北極百貨店のコンシェルジュさんのレビュー・感想・評価
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色鮮やか!
ネタバレ
人語を話す動物たちの世界のデパートのお話。
デパートのコンシェルジュに憧れ、その道に進んだ女性。
失敗しつつも、ならではの発想や考えでお客様に寄り添い満足させる。
ほんわかゆるーーいアニメを想像していたけど、
がっつり仕事を連想させて為になる反面、少し疲れた。
少しずつ明かされるデパートの謎。
確かに絶滅動物ばかりだと思ったが、
ここってあの世???
アニメの色調も独特で、
上記のこともあり少し不気味な世界観でした。
絶滅動物たちが過ごす世界なのかな…。
それが1番気になる…。
お客様の難問を解決していく短編をつなげたような映画でした。
動物特有の生態を組み込み、難問解決する10分ほどのアニメだったらサラッと見れそう。
24.11.3 ネトフリ
司書の資格を持つ者はリテラシーが必要なのだ
『コンシェルジュ』ではないが、図書館には『レファレンスサービス』と言うものがあるのを覚えておこう。
そして『レファレンスサービス』と『コンシェルジュサービス』の違いは、『コンシェルジュサービス』は利潤の見返りで、それは価格の中に含まれると言う事。
しかし、
『レファレンスサービス』はあくまでも無料なのである。但し、それは全て書籍に関わる事のみ。
だがしかし、本の内容は広がりを見せる訳だから、例えば『東京で美味いラーメン屋の掲載された本はないですか?』とレファレンスサービスを要求できる。
そうさ!そのサービスは司書と言う公的な資格がカバーしているのである。
是非、公共図書館にて、司書に質問してもらいたい。無料で教えてくれる。それが資格を持った者の役目である。従って、司書の資格を持つ者はリテラシーが必要なのだと僕は思う。
公共図書館ならば、顧客(納税者)からお金をいただなくとも、顧客は神様なのである。
だから、『コンシェルジュ』はお金をいただく訳だから当たり前。勿論、高価なもの程サービスは濃厚でなければ駄目である。
さて。それで良いのだろうか?
なんかブリシットジョブに感じるが。
アニメとしては、セルアニメじゃないと思う。少なくとも、
背景は全てCGだと思うが。
もっと見ていたかった夢の世界
全く前情報無しに、映画館のポスターだけを見て鑑賞しました。
導入の心象風景のような無人百貨店内のイメージからアニメーションらしい目まぐるしいアクション→動物たちで賑わう華やかな百貨店へとの流れに一気にこの世界に引き込まれます。
お客様はすでに絶滅してしまった動物たち、それも「人間の欲で絶滅した動物」
ここから、この物語が単なる擬人化物語ではなく、百貨店自体も「この世ならざるもの」である事情が見えてきます。
「動物たちが擬人化して暮らしている世界で百貨店に買い物に来ている」のではなく「人間の欲で絶滅させられた動物が、その原因である大量消費を体験するアトラクション」であるということ。
動物たちが買い物中に語る事情も生活も、実際はこのアトラクション内で演じているだけなのではないか…もしかして人間も既に?
