ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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アリアスター版トゥルーマンショー
だいぶぶっ壊れてる作品です。 まず鑑賞時間が長い! 見るのに3日くらいかかりました笑 アリアスター独特の嫌〜になる表現の数々で登場キャラもぶっとんでます インパクトある異常者多いんよ、、、 話もなんだか脈絡がないようでうまーく続いていて結末はハッピーエンドではないけど不思議と見れてしまった 色々解釈はあるだろうが、そんな考えずに見てもそれなりに楽しめると思う
ボーの悪夢を一緒に観ている感じです
夢を映像化すると、きっとこんな感じになると思います。 支離滅裂で、たまに現実で見聞きしたことが出てきたりして。 どちらかというと負が強い内容を、長々と3時間近くの作品に作り上げたのがスゴイです。 私はボーと母親との関係は、毒母が息子を支配していると言うよりは、どちらかというと発達障害(?)、不安症の息子と母親との共依存のように感じました。
あそこだけは許せん
凄い映画だと、序盤は興奮したのだが。その後がどうも…。中盤の「森の劇団」の所などは、絶望的に退屈でした。何よりクライマックス近くの「屋根裏の父親」、あれは酷い。『フロイト的だ!』と関心してもらえると思ったのだろうか? 悪趣味が過ぎるし、ここだけ映画全体のトーンから浮いてしまってる。全体を一言でまとめると、『怪作』。
途中までは筒井康隆の短編『心臓に悪い』みたいな展開を予想してました。虚弱なサラリーマンが持病の薬を手に入れようと大冒険の挙句、最後にはスーパーマンみたいになってしまう話。これを被害妄想の人でやったら面白いと思ったのだ。
アリ地獄みたい
二転三転、終わらない悪夢。 見てる方としてもアリ地獄みたいな作品で、 ようやくとっかかりが出来たと思ったら崩れ 手がかかったと思ったら崩れの繰り返し。 不条理とすら呼べないほどの混沌の中で輝いていたのはひとつの舞台。 すごくよく出来た作品だとは思うけど、もう二度と見たくない 笑
後から納得系
長いし意味わからんし何回か寝落ちして、数回に分けてやっと鑑賞笑
終わってから感想とか解説とか見まくってようやく納得。
まぁ簡単に言えば、毒親に育てられた男の思考世界を描いてるらしい。
母に会いたくない一心で言い訳を妄想し、実現化する(これも妄想やけど)。
解説読んだらもう一回観たいなって思ったけど、難解やし、不条理系はしんどいからまた今度かな😅
マザコン映画監督の憂鬱
アリ・アスターへのインタビューによると、はじめ本作のタイトルを『絶望大通り』にする予定だったそうだ。プールに浮かんだ死体、実家の豪勢な螺線階段、母親の息子ボーに対する過干渉などは、ビリー・ワイルダー監督の傑作スリラー『サンセット大通り』へのリファレンスと見て間違いないだろう。サイレントからトーキーへ時代の流れに取り残された大御所映画女優の(ツバメをコントロールする)狂気を描いた、いわば業界ネタ作品である。 本作には、メインストーリーにはほとんど関係のない、監督曰く“間奏”のようなパートが登場する。ボヘミアンたちが森の中の劇場で一夜限りの演劇を披露するのだが、(おそらく権力者である母親の差し金と思われる)そのストーリーがボー(ホアキン・フェニックス)のこれまでの生き様とこれからの将来を占っているかのような、自伝的内容なのである。このアリ・アスターという人、自分の暗い過去には口を閉ざしていて一切語ろうとしないのだが、子供時代母親に相当ひどいことをされたらしく処女作『ヘレディタリー』にもそれが反映されているそうなのだ。 「観客と舞台の垣根を取っ払いたいんだ」なんていうブレヒト的な台詞が劇中あったかに記憶しているのだが、監督ー映画ー観客の間に横たわる見えない壁を、観客の心の中にも必ずや潜んでいるであろう“家族に関するトラウマ”をネタに、取っ払おうとした映画のように思えるのだ。