「"Annie Hardy" in POVホラー」DASHCAM ダッシュカム Lymanさんの映画レビュー(感想・評価)
"Annie Hardy" in POVホラー
配達員が配達先で老婆のライドシェアを頼まれた結果、滅茶苦茶怖い目に遭う映画。
最大の特徴は何と言っても主人公アニーのキャラクターでしょうね。
ぶっ飛んでいる、というよりは「お下劣ラップでしか感情表現ができない、世間に逆らう私TUEEE、いいねヨロ☆」な迷惑系配信者です。
よくあるB級ホラーなら真っ先にスプラッターされるタイプなんですが、これがすっごいしぶといw
その図太さが個人的には一周回って「頑張ったね…」と思える程度には許容できましたが、好みが大きく分かれるポイントだと思います
ちなみにこのアニーは実在の音楽家で、どういう事情か本人名義のAnnie Hardyとして主演されています。
キャラを盛っての出演らしいですが、彼女のwikiを読む限り本人も中々波乱万丈なタイプのようで…。
あのユニークなエンドクレジットも彼女が作ったんですかねw
一転、ホラー描写は中々真面目で、怖いシーンやスピード感はむしろ高評価(☆+3)。
背景から無音(SEゼロ)で近寄ってくる演出は、SEのデカさだけで驚かせようとする監督たちにぜひ見習ってほしい位です。
なのでホラー好きの方にも一度は見てほしいところなんですが、「終始POV形式できつめな画面揺れ(☆-3)」、「うんこのドアップ」、「Annie Hardy(☆-1)」など各種不快要素には耐性が必須なのでご注意下さい。
シナリオは「結局アレは何だったんだ」系ですが、ぶっちゃけ観終わって印象に残るのはやはりAnnie Hardy…なので問題アリマセンネ(☆-1)
もしかして主人公を普通のキャラにしたらそこそこ良作のPOVホラーになったのでは…?
いや、Annie Hardyが記憶に残ったのなら監督的には満足だったのでしょうか…?
そんな映画です