という想像を裏付けるかのように、ラスト百貨店周りの全景が映し出されます。
根底に重いテーマがありつつも、それ以上の楽しさと明るくふんわりした画面。
まるで目が覚めたとき、もっとあの世界に居たかった…と思わせる素敵な夢のような映画。
デパートという異空間での動物模様
新人コンシェルジュの奮闘記を人間たちで描くこではなく店側を人間、お客を動物で描くことで、それぞれの人物像を動物に置き換え、その立ち振る舞いに工夫をこらし観てるものにあきのこない作りをしている。
またそれぞれの動物の個性なども活かされてる点は面白く感じられた。
体感時間二時間以上
繊細な動きのあるキャラクター達、ユニークな運び、色彩豊かな画作り…。
本作品「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、演出の行き届いた作品、に見える。
ぼくはこの作品を見ていて、ものすごく学びになった。
というのは、自分の中でも、言葉に出来ていなかった部分の、その示唆に溢れていた。
幾らか個人的な文章にもなるが、ぼくとしてはその示唆がこの作品から感じ取れた一番の部分だった。
その示唆というのは、〝慰み〟と〝自己慰安〟は異なる、ということだ。
本作品の主人公は、とても〝いい人〟に見える。
皆の気配りに一生懸命で、何事もよく頑張る。
おっちょこちょいな部分がとてもありつつも、〝よいコンシェルジュ〟になる為、必死である。
だが、と思う。
この主人公の〝いい人〟は何が楽しくて仕事をしているのだろう。
勿論、仕事そのものが楽しいのかもしれない。
それでは、何を喜びとして仕事にしているのだろう。
お客様の喜ぶ姿を喜びとしているのかもしれない。
では、何をもって、哀しみとし、何をもって、怒りとしていたのか。
こう考えると、この〝いい人〟というのは、出来事において喜怒哀楽において、一貫性を感じない。
ひとつの目的の為ならば、前にあった出来事のよくないとしたことでも、利用に走る。
ひとつの思いの為ならば、本来するべきでも無い約束を自らの決断で、勝手に行なってゆく。
この〝身勝手さ〟は〝いい人〟だから、と思う。
ただ、それは〝自らの慰みをよしとしたいい人〟だ。
決して〝傷つきたく無い人〟のように思う。
よって引き起こされる問題というのは、〝自分はいい人〟という前提のもと、あべこべの理屈で、ただ保身に走った道理を他者に投げかけ、よしとしている、と、とても感じる。
ここから、より少し悪く言う。
こうして、本作で描かれていた情緒不安定にも見える主人公は、もしかしたら見えない爆弾でも付けられてるのかと思うぐらいに、他者全てに自分なりの優しさで全力で応える。
その仕事しています、という過程を見せられる70分は、体感時間2時間以上のものに感じた。
ただ主人公の身勝手さをよしとした人々、動物を見せられる映像は、苦しかった。
演出において、細やかな動きがあった。
アニメーションとして見ても、ユニークな運び、があったようにも思う。
画作りにおいても、色彩溢れており、それはそれでいいとも思う。
それでも、ダメであるということを、本作品で分かった。
それは映画を長年でも観てきたという自分なりの自負をもっている自分に対しても、言葉に出来ていなかった所だった。
まるで映画そのものが〝慰み〟に見えた。
主人公や登場人物、もしくは全体から感じ取れるテーマなどの中から、作り手自身の〝傷〟、それに対しての〝自己慰安〟から、受け取るべきメッセージは皆無だった。
ラストの、憧れの人物が未来の自分だった、と言う所だけが伝わった。
それで、と思う。
作り手たち、監督も〝いい人〟なのだと思う。
だが、何をルールとしておもてなしをしているかも無いプロット作りから、〝いい人〟なだけではダメであるということを痛切に感じた。
100ゴミがあれば、100ゴミであると、その責任的立場のある人は言わなくてはならない。
それがプロではないのだろうか。
もしかしたら、それを伝えられない、言葉に出来ない、そうした業界は多いのかもしれない。
いささか、自分の思いが入ってしまった。
これを読む人には傷つく人も多々いることと思う。
ただ、ぼくにも学びがあったことを、とても思った。
やさしい色づかい シンプルな線 フォント可愛い 音楽も素敵 特にテ...
