愛にイナズマのレビュー・感想・評価
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AKY
映画監督の花子は、初監督作品がパァになったが、正夫という良き理解者を得て、再起を図って故郷の実家へ。最低の父親と薄情な兄たち、と思っていたのに、実はそうでもないと分かってくる。
伝えるって難しいけど大事、としみじみ思ったお話でした。
コメディ部分も面白かったです。ガーゼマスクが血で汚れて日の丸みたいなシミになっちゃうんだけど、要らない人に沢山もらえるから大丈夫、とか、やたら1500万円が出てくるとか、窪田正孝さんに「殴るという選択肢はありませんでした」と言わせるとか。中野英雄さんと仲野太賀さんが、レジェンド俳優と無名の新人というのも面白いです。そして、なぜ赤なのか(笑)
花子は時に卑屈な愛想笑いで理不尽に耐え、時にはずけずけと物を言うけど、肝心の本音は中々話しません。生き方が不器用だという点では親近感が持てるんですが、正夫にもあまり心情を吐露しないので、ちょっと共感しにくいキャラクターでした。
則夫さんの海鮮料理屋での男たちの会話のシーンは不快でした。あれは本物の犯罪者で、一発殴ってあースッキリした、という相手ではありません。何より、あんな話を聞かされる則夫さんの気持ちを考えたら、一発殴られる覚悟で、「すいません、その話止めてもらえませんか」と言うのだったら分かるんだけど。
章立てになってると集中力が途切れるので、私としては無い方が良かったですが、画面の幅が変わったり稲妻の効果音は良かったです。
鑑賞動機:松岡さん8割、予告2割。
前半の演技の下手な(本音を隠していること自体を隠せていない)不器用な人物像から、一回爆発した後はもう容赦ないと言うか、のびのび生き生きずけずけ思ったままを口にするように様変わりする松岡さんを、たっぷり堪能した。マーライオン最高です。
窪田君や家族の面々はもちろん、脇役陣も良かった。佐藤浩市さんの下手な演技している父親の自然な不自然さとか。脇役といえば三浦貴大の悪辣助監もかなりのインパクトだった。人間は〇〇、みたいな決めつけ/レッテル貼りはまだいいとしても、その途端に思考停止して、それ以外が存在しないかのように切り捨てる考え方には虫唾が走る。洗脳ってこんな感じでされるのかも。
後半の「病気」「母親」「ハグ」などのサブエピソードの
絡め方や、ミステリのような種明かしにも引き込まれた。
難をいえば終盤の殴り込み(?)に行こうとするエピソードは、やや作為が強い感じがしてすわりが悪いと思った。何かうまいやり方あっただろうか。
名画を撮る映画という点では、実際の撮っている状況の組み込み方は好き。ただやっぱり完成させて、もう一段引き上げて欲しかったかなあ。
みんないるか!?
嘘か真かわからない。
自分の手で触れて実感がなければわからない。
“ハグ”ってそういうことを確認できるためにあるのかなと思った。
一体何をみんな考えて、心に据えて生きてるんだ?
何が狙いなんだ?とわからなくなった。
社会の不条理によって腹が立つシーンが非常によかった。
支離滅裂
特に出てくる人の台詞や感情が支離滅裂な感じで、何だかモヤモヤ感があるのですが、最後にはそれが家族の愛で纏まっていく感じでした。いかに疎遠になっていても、何か根底で繋がっているのが親子兄妹でしょうか。
自分を偽らないと生きていけないのか
周囲に合わせて自分を偽り演じて生きることに苦しむ花子に共感した.
正夫の純粋で空気の読めない性格が話をポップにしており、折村家族の諍いが特に楽しめた.
見終わった後に満足感があり、とても良い映画だった.
「愛とイナズマ」というタイトルについてなぜイナズマなのかが気になった.