ラストシーン、観客が大勢見ている映画館のような空間で、弁護士の男に“母親を愛していること”を証明できなかったボーの乗ったボートが転覆、観客にも見捨てられそのまま放置されてしまう。映画愛を示し損ねた映画監督のように、生まれてこなければよかった子供は母の子宮内に沈められてしまうのだ。 まるで『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーのごとく、一挙手一投足のすべてを大金持ちである母親にこっそり見張られていたボーは、母親の過干渉がいまだトラウマになっているアリ・アスターの分身であり、予算・日程・キャスティングの全てを製作会社にガチガチに管理されている映画監督という職業そのものと≒とはいえないだろうか。『サンセット大通り』に出てきたフリッツ・ラング似の召使のような、ボーのカウンセリングを担当する医師が本作にも登場するのだが、母親=プロデューサーとつるんでいるスパイだったことが判明する。 本作の配給元であるA24はハリウッドからほっぽりだされた映画監督を拾い上げ再生することに定評のあるスタジオらしいが、いつなんどきハリウッドのビッグスタジオのように口やかましく横槍をはさんでくるようにならないとも限らないのである。アリ・アスターの言う“ANXIETY”とは、将来自分の撮りたい映画が自由に撮れなくなる、その一点につきるのではないだろうか。ビッグペ◯ス父さん?が屋根裏部屋に閉じこめられたように、それは映画業界から永久にパージされることへの“不安”に相違ない。
ボーはおそれすぎた結果、、、
被害妄想の部分と現実のシーンがごっちゃになっているが、良く考えてみれば、“狂った設定ではあるが現実”のシーンと“ボーの頭の中の想像”のシーンとわけて観ることができる。 ボーは常に悲劇の主人公であるが、ひきで見ればボーも不特定多数の加害者の一員であったり、歪んだ愛情ではあるが大切にしてくれた母を悲しませてしまっていた。(というのも被害妄想が過ぎるだけなのかもしれない。) 誰かに苦しめられてつくられた弱者も誰かを苦しめている。という。普通取扱わない社会のカオスが描かれているのかなと感じ取った。 しかし、笑えてくるくらいカオスな映像によってそんな重たいテーマも軽く受け止められる。 多くを語らないカオスな映像に振り回されることを楽しめる人だけが楽しめばよい作品かなと No. 1500
いやもうお見事
直前にザ・メニューという映画を見たのです。設定の甘い支離滅裂な内容にうんざりして、そしてこちら。支離滅裂度合いはその比じゃない、なのになぜか全部腑に落ちるんです。画面に映らない全ての人物出来事にちゃんと線が引けてるんでしょうね、アリ・アスターお見事です。ミッドサマーはちょっとキャッチーと言うか、見た目の派手さに振れてしまって、さすがに売れるとこうなっちゃうかーと残念に思っていたところ、見事に戻ってきてくれました。精神的にはヘレディタリーの続編だと思いました。この人は血の濃さとか、横溝正史ばりの血脈の因縁みたいなのが似合うなー。この道を極めてほしい。
ホラーでは無い
「ヘレディタリー」「ミッドサマー」で名を挙げたアリ・アスターだが、正直ホラーよりもこっちが彼の真骨頂だと思う。YouTubeで無料公開されてる短編映画もこんな雰囲気だったし。 断然イイ。好き。 ホラーよりヒットはしないかもしれないけど、作り続けて欲しい。 精神病患者の主人公が見ている世界を追体験出来る。 今何が起きているのか全く分からない、置いてきぼりにされるのがこんなに楽しいなんて。やっぱ監督の力量凄いな。
悪い夢
悪い夢を見た時ってこんな感じ?意味わからないことが次々ともっともらしく襲ってくる、大抵は必死にその状況から逃れようとする。或いはこれは不安症な人が陥っている非現実でありながら現実な世界??興味深く見ていられたのは3分の2くらいかな、いかんせん長くないですか?そしてオチ的なものはついにやってこない。これは映画館では大変かもしれない