やさしい色づかい シンプルな線 フォント可愛い 音楽も素敵 特にテーマソング⭕️(澤部くん) 声優さんもしっくり
百貨店の吹き抜けの画はワクワクしちゃうな
出来ないは言わない でお客さまだけが満足するのならそういうのだいきらいだけど、従業員も皆んなしあわせそうでよかった
働いてるひとがその場所がすきってとっても大事なことだなとそんなことを思いました
クスッと笑える場面が多くて、最後ではちょっと感動もしました
絶滅した動物ばかりが来店する百貨店で人間のコンシェルジュが接客をしていて、試験採用中の新人が奮闘する話だけれど、お尻を押したら滑っていくペンギン?とか、神出鬼没の東堂さんとか、個性的な登場人物が多くて、全体的にとても面白いと思いました。
人とぶつかりそうになったり、指輪のケースを持った狼の人を、彼女に約束をすっぽかされたと勘違いしてしまったり、ミンクの父娘に勧める商品を間違えて大慌てでフォローしたり、羽を広げたクジャクに口を滑らせたり、失敗の数々も面白かったし、絵も全体的にイラスト風で可愛いかった。
ひょっとしたら、生産終了した香水を探すところとか、ひとつひとつの問題を解決する部分で、詳しくは描かれないお話があったのだろうけれど、尺の限られた映画ではそういう部分を簡単に済ませてしまうのはよくあることだし、むしろそのあっさりしたところがいいと思いました。
映画館で幻想的な体験ができた!!
慌てん坊で頑張り屋の主人公が可愛いです。また、動きが多いアニメーションで単調にならず、エピソード間の継ぎ目等を感じない流れるような進行にProduction I.Gのプロの仕事を感じました。私は香水のシーンで泣きました。お客様のみならず、自分が関わった人々の夢の実現を後押しできたら、どんなに素晴らしい事でしょうか。自分のやってきた接客だけではなく、人生も何か雑だったなあと思いながら観てしまいました。明るく賑やかな百貨店の場景も相俟って、映画がまるで幻想空間となり、その中で人生でを見返すという貴重な体験をしました。また、そもそも北極百貨店とは何なのか、に少しだけ触れられているのも、謎めいていて良かったです。エンドロール後にチンベルが鳴るのも、給仕長の説明を呼び起こしてくれて上手かったです。
動物が客として買い物にやってくる百貨店。新人コンシェルジュのアキノさんの奮闘がコミカルに描かれます。思いの外重いテーマを含んだお話でもあります。
予告編は何度か見たという程度、ほとんど予備知識
無しで観ました。作品の内容が分からないのでその分
却って気になった。 というのもあります。・_・
予告を観た限り、ほのぼの系コメディー作品かと
思っていたのですが、実際には思ったよりもずっと
奥の深いテーマを持った作品でした。・_・ハイ
動物がお客様の百貨店。
行ってみたいなぁ。
アキノさんにも会ってみたい。
絶滅危惧種も、絶滅した種も
ここにはやってくるらしいのです。
この百貨店で働いているのは「人間」たちです。
「自由に買い物をする喜びを全ての動物に感じてもらう」
そのために人間は働いているそうです。
人類を代表しての贖罪?
従業員がみんな暗い顔して働いていたら …なんか行きたくないかも。
そんな事も考えてしまいますが、違います。
この百貨店で働く人達は、笑顔を忘れません。
失敗しても引きずらない。その精神で、
色々なお客様の願いを叶えようと働いているのです。
百貨店に採用されたばかりのアキノさん。
新人コンシェルジュの彼女。
気持ちが空回りしては失敗します。
ひとつのミスが次のミスを招き、
頭を下げバックステップでそそくさと
その場を離れようとしてバックステップ。(危ないよ)
結果、またまた他の動物を踏みそうになり
頭を下げてバックステップで… (だから危ないって)
そんな毎日を送っているのであります。
そんなアキノさんが
悩みを抱えたお客様の力になりたいと
色々な人たち(動物も含めて)の力を借りて
問題を解決しようと奔走する姿が描かれる
「成長見守り型ヒューマンドラマ」なのでした。
(…アニマルドラマ?)