制作費=BMW=慰謝料
『水を噴き出すシーン・オブ・ザ・イヤー』当確です、松岡茉優さん、おめでとうございます。
タイミング、噴出量、角度、表情などなど、アニメ含めても過去イチでした。
メイン二人が手を取り合って“反撃”するのを家族がサポートするのかと思ったら、本質は家族愛でした。
むしろ窪田正孝はほぼ添え物であり、そこは勿体なかったなぁ。
前半は割とイライラするのですが、長ったらしいバーでの会話からコミカルさが強くなる。
(それを保たせるお二人に、マスターが最高のアクセント)
家族が揃ってからは、軽妙な会話に母親や病気の話と、笑ったりしんみりしたり忙しい。
助監督や携帯ショップ店員は、言い方こそ悪いが間違ったことは言ってない。
現実ではよくても理解や共感ができない映画は楽しめないし、法律や規則を個人の事情で曲げられない。
荒川に言われた「有り得ない」を花子に何度も口にさせたのも意図的だろう。
主人公サイドは常に感情論であたるのだが、あの家族にはそれが必要だった。
花子の服から赤が消えたり、あからさまなチンピラの入店など、分かりやすさも丁度いい。
その上で、いったん我慢した後に『YAH YAH YAH』ばりに殴りに戻ったりとズラしも絶妙。
前後半の落差が強いし、主題に対して前半が冗長、花子の問題は何も解決せず、正夫との関係もハッキリさせない。
それでも、なんだかいい気分で帰れるし、あの家族は大丈夫だと思えたので、まぁそれでいいのかな。
(本作はもしや、完成版『消えない男』?)
映画二本分の面白さは味わえるが、カタルシスがないのは物足りない
いくつかのチャプターには別れているものの、話としては、主人公が映画監督として挫折する前半と、その主人公が自分の家族で映画を撮ろうとする後半の、明確な二部構成となっている。
話のトーンも、主人公が自分を押し殺して映画を撮ろうとする前半は、息が詰まりそうな重苦しさが感じられ、家族が本音でぶつかり合う様子を撮影しようとする後半は、開放的でドタバタ喜劇のような面白さがある。
内容的にも、映画の話に限らず、前半は、生きることに不器用な男女が、ふとしたことで知り合い、関係を深めていくラブ・ストーリーになっていて、後半は、バラバラだった家族が久しぶりに集まり、母の失踪の理由や父の余命を知ることで、再び絆を取り戻していくという家族の話になっている。
主人公の兄役の池松壮亮や若葉竜也が、後半になって初めて登場するところも含めて、前半と後半が、まったく別の2本の映画のように感じられるのである。
ただ、だからといって、前半と後半とで、話の辻褄が合わなかったり、流れに違和感を感じたりといったことはなく、むしろ「一粒で二度美味しい」的な楽しさを味わうことができた。
その一方で、後半の家族の物語は、みんなでハグをしていたことが明らかになるところで、一つの結末を迎えるのであるが、前半の、自分で映画を撮って富と名声を得るという主人公の夢は、最後まで達成されずじまいで、不完全燃焼な感じが残る。
ここは、やはり、家族を題材にした映画で主人公が成功を収め、いけ好かないプロデューサーと助監督にギャフンと言わせて欲しかったと思えるのである。
更に言えば、オレオレ詐欺の闇バイトの話をしていた食堂の客に殴り込みをかけるくだりは、もっとしっかりと顛末を描いて欲しかったし、あの程度の中途半端な描き方しかできないのであれば、それこそ「カット」してしまった方が良かったのではないかと思う。
そもそも、殴り込む以前に、彼らの会話を録音して、警察に通報する方が先なのではないか?
母の携帯電話を解約しようとする時の店での騒動にしても、どう見ても、父や兄より店員の理屈の方が通っているように思えてならない。
監督が意図した「笑い」に心地よく乗ることができない自分に、主人公が助監督に対して抱いたような価値観の違いと、居心地の悪さを感じてしまうのである。
いずれにしても、ラストに、ドタバタを締めくくるようなスカッとしたカタルシスが感じられなかったのは、やはり物足りなかったし、残念だった。
松岡茉優が魅せる家族再生
色々な要素が散りばめられていて、自分が何を観ているのか、時々立ち返りながら鑑賞。
夢に向かう姿勢も。同じ真っ直ぐな人への恋慕も。夢に破れて嫌ぁな独善的な大人に対面することも。大事な友を失くすことも。人生っていつも大冒険だってことか。
でもそんな冒険者も必ず帰るところはあり、それが愛にイナズマってことか?うーん。
心通じ合えばハグ、存在確認なんて必要ないかも。
どちらにせよ私の敬愛する松岡茉優さんが表情豊かに演じられているのが見れて幸せでした。
ところで日曜日の朝0940からキラーズ・オブ・ザ・フラワームーンを観て、続けて本作鑑賞。どちらも長く、流石に本作はちょっと長く感じました。
しかし、どちらもイナズマが象徴的でした。
罵詈雑言を浴びせ捲る松岡茉優の魅力にイナズマッ!!
