「意外といい話ではある」北極百貨店のコンシェルジュさん kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
意外といい話ではある
お客様のニーズに応える商品・サービスを提供するために大事なことは、ニーズを正しく把握すること。本作には接客業の基本のような内容が出てくる。そのために頑張る主人公の姿は微笑ましいし、少しずつ成長する彼女に勇気づけられもする。お客様は神様でしょ?というクレーマーからの問いに対する先輩コンシェルジュの返しもなかなか粋だった。
ただ、お客様の求めることに応えようとしすぎて百貨店のコンシェルジュを超えたことをしてしまうのはどうなんだろ。あの香水は売上にはなっていないし、動画にいたってはお客様に依頼してしまう。いやいや、フィクションなんだからそれくらいいか。
よくわからなかったのがあの百貨店が作られた経緯と目的。結局どういうこと?という気持ちになる。それでも全体的にいい話だったから問題ない。要はあのファンタジー設定を受け入れられるかどうかが楽しめるかどうかのボーダーラインなんだろう。
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