アニメーション作品で、キャラが個性的な感じではありますが
イヤな絵柄という訳ではありません。・_・ハイ
一種独特の世界を味わえました。
観て良かった。
※原作あるようです。そのうち読みます。きっと。。
今の世の中には
彼女のような人材こそが必要なのかもしれません。
◇あれこれ
■ぜつめつきぐしゅ
ふくろうやオオカミ
人間のエゴで絶滅してしまった動物たち。。
そのうちニンゲンも入ってしまわないかなぁ…
そうなってしまった時、
どんな生物がコンシェルジュの役目になるのかなぁ
などと物思いに耽ってしまうのでした。
※昆虫とかウイルスとかだったりして。(…何かイヤ)
ばいきんまん。(…面白そうだけどイヤ)
ドキンちゃん。(…楽しそうではあります)
■東と西、南と北
北極があるなら南極百貨店もある。…のでしょうか。はて
南極に北極百貨店
北極に南極百貨店
そんな感じだったら面白いかなぁ。
西口に東武
東口に西武 の池袋みたいに
■テーマソング
作中で何度も耳にしたためか、主題歌よりも気になったのが
北極百貨店のテーマソングです。
♪ な~んでも そろう ♪
♪ ほ~っきょ~く ひゃっかてん ♪
◇最後に
笑顔は、最上のおもてなし。
最も弱い生き物が生み出した、闘う以外のコミュニケーション。
そうかもしれません。
” 私は客よ! 客は神様なんでしょ!? ”
こんな迷惑なクレイマーにもにこやかに。
” 他の神様のご迷惑になります。お静かにお願いいたします。”
みんなが神様。ならば特別扱いもありません。はい。
この対応、色々な仕事や場面で使えそうですね ・_・
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
美しくもやがて怖し
原作未読。美術が私の好きなM. Sasekの絵本『This is London (とか都市名のシリーズ)』を彷彿させ懐かしく楽しい。キャラデが独特だが、動物と人間を同一空間で演技させるには適しているかも。
お客様が大事な相手を思い遣る気持ちを、百貨店のコンシェルジュやスタッフたちが商品提案という形で後押しする。ほろ苦くも心温まるエピソードが最後まで続き何度も涙した。
が、EDへの引きで百貨店が、人間社会から隔絶したような奥深い山森の中にぽっかりと存在していることに驚く。
開幕時、動物と人間が人類の文明様式で共に暮らしている前提のファンタジー設定なのだと気にしていなかった。だが後半、北極百貨店は顧客である絶滅した動物に気持ちよくなってもらうためのテーマパークだと明かされ、ラストがこれである。
顧客とは?実は客の実体などないのではないか。客も百貨店もバーチャルで、人間が「動物たちは満足している」と思うことで絶滅させた悔悟の念から逃れるための場所?
だとしたら、動物を自らの生息環境に帰すのではなく征服者の文明に適応させて消費生活を送るのが幸せ、と考えるのは植民地主義以外の何物でもない。最悪である。
それよりは、絶滅動物を生命工学技術で復活させるプロジェクトの実験体が顧客(百貨店は人里離れた研究施設に併設されている)と考える方がまだマシか。
まあこれらは妄想として、実は人間のエゴについて色々考えさせるテーマではある。
コンシェルジュのスカーフの柄が素敵で、グッズがないかと思ったらスカーフそのものが売っていた。使う機会がなく買えなかったが。
全ての人にオススメの多幸感満載ストーリー
原作未履修のまま挑戦。
愛らしい動物たちをおもてなしするために新人コンシェルジュが四苦八苦する物語。何とも微笑ましく、人間味溢れます。
意外にも人間の深い心情に重なるものがあり、全てのストーリーに意味を感じられます。
また、「人間が動物たちをコンシェルジュする」意味の深さを知った時、この映画のストーリーの壮大さ、重さを知らされます。
ストーリーは原作を詰め込んだ感はありますが、アニメーションが秀逸で動きもコミカル。子供から大人まで楽しめる、価値ある一作を拝見できました!
すばらしくやさしい話
やさしい話でした。
コンシェルジュさんがお客様のためにがんばる話でしたが。
あそこまで思ってもらえるお客は幸せだと思うけど。
けど、あそこが、絶滅動物の百貨店ということは。
あの、秋乃さんも亡くなってるってことになるのかな?
