「相変わらず痛々しい」死霊のはらわた ライジング うにたん♪(人手不足の業種はつらい)さんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず痛々しい
取り憑かれた人間の変化と耐久力には目を見張るモノがある。
邪悪な上に知恵まであるこの死霊たちは手に終えない。
争うシーンは血糊もバッチリでゴアな演出も痛々しく気持ち悪い…そういった部分は頑張っているのだが、それを重ねるだけで恐怖が増すか?と言えばそうじゃない。
何十分も延々とレッドゾーンで血飛沫と人体損壊が続けば刺激になれてしまう。
顔を刺されても杭で貫かれても、ムクリ…何回も繰り返されると慣れてしまう。
ホラーであってもストーリーにアップダウンは必要。ずっとゴア演出じゃ怖がる暇もない。
ガラスコップを食べて喉からガラス片が顔をだしているとか一つ一つの痛々しさは中々のものなのだけれど、痛々しいだけでは面白恐い映画は作れない。
スプラッターホラーとしては映像技術、メイクとかは良くなっているがラストの合体のしてるのはダサいと思う。
チェーンソーも過去作品を思い出すが、それだけでは埋まらない差がある。
「エグかった」との記憶は残るが、物語の記憶は消えそうな作品です。
ただ冒頭の湖の男女たちの“戯れ”が作中では割と良かったシーンと思う。タイトルをバックに浮かび上がるのは中々映えを意識した感じで(笑)
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