてけぼりかも】
色々な事情で生産を中止した、ジャパニーズウィスキー「独楽」を復活させようとする物語。
蒸留所に行ったことがある人なら、話の理解は早いです。私もニッカの蒸留所に行ったことがあったので、察することができました。
逆に、ウイスキーの作り方を知らない人が見に行った場合、開始5分で置いてけぼりにされると思います。上映時間91分とのことなので、上限があったのかもしれませんが、「ピート」「ポットスチル」など、ウイスキー用語が容赦なく使われるので、何も知らないとポカンとなるかもしれません。
なぜ蒸留するマシンの近くに神棚があるのか。蒸留所に行ったことある人なら、わかりますが、そういう細かい所まで再現している影響で、むしろ何も知らない人はストレスになるんじゃないかなあ。
また、途中でジャパニーズウイスキーの定義について触れられますが、「く●●し」への痛烈な皮肉です。私は笑えましたが、ちょっと賛否両論な気がします。
個人的にはもう少し主人公の背景を見せてほしかったです。25歳で入社5年目となると、20歳で入社なので大卒ではないはず。。そこら辺を考えるとなんとなく主人公の言動の根拠が浮かんできますが、もう少しディテールを細かくすればもっとよかったかと思います。
あと、カレンダーを見ると火事が起きたのが4月。テイスティングして完成するのがひぐらしのなく頃にですから8月末と考えると、4か月分の運転資金はどうしたのか気になっちゃいました。
【”家族の酒を復活させる!”災害により経営難に陥った蒸留所を亡き父の後を継ぎ、懸命に守る若き女性社長とやる気の無い若手記者の再生物語。酒好き、モノ作り好きには堪らない作品。】
ー 内容は映画の王道である、喪失から再生の物語である。-
■ご存じのように、今ではジャパニーズウイスキーは世界に冠たるものになっている。
”山崎””知多””白洲”・・。
ゴックン。
□駒田琉生は、美術大学に在籍していたが実家の駒田蒸留所が災害による施設の倒壊で、の家族の絆であったウイスキーの“独楽”作りが出来なくなり、実家に戻る。
兄のケイは別の蒸留所に移り、合併しようとするが残った家族は納得しない。
◆感想
・序盤は記者の高橋の言動に激しく苛つく。
ー 25歳で何回転職してんだ!仕事の下準備もロクにせずに、取材に行く姿。そして琉生に対して言った言葉。”遣りたいことが仕事で良いですね。”この野郎!と脳内沸騰した瞬間に琉生から食らったビンタと初めて知った琉生の苦悩の過去。-
・それからは、高橋は人が変わったように懸命に働くのである。
ー 途中、指摘されたミスを修正する前の原稿をアップしたりもするが、彼の熱意は駒田醸造所の人達にも認められ、受け入れられて行くのである。勿論、琉生にも。
(偉そうに聞こえたら申し訳ないが、仕事は下準備が2割。仕事を一緒にする仲間との関係性が3割更にその仕事に対する諦めない熱意が5割、だと思っている。
するべきことをすれば、結果は何らかの形で出て来るものである。
私の信念である。)-
・多くの蒸留所から送られて来たウイスキーの原酒のブレンディングの様子など、実に面白い。
ー 但し、日本酒の試飲は気を付けなければイケない。美味すぎるからである。過去、何度試飲でほろ酔いになった事か・・。
ウイスキーの場合、度数が高いので脳内で飲み過ぎ警報が鳴るため、大丈夫である。-
<今作は、レビュータイトルに上げた形で進み、最後は母が琉生とケイが亡き父のノートを参考にしながらウイスキーの“独楽”を再度、作り上げる所で終わる。
今作は、酒好き、モノ作り好きには堪らない映画である。
「お仕事シリーズ」面白いな!>
悪くはないが面白くもない
最初の30分かなり退屈しました。
お金払って入場したんだから頑張って見続けましたが、もしTV放送だとしたら冒頭15分でチャンネル変えてますね。
30分超えたあたりから少しずつ内容に入られるようになりつつありましたが、ん~~何というか?
見せ力が無さすぎ。
せっかくウイスキー製造工場の話なんだからウイスキーの出来るまでをしっかり解説しなきゃ!蒸留と醸造の違いとかちゃんと説明しようや。
物語ではウイスキーの原酒なるものを再現する事が話しの中核なのだか、その原酒ってなんや?どうやって作るんや?ちゃんと説明せな。
後半、社長家の家族の絆、妹思いの兄、家族思いの妹、子に託す父、許す母、には少々涙ぐんでしまいました。なのであまり酷評はしたくないのですが、やっぱ観せ方に足りないものが多い作品だと思いました。
結局、誰が主人公だったかいまいちハッキリしなかったのも良作とは言い切れない原因かもしれない。
監督の力量不足か?
すごい残念。
とは言えやっぱりこれだけウイスキー推し作品なので久々に飲みたくなってダルマ買って帰りました テヘ
作中のようなクラフトウイスキーではなく、大手の大量販品ですがね。
たまに呑むと、やっぱ美味しい。
呑みながらレビューです🥃
ひょっとして観た者がウイスキー買って帰ったら製作側の思うツボだったりして(笑)
良くも悪くもハイボールくらいの軽さ
年代物のウイスキーをいきなりハイボールで煽ったらもったいない、最初はロックで試したら良い・・・と以前、酒呑みの会社の先輩から教えてもらいました。
私は酒呑みじゃないですが、その教えを律儀に守り「マスター、ウイスキーをロックで!」と行き慣れないバーのカウンターで緊張して声を上擦らせオーダーしたら、なぜかハイボールが目の前に出された・・・みたいなアニメ映画でした。
シュワっと爽やかだし、まあ、飲んだらそれなりに美味いとは思うんですけど、期待したものじゃなかったかなあ(笑)。
たぶん扱う素材は良いんだろうけど、今風にオシャレにアレンジし、ごまかせる部分は省略したりして深みがまるで無くなってしまったイメージです。
日々のウイスキー作りを、いかにもゆとり世代の、礼儀のまるでなっていないガキ・・・じゃなくて若手記者(笑)に体験してもらってそれを記事にするという流れまではちょっと興味をそそりました。私自身、食品メーカー勤務してて工場でも働いた経験があったからです。もしや、口に入れるものを作り出す部分において共感するところあるかもなんてね。
しかし・・・床掃除だけ結局、脚本でもうやむやにしてるし(笑)。これじゃ観光客がガラス窓越しに遠くから眺める工場見学コースのほうがよっぽど臨場感あります。
「ようこそ」っていうからその点は期待してましたが残念ながら薄味で詳細度も皆無でした。重量物(酒樽)を棚に配置してるんだったら倉庫内はヘルメット着用は義務化せな、と安全管理基準にも疑問が残りました。これはたぶん職業病です(笑)。
女社長もブレンダーとしては能力あるのかもしれませんが脚本からは経営センスみたいなものは表現されてなくて、このままだとたぶんしばらくして経営危機を迎えます。製造高によるでしょうけど規模の割に人が多すぎるから、厳しいけどまずは人事的にリストラ断行せねば。夢がないこと言って申し訳ないです。
意地張らず最初から兄ちゃんの提案受けりゃいいじゃんとか思っていたクチなので、この作品では輝く未来を想像できませんでした。
全25件中、1~20件目を表示