想像を絶するハチャメチャさ
それなりに話題になっていた新作ゆえ、何の予備知識もないまま鑑賞。 観始めていきなり、ヤバい…何が何だか全く意味不明。そんな中1時間ほど観たあたりで、残2時間と知った時の絶望感はハンパない。観終えるまでに何度挫折しそうになったことか。 かなりマニアックな観方をするとそれなりに評価できる作品なのかも知れないが、個人的には本作の中に魅力を見いだすのはちょっと無理かも知れない。これは好みが分かれるどころの騒ぎでは収まらんでしょ。 余韻を残すエンドロールは印象的であったし、それなりに人気のある作品のようだが、やっぱりどんなに贔屓目にみても平均点以上はつけられないのが正直なところかな。 映像や音響は凝っていたと思うので、劇場で観たならばもう少し印象が違ったかも。
水と一緒に
冒頭
羊水から赤子が出て、お尻を叩かれて泣くシーンから始まる。
水から始まる
予告編も観ず前情報一切無し状態だった。
しかし、めっちゃホラー!!!
怖くて、キモをきて、不気味で、不思議で
こんな作品か〜
マウスウォッシュ飲んじゃったって言われてもセラピスト困っちゃう。
そんなの無視でセラピストは母親との関係を探る。
この辺から、おや?
そんなおそれるボーの住んでる街はなんだか治安悪そうで、音もかけてないのに差し挟まる抗議文。
翌日には街は世紀末になってる。19xx年じゃん
そして考えうるすべての事象が最悪の形で怒ってくる。
ヤダ怖い。
そして知る、母親の死
これがずっと続くのかと思いきやいきなり暗転後、他所んちの養子になる。なぜかお部屋はティーン部屋。
このへんからアレ?アレ?
ちょっと待って…
偽家族は言ってる事ちぐはぐだし、皆して薬服用。
チャンネルにはボーの行動の録画。
誰かの監視?
怪しさ満点。
そして逃げた先は森の中。
劇団の村。演者と観客の境目を無くしていく。
ボーは改めてエチエチ行為をしたら死亡する事を再確認。
これは母親から常に言われていたこと。
一族の男性皆子種を撒いて死亡。
ボーを連れてきた女性は妊婦であったがこれにも意味があったのかな?このターンではボーのそんな母親から刷り込まれた性交渉の禁忌について描かれた感じ。
なんだか、不思議の国のアリスの様で全てがボーの夢か幻覚なのでは…と思えてしまう。
しかし、振り回すねぇ… 展開が
ぶんぶんと。
足首の発信機を追いかけてくるデブ。
次々とターンが変わっていくのでほんとにアレアレアレ?
深く考えても浅く考えても結末の予想がつかない。
サラッと家まで送ってもらい母親の葬儀のビデオ…というより、家を歩きながら聞く母の葬儀の声。
葬儀は終わったはずなのに対面する首のない死体。
幼い頃に出会った少女と再会。
そして性交して死ぬのは彼女。
うぅ〜ん。
家に帰ってからの回想シーンや母親の登場でかなりの毒親であることが判明。実は偽物。
セラピストもすべて仕込み。
一体どこからどこまでが母親の仕込みなのか。
母親は序盤に電話で言った
正しい事をしなさい。
ボーは常に行動の決定権を他人に委ねていた。
それはきっと母親の影響なのかも
父親と呼ばれる男根型クリーチャーは良かった。
チープなところが良き。
家の構造とかもとても良かった。
最後母親がまた死亡したように見え、ボーはボートに乗って家を離れていく。
やっとすべてが終わるのかと思ったがそこにはたくさんの人々がコロシアムの様に囲みやはり母親が。
もうこれ、トゥルーマンショーだよ…
弁護側は崩れ落ち、ボートはひっくり返りボーは水の底へ。
オープニングと同様、水の中で生涯を終える。
全体的に色彩が良かった。黒いキャンバスにベタベタと濃い色を乗せたような深い色味。
昔のホラーちっくな演出もあり、楽しめた。
シュールな笑い所もたくさん。
尺が長くて途中しんどかったけど、たぶんいろいろ意味があるんだろうな。汲み取れないのが悪い。
あとで調べたら監督はアリアスター…ヘレディタリーの?