劇場で予告編を観て、鑑賞意欲が沸き、ポスタービジュアルを見たら俄然観たくなった作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…めちゃくちゃ面白い!
もっと恋愛テイスト強めかと思っていたら、思ったよりも家族愛強めのヒューマンコメディドラマ。
だけど、コメディと括られているが単にコメディとして括れない感じで一筋縄には行かないシニカルさで石井裕也監督の思いがギュッと込もっていて、それを実力派で勢いのある役者陣が前に押し出している。
まず、タイトルが良いよね♪
イナズマと言えば…「イナズマロックフェス」「イナズマイレブン」「冬の稲妻」「木村健悟w」といろいろありますが、この単語だけでコメディとシュールとパワーを勢いを感じるし、また、愛にイナズマの「愛に」は愛もあるし、「会いに」と言う意味のダブルミーニングも感じたりします。
とにかく、タイトルが結構秀逸。
松岡茉優さんの緩急織り混ぜた演技がグイグイ来る。
とにかく口の悪い松岡茉優さん演じる花子が魅力的過ぎる♪
あの佐藤浩市さんを捕まえて“素材がクソ!”と言う台詞には笑ってしまったし、折村家勢揃いで癖も個性もある3人を向こうにまわして鬱憤を晴らしまくる様は見ていて爽快。スーパードライ並みにキレ味抜群で、松岡茉優さんの魅力は日頃に貯めに貯めたストレスと恨み辛みをマシンガンの如く浴びせかける罵詈雑言にあると確信w
その口の悪さに比例するように憂いを帯びたような表情やビックリしてお酒を吹き出すのなんて、ベタベタでも魅力的でもうメロメロですわw
窪田正孝さん演じる舘正夫は飄々としていながらも空気の読め無さの愛嬌が良い。
バーでの花子との出会いはまさにイナズマ。酒と感情の勢いでの掛け合いは目が離せないし、一言一句聞き逃したくない感じでそこにマスターが良いアクセントw
でも、いろんな節約をしているのに毎回千円は払っているにしても「正夫、バーには来るんだ…」と言うのは、言わないのがご愛敬w
駄目な父親の治を佐藤浩市さんが演じていると言うのもなんか凄いw
あの実力派の佐藤浩市さんが初老の父親を演じているなんて隔世の感がありますが、流石の間合いで緩急自在に引き締めてます。
池松壮亮さんは流石の一言。花子との悪口の掛け合いはお見事でイケイケに見えてもいろんな苦労をしていて、頼れる長男を演じてます。
個人的にはMEGUMIさん演じるプロデューサーの原と三浦貴大さん演じる助監督の荒川が嫌~な感じで良い。特に荒川の態度は“早く画面から消えてくれ!”と開始1分で思ってしまったw
また、携帯ショップの店員を趣里さんが演じているのには驚いた。撮影時のタイムラグがあるにしても話題の朝ドラ「ブギウギ」の主役がちょい役とはかなり贅沢。
後半は家族ドラマに落ち着いた感があり、少し毛色が変わっているところは人に寄ってはちょっと評価が分かれるところ。
ただ伏線の回収もされているし、いろんなアクセントもあって、2時間20分がアッと言う間。
テンポの良さもこの作品の魅力ではありますが、個人的な難点で言えば、花子の勢いが前半に比べるとちょっとシフトダウン気味。実は頼れる父親と兄と言う家族ドラマにシフトしていく中で可愛らしい妹と言う側面がクローズアップされていき、花子の大活躍は中盤までに感じること。
映画企画を盗み取られた原と荒川をギャフンと言わせるシーンが無かったのは残念。
「大幅な書き直しで異作が凡作になり、大失敗になった荒川の作品を尻目に、自主制作系で注目されている花子の作品」とか、「公開はまだされてないけど花子の作品は完成した。でも荒川の作品は大失敗」とかのシーンはベタでも欲しかったかな。とにかく原と荒川には少なくとも“倍返し”は食らわして欲しかったですw
あと、最後までなにかしらの赤が入った服装には拘って欲しかったなあw
