劇場公開日 2023年10月20日

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「やや気になる点はあるものの高評価。」北極百貨店のコンシェルジュさん yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0やや気になる点はあるものの高評価。

2023年10月21日
PCから投稿

今年363本目(合計1,013本目/今月(2023年10月度)28本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 今週のアニメ作品枠のひとつですが、明確にお子さんを想定した作りになっています。といっても、登場する動物が結構マニアックなものも多いし、大人が見ても良い作品かな、といったところです。

 この映画の「主な想定視聴層」と思われるお子さんを想定すると、その集中できる程度は60~90分程度だと思われ、その観点でみてもこの映画は70分ほどと、ある程度の展開はありますが展開自体の描写も丁寧なので(巻き戻し描写は1回だけだったかあったかな)、動物が好きというお子さんには結構推せる作品です。なかにはリアル動物園で見ることができないものもありますので(くじゃくなど)、その観点でもおすすめといったところです(なお、tohoシネマズ系では入場者特典が動物シール)。

 展開としてもお子さんを想定したためにわかりやすいものが多く、やや展開的に女児を想定しているのかな、という部分はありますが(カタカナ言葉がファッション系用語に偏るなど)、極端にどちらかの性別に寄せているというものではありません(半々程度で、やや女児向けかという程度に過ぎない)。

 採点に関しては以下を気にはしたものの、この点を実際の想定視聴者の方が気にするのかというのはあるので切り上げフルスコアです。

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 (減点0.2/身分行為と条件)

 ・ この映画、そもそもどこの国の法律が適用されているのかすら怪しいのですが(北極は国ではないため)、日本だと解釈すると、「贈り物を受け取ってもらえたら結婚できる」というような発言をしているところがあります。

 ただ、身分行為(婚姻、離婚、養子ほか)に条件、期限を付することはできないため(強行規定。家族法(親族相続)の解釈が条件の成否次第で揺らいでしまうと、戸籍行政が混乱するため)、ややまずいかな…というところです(ただ、この点を実際のお子さんが真似をするとも到底思えず、一応指摘はするものの切り下げ4.5になる0.3以上にはしない扱い)。
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 (減点なし/参考/登場する動物について)

 一般的な「動物映画」では出てこない動物のほうが多いので(結構マニアックだったり、リアル動物園にはいない生き物が結構出てくる)、動物図鑑などあるとかえってからの「復習」には良いのかな、といったところです。

yukispica