ただ、私は、ああいうサービスされるのは嫌いなので。
払ったお金に対する対価のみ求めるので。
斜陽の百貨店、北極の温かい話
事前情報なくX(旧ツイッター)で公開されている事を偶然知り、観に行きました。
個人的には今年2023年の劇場アニメ作品でここまで一番の名作だと思いました。(70分ほどと近年の映画としてはやや短編ですが)
動物たちが買い物にやってくる「何でも揃う北極百貨店」に見習いコンシェルジュとして働き始めた新人の秋乃さん。
最初は「また新人がやらかした」という感じのお客様も先輩方も振り回す迷惑をかけ、謝ってばかり。
しかし彼女が憧れのコンシェルジュを目指して奮闘、レストラン、OB、上司、先輩そして様々なお客様との出逢いと接客を通してコンシェルジュとしても、人としても成長していく様に胸が熱くなりました。
現実では大手百貨店の売却や地方百貨店の閉店、老舗百貨店の経営不振の報道が続き寂しさを感じますが、作中の北極百貨店は百貨店が元気で輝いていた時代の雰囲気を感じる事ができ、今は亡くなった祖母に連れられて地元の百貨店に買い物に出かけた事を思い出しました。
ここからはネタバレを含みますが、お客様や支配人などの動物たちは絶滅危惧種または既に絶滅してしまったれ動物たちである事が終盤に語られます。
毛皮や食用または脂などのため、人の欲のために狩られ絶滅したり、絶滅しかけている動物たちが、人の欲の集約した百貨店で着飾ったり、恋人や大切な家族への贈り物、または記念日を過ごすためにやって来て、まるで人間のように愛を語り、想いを紡ぐ皮肉であり、風刺でもあるこの作品はあまり宣伝を見かける事が少ないかもしれませんがもっと沢山の人に見て欲しいなと思いました。
最後にエンドロールに撮影協力として日本からは伊勢丹高島屋、そして北極百貨店ののモデルになったのは世界で最初の百貨店パリのル・ボン・マルシェ(1852)でしょうか。
英米への亡命の経験もある遅咲きだったナポレオン3世の治世、イギリスに遅れてフランスに産業革命が押し寄せ、大量消費時代に突入した時代は動物たちの絶滅が本格化した時代でもあり、掛け値(値引き)なしのショーウィンドウ販売でお金がない人も見て歩くだけで楽しい場所。
品物を手に入れるだけならネットで簡単に安く探して買える現代とは対照的な、人を介する事で手間もコストもかかるから価格で到底競うのではなく、温もりと悦びを分かち合うコンシェルジュという仕事と新人(見習い)の視点を通して見る古き良き時代の百貨店、現代の百貨店の歯痒さと目指す一つの在り方をこの作品の中に観た気がします。
コンシェルジュさんってめちゃ大変なのね!
絶滅危惧種もいるという北極百貨店。そのコンシェルジュになった?ばかりの主人公が苦労しながらも頑張る話。
原作が本?なのか短編が何個かある感じ?かな。
とりあえず、時間もちょうどよく話もシンプルでかつ感動もあり良き!一つ一つの話全てが好きでした!特に、オオカミの話とマンモスの所!心がなんかポワポワする系!
オオカミの彼女さんいい子すぎ!可愛い!
ストーリー全体を通して、主人公の成長が見ていて良き!キャラクターみんな個性があって、良い奴でホッコリする。とてもいい時間でした!