作中で度々出てきた「1500万円」はなんか意味合いがあるのかが気になるところ。1000万円と言うキリの良い数字でない所が気になりますが、調べたら20人に1人の割合でいる(らしい)ハイクラスの所得者が1500万円なんだとか。この御時世では少々お金では心許ないし、かと言ってあまりにも高過ぎる金額は現実的ではない。
そう考えると手に届くようで届かないがまあ頑張れば手に届くし、払える金額が1500万円なのかと推測しますが…まあ深読みし過ぎですよねw
コメディではあるけど、単にコメディではないし、恋愛ドラマと言う程甘くない。
夢を追うサクセスストーリーと言う訳でも無いし、ヒューマンドラマと言う程堅くない。
コロナを代表する現代の何処か生々しさや現実を時には毒として散りばめながらもテンポ良く進んでいく。
いろんな役者陣が良い味を出しつつ脇を固め、そこに周りに甘えつつも自由にワガママに魅力的に松岡茉優さんが中心に仁王立ちしている。
ホント、2時間20分がアッと言う間で最後まで楽しめた作品。コレ、今年の邦画ベスト10に入るのでは?と思えるくらい。
とにかく口悪く感情をブチまける松岡茉優さんが魅力的過ぎるのを観てほしいですw イナズマッ!!ww
赤、時計の音、ウインカーランプ、1500万円…⭐︎
ここでの、ご常連さんの評価がそこそこ高く、好きな役者さんも揃っているので楽しみにして鑑賞。
うーん…、期待が大き過ぎたのかなぁ…。
松岡茉優、窪田正孝はもちろん、池松壮亮や中野太賀その他の人々。
なんと言っても、相変わらず表情が素晴らしい佐藤浩一と芸達者揃いで一体どうして不満なのかと
自分に問いたくなったのだが、何だかモヤモヤする。
松岡茉優演じる折村花子がテーマとしている「赤」も結構効いているし、振子時計の振り子の
動きや何度も意識的に登場する1500万円という金額。
最後に散骨場面の誠一が好きな恐竜のレトロな缶などのフラグ。
どれも良いんだけれど、何だかわざとらしさを感じてしまい物語に入り込めなかった。
何か起こるか⁈これからか⁈と期待しながらもラストシーンになってしまい、
「エッ?これだけ???」で終わってしまった。
だから、映画がただただひたすら長かった。
きっと、読み取れなかったものがたくさんあったのかもしれない。
多分、自分には合わなかった映画なんだ。
人はぶつかりあう
世の中は理不尽なことだらけ。
隠していては伝わらないが、本音をさらせば衝突し、傷つく。
自分もそうだな、みんなそんな社会を生きているんだよね、と思いました。
家族の前では口が悪くなる、でも、家族だから言いたいことが言えるんだろうね。この家族は、絶縁というほどではなかったにしても、再生し、いい方向に向かって良かったです。
窪田君は、何だろこの人と思わせる役が上手いなあ。松岡さんと二人、ふっとドキュメンタリーみたいに感じた演技の上手さ。
中野親子が共演。
亡くなるシーンはお父さんの「愛という名のもとに」と同じと思った方もいらっしゃるでしょう。負けないでほしかった。。。
最初から7割メンドクサイ話、残り終盤の3割がまともに思える話展開だと思う。そして家族の愛は感じられたかも!
映画内で映画製作について あ-だコ-ダは 実にイライラして詰まらんかった。
前の方のお客も 呆れる声出してたな。興味一切ワカネ-のよね。
面白かった点。
①主が酔ってキスした事を 店の防犯カメラ画像で確認した場面。
窪田さんがキスしました~って言ったら 飲んでる水を松岡さんがドバ-って吐くところワロタ。
②子供達が幼い頃から 父の所業が悪だと思ってたら、実は人助けと意味ある行動にて善の働きをしていた事に気付いた所。誤解を大きくしていて本当の父の姿を理解したところは良かった。終盤からの残り3割で 母の失踪理由、父の犯罪、謝罪と償い、そして病気と死の展開が 実に目が覚めて良かったと思う。
③父が死んで散骨した後に、松岡さんが”消えた女じゃなくて 消えない男”て 父の事を言う所かな。あそこは 涙顔でのセリフ場面で雰囲気は良かった。
ウィキペディアに載るとそんなに自慢出来るの?