あぁ、そりゃ好みに決まってるよ…
この作品、春くらいに劇場公開されてて結局観そこねて悔しい思いをしたのだが、もうアマプラで無料配信!!!!
私はこのままいくとマジで劇場に足を運ぶ人がいなくなる事をおそれている…
解釈がいくつもあって難解(修正)
難解すぎて見た人の数だけ解釈があるように思う。 そもそも、 これは何を描いているのだろう? ボーによる幻想だろうか? それとも、死の間際の審判だろうか? いったい何が現実で何が幻想なのかわからない。 さて、 ボーにとって母の存在はトラウマに等しい。 母は子離れができず、思い通りにならないことに非常に我慢できない性格だ。 ボーの現在は、ボーの見た視点の認識によって描かれているが、それによるとアメリカ社会の危険が彼の住む場所で全て起きているかのようだ。 タイトルの通り、彼はすべてに対し恐れている。 アパートの風呂場の上に張り付いていた男 彼は一体何の象徴だろう? そもそも、路上生活者によって部屋を占拠されたのはおそらく幻想だ。 ボーは天井にいた毒グモを最大限の恐れの幻想として、さっきまでいたであろう路上生活者の残りだと認識し幻想を作った。 彼のこの恐れの原因が、帰省しなければならないということに由来するのか。 カウンセラーは母の依頼 新しい薬が彼の幻想を助長させたと思われる。 逆効果だったのだ。 逆 この物語で描かれていることは、すべてが逆効果となっているということなのかもしれない。 母の愛 彼女が話したように、彼女が考える息子への愛はすべてにおいて見返りはなく、最後に残ったのは悲しみと憎しみだった。 この憎しみという部分を彼女は強調した。 ボーは生まれたときからすでに母を拒絶していたのかもしれない。 ずっと父の真実を話してくれない母に対する不満 この彼にとっての最重要な問いかけに答えない母に対する不信感 だから母が何を言っても何をしてくれても虚無感が付きまとう。 逆に母は父について本当のことを言わないのは、大きな秘密があるからだが、その秘密は屋根裏部屋に監禁していたからなのか、それ自体理解しにくい出来事だが、森で出会った人が「お父さんは生きている」と話したことで、事実の裏があることになるが、そもそも幻想に幻想を重ねている。 その理由はわからないことが逆に幻想を裏付けている。 また、 肥大化した局部と話した外科医と屋根裏部屋のクリーチャー ボーにとっての最大のトラウマ それはおそらく「勇気のある自分像」を母によって閉ざされてしまったこと。 彼はもしかしたら、勇気=父 という構図を持っていたのかもしれない。 そして、 子供が持つ父に対する純粋な印象は、見かけとは大きくかけ離れて大きい性器があること。 私も息子に言われたことがあるが、幼い私自身がそう思ったことを思い出した。 性器そのものが父の象徴なのだ。 さて、、 アパートの風呂から飛び出し警官に静止された後の外科医宅でのドタバタ劇は、それそのものが不可解だ。 外科手術の前後に彼に付けられたGPSは警察などによるものではなく、外科医または彼の狂った息子の仕業だ。 ボーの外科手術をし、温かく迎え入れているかのようなあの一家はかなり謎だ。 軍にいたという息子はPTSDを発症したのか、隔離病棟に入れなければならないほどなのに、おそらく体裁上の理由で庭に置いた車で生活させている。 また、娘もかなりの不良と薬中毒の所為か、狂っている。 娘の部屋をボーに使わせ、「他に部屋がない」とはどう考えてもおかしい。 母の部屋が息子の部屋だった。 あの邸宅の規模からあり得ない。 そして家の中の監視カメラ 外科医が「大きな株主総会がある」と言ったのは、おそらくボーの母の会社と関係あるように思う。 