映画っぽくないが、良い作品
動物がお客様の北極百貨店で
働く新人コンシェルジュさんの奮闘を描くアニメ映画。
アニメの違う話をつなげたような感じで
上映時間が短めだし
一本の映画としてみればいいかは疑問だが
伏線っぽいものもありそれなりに
筋は通っているし面白い。
出てくる動物は
普通に話すし、言葉もじゃべる世界観
動物がイケメンボイスでしゃべるとなんかギャップを感じてしまう
困りごともプロポーズに自信がないなど人間らしい
なんとなく、ライオンの香水を探すってのは
女の子が無理難題を押し付けたように最初思えたが
別にそうではなかった
欲望の反対側
評判がよさそうだったので観てみたが、脚本(原作?)が合わなかった。
やる気と思いやりで突っ走る主人公は嫌いじゃない。
しかし、百貨店という“場”において、アニメだとしてもあまりに騒々しすぎる。
そもそもあんなに売り場を走り回るコンシェルジュがいるだろうか。
エルルがあの短時間でアキノに何を見出したのか、まったく不明。
クジャクを目隠しにした件は、2人のお客様のためにクジャクには不快感を、周囲には迷惑を与えていた。
あれで上手くやったように描くのは無理がありすぎる。
クライマックスでの動画撮影に至っては、プロデュースどころかサポートもせず客に丸投げ。
そもそも行けなかった場所の楽しげな映像なんて、場合によっては残酷になりかねないのでは…
「欲望の反対側」というテーマは分からないでもないが、サスガに綺麗事が過ぎるかな。
“仕事”である以上、サービスも“満足からより利益を落としてもらうため”の行為の一環であることは否定できない。
本作の描き方は、全てではないがボランティアになりかねないものが散見された。
動物ならではの問題や解決もほぼ無く、北極百貨店の成り立ちも個人的には不要。
(あれ故の“ボランティア”という風でもないし)
第一印象のとおり子供向けで、“お仕事もの”として観るべきではなかったようです。
ラストはう~ん
本編が短いのであっという間に終わったという感じですね。
ただ、最初のシーン子供の頃の秋乃を助けたのが大人の自分だったというラストはファンタジーを増々夢物語の様にしてしまうのでちょっと頂けなかったですね。
それでも主人公がプレゼントを探すウミベミンク親子やプロポーズに悩むニホンオオカミ等に一生懸命に尽くす姿はほっこりさせられ、ワンコインで病気の娘にプレゼントを悩む極楽インコに対するおもてなしについてはホロリとさせられました。
小さい子も退屈せずに最後まで観られるので親子向けかもしれないですね。
現実にはあり得ない百貨店だけど…
コンシェルジュの秋乃をはじめ、人間でも動物でも生きていく(働く事)には悩みがあるって事を伝えてくれてる内容でした。
ほっこりする映画でした。
1人女の子のお客様が出てくるので、秋乃がコンシェルジュの仕事で悩んでいて…夢の世界のお話なのかなと?思ったりもしました。
Gift
原作は試し読みで読んだくらいですが、70分と手堅くまとめられているアニメ映画でした。
絶滅種ことV.I.Aの動物たちが買い物に集う北極百貨店、そこで働く事になった秋乃。右も左も分からない彼女は最初はミスばかりだけれど、そんな中で仕事のやりがいを見つけていき、自分のやり方を確立させる…といったど直球のお仕事ムービーです。
秋乃さんはおせっかい&そそっかしいというしっかり者だけれど、それが裏目に出るシーンが多いコンシェルジュ見習い。自分も接客業を生業にしていますし、そそっかしい部分があるので、最初から彼女に共感しっぱなしでした。
困っていそうだったら話しかけにいきたいし、でもなんか躊躇っちゃうというのも分かります。その度に助けてくれる先輩や上司がいてくれる事で心が軽くなる経験も大有りなので応援上映だったら秋乃さーん!と声を出して背中を押していたと思います。
ワライフクロウの夫婦とフェレットの営業マンのパートは秋乃さんがどこに目をつけるかというコンシェルジュとしての役割が強く描かれていたなと思いました。ワライフクロウの夫婦をもてなしたいのに、羽ぶりが良いから中々上手くもてなせないフェレットに起点を効かせて奥さんが買わなかった方を買い揃えて渡すという作戦に打って出て、それを成功させるとい見事な仕事っぷりでした。"お客さんをよく見る"を実践して、しっかり成果を持って帰って全員笑顔になっていたのがとても印象的でした。