誰でも記載投稿出来たと思うけど。監督観寄りな話があんまりにも詰まらなくて
もう少し脚本を見直して欲しい感じがしたかな。(バランス的に)
しかし、佐藤浩市さんの出てる場面は何処も良かったですよ。
そこは流石と感じます。
赤色照明加減とか終始うざったい感じを受けますが、
さらりとした心情が沸くところもありました。
気になる方は 劇場へ!
前半苦しく後半楽しい
母の不在の実相を父に問いただしもしないまま思い入れの強い脚本を書いてしまうwikipediaに項目がある主人公、プロデューサーと助監督が必要以上に小悪党に描かれているなど物語の前提にいくつも腑に落ちないところもあるが、後半の家族+1の合流からは単に芸達者な演者達を楽しむ場となってきてまあこれも良いかな、と思い直す。複数の話題に登場する金額が常に1500万とかナカノ親子のすれ違い共演とかも微妙に面白い。
ただですね、特殊詐欺グループを見かけたなら殴り込まず通報すべきだし、殴り込んでやられるならそのまま開放にはならず勝っても負けてもあの程度の傷とカメラ故障では済まないだろう。
ワザとでしょうが、学生映画サークル作品を思わせるような、コマ割り...
ワザとでしょうが、学生映画サークル作品を思わせるような、コマ割り、アングル、間延び感をあえて演出することで、主人公・折村花子や正夫、花子家族の不完全さ、純粋さを終始感じさせてくれる作品でした。平行して、キーワードとなる「赤」。映像に赤を載せたがる花子が助監督荒川に理由を問われ上手く答えられずにいますが、「車のストップランプ」「背の高い鉄塔」「工事現場に置かれた三角コーン」が示すように、何もかもか埋もれがちなこの世の中で、気がつかないといけない、気がつかせるための色であり、花子は無意識に「消えた女」=失踪して生きているのかさえわからない母への「存在」を示す配色をしていたのかもしれません。それがやがては「父の在り様」を示す色になり、花子の再起の色になっていく、そんな気がします。題名の「イナズマ」がドカンと何か変えそうですが、そんなことはなく、静かに熱く、感性に溢れた映画でした。
50才以上の人向けかなぁ
子供が巣立った、兄弟の多い50才以上の人向けかなと思う。そういう環境の私には、じわじわとくるものがあり面白かった。泣き/笑いと言うのは少し違うかな・・・。
松岡茉優と窪田正孝がメインであるが、他の俳優さんの配役・演技も良い。
特に佐藤浩市の配役が絶秒にハマっており快演も光る。佐藤浩市が主役と言っても良いぐらいだろうか。
画の切り取り方や、展開の仕方など、大林宣彦の映画を見ているような感じでした。
悪い意味ではなく、日本的というか古典的というか文学的というか、ノスタルジックな構成で見せてきます。この辺は少し好みが分かれるところかも知れませんが、私はまぁまぁ好きかな。とはいえ、もう少し新しさというか、変化はあっても良かったと思う。
また、英題は「Masked Hearts(マスクで覆われた心)」とのことだが、邦題もこちらのほうが良かったかな。
さて、普通に面白かったが、評価としては少し厳しく3.5です。
これだけの役者を揃えながら、私的には大林宣彦の世界観を超えていないことと、何か映画全体としての力強さが足りないなと感じたからです。
赤が欲しい
松岡茉優ちゃん
窪田正孝さん
演じるお二人の恋愛からの
疎遠になっている家族の物語
池松壮亮さん、若葉竜也さん
この二人の役者が松岡茉優ちゃんの兄貴役!