おそらくCEOの母の死で、新しいCEOを決めなければならなくなったのだろうか? 彼らがボーに対し世話をするのもそれが理由だと思われるが、逆にボーが何者なのかわかっていない可能性もある。 しかし妻はボーに「何か」を教えようとしていた。 それが監視カメラ それにはボーの「今後」の映像まである。 何故だろう? いったい何がどうなっているのだ? ボーが自宅で座る映像 ボーがボートに乗る映像 明らかにボーは監視されている。 それが未来の映像であれば、ボーはループしていることになる。 その映像を見るのを遮るように現れた娘は、ペンキをもってラリッている。 彼女の背中に差し込まれているのはTVのリモコンではないだろうか? 彼女は泣き叫びながらボーに言った。 「あんたはもうテストに落ちたの」 「親のいない子ぶって…」 彼女は「動画を取っていた」 「それをみんなにぶちまける」と言った。 それはおそらくマリファナのことだと思われるが、彼女は正しい情報を知らないと思われる。 そして、 株主総会のテーマ それにこの一家は関わっているのだろう。 ボーはそれに値するかどうか? GPSは彼の所在を見失わないため。 ボーはただ普通にしていればよかっただけなのだろうか? しかし ボーはいつも「間が悪い」という特長を持っている。 ボーは自分の状況に対し非常にシリアスに捉えている。 それがこの作品の表面上、つまりボーによる認識の視点で描かれている。 ボーが最後にいた場所 それはおそらく「株主総会」の場所 テストに失格したことを改めて追及されているものと解釈した。 さて、 最大の謎は、外科医のモニターに映っていた「今後の映像」だ。 それが現実であるならば、ボーはどこかでループしていることになる。 しかし彼は「先送り」でその映像を見ていた。 つまり未来の映像だ。 映像の後すぐに起きることが、娘の登場だ。 そしてその通りとなる 未来を見ることのできる装置 謎すぎてわからないが、何もかもボーの幻想なのだろうか? または、、、 『カウンセラーに処方された新しい薬』 これを飲んでから彼の症状が悪化していることから、すべては薬の副作用だったということだろうか? 最後に彼の乗ったボートが転覆する。 彼は今溺れそうになっている。 そのままエンドルール もしかしたら目が覚めた場所は、自宅の風呂場だったということなのか? 父と母とエレイン 大人になったボーの中にあるこれらのトラウマ いつも見る夢 新しい処方箋と水 考えさせられる作品ではあるものの、その解釈が幻想だけというのではがっかり感が伴う。 実際はどうなのだろうか? 追記 さて、 もしかしたらボーは、母の会社のCEOになるのを拒否し続けてきたのではないか? 「数か月帰省していない」とカウンセラーに話しているが、そもそも数か月という期限付きで彼は実家から離れたのではないか? そのプレッシャーが彼の心を破壊するかのように刺激したことによって、この物語が始まったのかもしれない。 何でも思った通りにならないと気が済まない母 彼女は製薬会社のCEOで、新薬をボーに試したのかもしれない。 しかしその結果は、ボーをさらに混乱に陥れただけで逆効果だった。 その新薬を開発したのがあの外科医夫婦だった。 「テストに落ちた」のは、ボーではなく、処方箋。 つまり一家は首を切られる羽目になる。 だから外科医の母はボーに「ヒント」を与えたが、娘が半狂乱を起こし自殺、すべてを失った母が今度は半狂乱になったのかもしれない。 もう一つ考えられるのが、 新薬の臨床試験だ。 開発者が外科医で、その治験結果を監視カメラ映像によって判断される。 その副作用が、「幻想」だったのではないだろうか? 大人になれないままのボーに対する投薬実験 結果は思わしくはなかった。 その最大の問題が、幻覚作用の及ぶ時間。 それによって引き起こされた母と息子の大げんか でも、 わからないことが多すぎる。
