「なんか違う。。」北極百貨店のコンシェルジュさん sokenbiteaさんの映画レビュー(感想・評価)
なんか違う。。
アニメの質はものすごーく高いと思うんですが、話が・・・。
これは多分原作がそうなんだと思うからこの映画としてはしょうがないんだろうけど、エピソードが全部薄い気がして。
記憶にも心にもあまり残んない感じ。
ところどころで登場する上司みたいな人が「お客様を大事にしなさい、君はまだまだ」みたいなこと言うんですが、その対象が富裕層目線の、あまり深みのないこだわりというかわがままというか、そういうものなので、それそんなに大事?と思えてしまう。
絶滅動物をそういう富裕層VIP客に当てはめてるのも、なんか必然性がないというか、噛み合ってない気がしたし。
主人公は感じのいい美人さんでちょっと抜けてるけど一生懸命で、ていう確かに素敵なキャラクターなんだけど、その彼女が上記のような割とどうでもいいようなお客の事情(それも彼女には基本的に責任のないもの)に振り回されて、それを冷や汗かきながらも懸命に解決していく様が、あるべき姿、成長する姿として描かれるんだけと、、なんか違う気がしてモヤモヤしました。
実は自分も、デパートで買い物した時、あーあの店員さんの対応素敵だったな、あの人から買って良かったな、と記憶に明確にに残ってる人が、何人かおりまして。
そういういい記憶として残っている買い物のこと思い出しみると、そんなに大したサービスをしてもらった気はしなくて。
それよりも、その店員さんとのやりとりに、ただ買っただけじゃない楽しさがあって、それは例えば誰かのプレゼント買ってそれをあげるときに、こんな店員さんから買ったのよ、て話すのがすごくいい添え物になるような、そんな類の体験なんじゃないかと思うんですが・・・。
この作品も基本的にそういう素敵な購入体験を描く話なんだと思うけど、、自分にはあまりヒットしてこなかったなー、残念ながら。
なんでかなーと考えてて、思ったんだけど、お客さんが買いたいものを選んで購入するのを、手助けする。
それを真心で、自分の本音の優しさと思いやりを持って対応すれば、それでいいのでは?
買い物以外を過剰にサービスするのは、求めるのも変だし、やらせるのもおかしい気がする。
家来とか召使じゃないんだし。
そんなことしなくても、買い物に気持ちいい手助けをしてくれれば、それが値段以上の体験になって、それこそが我々が素敵だなーと思う大事なものなのでは?
その辺の感覚がこの映画は違いました。
長々と書きましたが、要するにまあ、自分には合わなかったというだけのことなんですが笑