ウミベミンクの親子には互いが必要であろうものを渡すために秋乃さんが百貨店内を駆け回るスピード感が楽しめます。こちらでもよく見るを実践して、お父さんには見やすい懐中時計を、娘さんにはバッサリ切った髪の毛を隠すためのストールをと、自然に振る舞って気遣いをするという仕事っぷりを披露してくれました。
ニホンオオカミのカップルのパートでは、奥手なニホンオオカミの彼のプロポーズの手助けとして前進する秋乃さんとレストランの面々が協力して成功させようとする様子が描かれます。
マンモスのモーリーさんに話を聞いてもらって心が軽くなり、モーリーさんの作品を元に氷の中から指輪を落としてのサプライズ演出で一押しと多くの人と関わって成功させるという秋乃さんがより成長したなというのが強く描かれていました。
バーバリライオンのカップルの悩み事では自分ではどうしようも無かったものをベテランが助けてくれるという人の情の厚さを知れるパートでした。
カリブモンクアザラシのパートでは名前と性格にかけてクレーマーに当たった時にどうするかが描かれていました。自分もたまーに理不尽なクレーマーに当たる事があるので、かなり心がキュートっとなりながら見ていましたし、土下座を強要するお客さんなんて神様でもなんでもないので、先輩の華麗な手捌きで追い出してくれたシーンはかなりスカッとしました。
マンモスのモーリーさんの作品の展示会のパートでは見習い画家のネコさんが誤って作品を壊してしまったため、どうにかしてモーリーさんを元気付けられないかという締めのパートに入っていきます。
代わりにはならないけれど、奥さんと並んでいる彫刻を見せられては思わずモーリーさんもホロリ…。ツダケンの声の優しさがこれでもかってくらい伝わってきて沁みました。
ゴクラクインコのお母さんの要望はワンコインでプレゼントできるものというかなりの難題。そこで今まで出会ってきたお客さんと協力して、エルルまで巻き込んでの壮大な館内ムービーを送るというノーコストながら喜ばれるものに仕上がっていて昂るものがありました。
立派なコンシェルジュさんになって今日も新たなお客さんを迎えていく!という爽やかなラストも良かったなと思いました。
漫画タッチの絵を崩さず、そのままの状態にアニメならではの躍動感を加えたアニメーションの完成度の高さには目を見張るものがあり、現実と遜色ない美麗さを突き詰めるアニメーションとはまた違う魅力がキラリと光っていました。動物たちのデザインも人間味がありつつ、それでいて特徴を失っていないというのもお見事だなと思いました。
秋乃さんは基本的にジタバタしているので、動きの切れ味が凄まじいのもあって観ているこちら側もアタフタしてしまいそうになるくらいでした。
1本の作品でまとまっているのも好印象でしたが、ぜひシリーズとして見たい作品にもなっていました。また北極百貨店の日常が見たいなとほっこりさせられる作品でとても幸せでした。
鑑賞日 10/21
鑑賞時間 14:25〜15:45
座席 C-12
・西村ツチカさんの、緻密だが温もりを感じさせる画が見事にアニメーシ...
・西村ツチカさんの、緻密だが温もりを感じさせる画が見事にアニメーションに落とし込まれている。画用紙に描かれたような質感の色味と、時に大胆でコミカルな動きがスクリーン上で作品に命を吹き込んでいて息を呑んだ。
・主に前半に起こる小さなエピソードたちが小気味好いテンポで進んでいきながら、後半の大きなエピソードに繋がっていく。その構成も綺麗にまとまっていて中弛み感は一切なかったし、終始ワクワク感を持ちながら観終えることができた。
・動物たちの可愛さや感動的なエピソードという陽の部分だけでなく、百貨店のあらましの陰の部分も描いているのが作品に深みを生んでいた。
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