虐待と不運のシナジー
この作品はどこまでが夢(妄想)でどこからが現実か分からなくなります。
ボーは何らかの精神疾患を抱えているように表現されていて、小さな不安が大きく見えたり、思いもしないことが取り返しのつかないことに繋がると考えたりしている小心者です。
そして運が悪い。水で服用しなければならない薬を断水の時間に飲んでしまう、マンションのドアを開けているとそこらのアウトローが部屋に入ってくる(日本人的な感覚で言うと、嫌ならもっと治安マシなところに住めよとは思うが)そういう感じで運はすごい悪いです。
恐怖の演出が上手い。引き込まれるんです。有り得るかもしれないし、でも突然来る。セックスのシーンは凄かったです。緩急というか、本当に怖かった。
ボーは実家が太くて、虐待母がいるんですが、その資産でボーに嫌がらせ(愛情を試してる)をしてるんです。だから最初と最後は仕組まれた物語なんですが、ボーは不運だからよく分からないペンキ飲みガールや森の劇団に遭遇します。
父についてもよく分からなくて、森の劇団の方かチンポの化け物かもう全部分かりません。
はっきり言ってむちゃくちゃな映画です。妄想か現実か分からなくなるし、最後もよく分からないけど、それは最初からそうでそういう作品だから魅力の一つだと思った方が楽しめます。序盤のボーが全裸で車に轢かれるシーンはもはや面白いくらいに不運です。
意味不明だけど、なんか面白い。
まるで濁流のようにボーへ不運が降りかかってくるので、逆にユーモアを感じる物語でした。
とりあえずホアキン・フェニックスの演技が凄かったです。主人公ボーの不安定な心理状態を、見事に表現していると思います。
幻想的な世界観も良かったです。気づいたら独特な世界に惹き込まれいる感じでした。
印象的なシーンはたくさんあるのですが、一個あげるとするなら、始めボーが謎の手紙に戸惑うシーン。既にもう意味が分からなくて、〝これから意味不明な事が起こる〟ということを示唆しているような感じが怖くて、すごく不気味でした。
しかし個人的には『ヘレディタリー/継承』がアリ・アスター作品では一番好きですかね。
時々ボーの少年時代になったりするので、なんだか良く分からなくなってくるところが多かったですが、結果的に退屈せずに最後まで観ていたので、まんまと観客として騙された感じです笑。
〝悲しみは単独ではなく、大挙して押し寄せる〟─ボーが踏み込んだ森の住人の言葉より
三時間は長いが、退屈はしなかった
実家に帰るという単純な話で三時間あるが、 退屈はしなかった。 ほとんどはボーの妄想だから深い意味はないんだろうけど、たまに意味のありそうなものもあって、どこまで考察すればいいのやら
さっぱり分かりません
居眠りしながら3時間付き合いました。 なにこれ~。私の能力不足なのか、さっぱり分かりません。 何が言いたいの? まったく理解不能。 変な映画は好きですが、それ以前の問題。 でも最後まで観たということは 何か引き付けられるものがあったのか? わかりませ~ん。
悪夢を味わえる
無音のシーンがあるとその前の音の影響で耳がキーンとしてきたり結構ストレス。それとは別にシーンを絵として見たときに凄い面白いし何かの話に展開しそうでしないというもどかしさが楽しめる、実際に絵本の世界に入ったようなシーンもあり印象的
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