「忘れてしまった学べる喜び」世界のはしっこ、ちいさな教室 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れてしまった学べる喜び
プロデューサーの前作『世界の果ての通学路』では、何時間もかけて歩いて(インドのお兄ちゃんはガタガタの車椅子)学校に通う子どもたちが主役だったけど、今作は学びたい子どもたちのために先生が動く。
それぞれ学力に差はあるし、集中が途切れることもある。おそらく日本では置いていかれるだろうけれど、この先生たちは、子どもたちに勉強したいという気持ちがあれば全力で支える。
ギリ圏外な辺境の村で、謎のソーラーパネルがちゃんと機能して良かった。
バングラデシュの先生は、未だ“女の子に学問は必要ない“という考えの残る場所で、踏み込み方を間違えると、児童婚ブローカーから怖い目に遭うんじゃないかとハラハラした。
シベリアの先生は、勉強だけではなく、自分たちのルーツも教える。文化や風習を絶やしたくないという想いは、今後の子どもたちにどう届くかな?
歳を取ると、こういう純粋な子どもたちを観ると、なんか涙腺が緩みがち。
独身で子どもいないのに。
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