めっちゃ観たいと思いワクワクしながら鑑賞🎬✨
花子が映画作りに奮闘するなか、経験豊富の年上助監督に、いびられ、なめられ、あわよくば身体まで支配下におかれそうになり、みていて辛い。
メグミ演じるプロデューサーも味方なようで味方ではない。
この二人に腹が立ちつつ。
変わった青年、マサオと出会い。意気投合して、良い感じになる。マスターの前で❤️
度々色んなところで、マサオが花子に好きです。っていうのが好きだ。
後半待ちに待った家族シーン。あの喧嘩シーンとか、乗り込むシーンとか、5.6回繰り返しみたいくらい大好きだ!笑
演技達者が集まると凄いですね。
カメラ慣れしている役者が、カメラ慣れしてない演技も笑える。
折原家が赤が好きなのは、母親を求めているサインだったのかなぁと思った。
そしてマサオは天使みたいな人だと感じてた。
仲野太賀君と中野英雄さんの親子
携帯ショップの趣里さん
ホテル社長役の高良健吾君
様々豪華✨
みんなでハグしたい
佐藤浩一演じる父も酷い父ではなく良い父だった。
ゆるりとした良作です。
久々に監督キャスト登壇の舞台挨拶付き上映に行きました。
松岡茉優さん、窪田正孝さんはじめ出演者がとても豪華な映画でした。
石井監督は内に秘めた想いを吐き出すみたいに、時々こういう作品を撮りますが…
私は結構ハマります。
長男池松さん、次男若葉さん、末娘松岡さん。
この三兄妹のパワフルな個性が小気味良かったし、その父親が佐藤浩一さんというところもステキ。
その家族のバランスをとっているかのように、ゆるふわな窪田さんがいい味を出してます。
映画業界あるある、10年ぶりの家族、コロナ禍の世相、個性を発揮できない息苦しさ、、、
ゆるりとした作品ながらも細かい棘みたいにチクチクと心に刺さって忘れられず。
見終わった後、不思議と元気が出る映画でした。
予定調和じゃなかった
アフターコロナエンタメということで、最初はコロナの頃の息苦しさを思い出した。マスクして自粛していたねー💦 正義の少年は気を付けないと殴られますよ。アベノマスクも重要なアイテムでした笑
バーでのやりとりから救われ始めたけど、荒川監督がムカついたわー、あの俳優がああいう役をするのもめずらしく感じるけど、いちいち理由を求めてウザい。(あ、俳優自体は好きです。いろいろなドラマや映画でいろいろな役を演じていらっしゃいます😊) 理不尽てあるんだろうなー、でも共感してムカついた💦
前半と後半と全く内容が違う。
後半はぎこちない家族の話。池松くんと若葉くんがお兄さんなんて最高だねー👍 なんか古い実家に家族が集まるから、台風家族を思い出したわ。あの映画にもMEGUMIと若葉くんが出ていたわ。ちなみに若葉くん、俳優として好きなんだー❤️
私にとって予定調和じゃないことがおきるから、え?とかマジ?とか言っちゃったり、吹き出したりしちゃったわ。キスシーンを監視カメラで振り返るなんてー🤣
俳優陣の力を感じました。松岡茉優も佐藤浩市も良かったし、仲野親子の共演もあったり、ワンシーンですごい俳優が出演するのも魅力でした。
観終わった後、舞台挨拶があって良かったわー
これは観る前より、後の方がいいねー♪
変えたタイトル。
自身の幼少の頃、家族の事を題材にした映画を撮りたい新人監督折村花子の話。
プロデューサーや助監督がつくも息が合わず上手くいかない…色々模索しながも自分のやり方、捉え方で作品製作しようとする花子のストーリー。
作品に観慣れる15~20分くどいセリフと助監督荒川のねっちこい感じが何か観てて鬱陶しいなんて思ってたんだけど、窪田正孝演じる館の登場、青年2人と学生の喧嘩の仲裁に入って小言で「やめて下さい!」館の声ちっちゃ!(笑)
仲裁に入ってるにもかかわらず青年からも学生からも馬鹿にされちゃう館のキャラとその描写辺りから楽しめた!
ストーリーが進むにつれ消えた母の事実を知り過去に荒れてた父の理由を知ったことで花子の製作作品タイトルも変わり、最初は喧嘩多めな家族だったけど家族の絆みたいなもの取り戻したラストは暖かかった。
仲野親子の絡みちょっと観たかった!
本作楽しめました~
全48件中、21~40件目を表示