愛にイナズマのレビュー・感想・評価
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本作で何らかの賞を取る事を祈る!!
個々気になる点はあるが良い作品。おすすめ以上。
今年373本目(合計1,023本目/今月(2023年11月度)5本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
多くの方が書かれている通り、ストーリーは大きく分けて2つあり、1つが「映画監督として作品を作るのか作らないのか」といった話、もう1つは「その主人公に隠されていた家族の秘密」にあてられるようになります。
ただ、この映画ちゃんと見るとわかる通り、どちら一方だけでは「足りない」のが確かで、その意味でこの長さになるのは機械できますが、多くの映画のチョイスにおいて120分をある程度のラインで見る方もいると思うので、そこの配慮は欲しかったです。
いろいろな考え方はあると思いますが、広い意味での「知る権利」がテーマになっているなど憲法論的なこともテーマになっていて(あるいはもちろん、コロナ事情のもとにおける表現の自由、営業の自由ほか)良かったなといったところです。
多くの方は「監督編」「家族編」の2つで見られると思いますが、映画内ではそれとは違って第1~第8章だったかそんな感じで出てきます。どちらでみても変わらないかなというところです。
ややキリスト教文化について知っておくと有利な部分が後半あります。
採点に関しては以下を考慮しました(4.4を4.5に切り上げ)。
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(減点0.3/いわゆる「お葬式」についての考察が雑)
お葬式は誰がやらないといけないといったことは、実は現在2023年の民法にさえ記述されていないことがらです。遺言で示される場合もあれば地域の風習によるところもあるので、これらを尊重する必要があるからです。
しかし、この「お葬式」は誰かが喪主になりますが、日本の実務上「喪主負担説」(名古屋高裁ほか)をとります。つまり、「喪主が会場の大きさやプラン等を決められるのだから、その本人が負担すべし」という考え方になります(この場合、連帯債務になったり、不当利得の話には(ただちには)ならない)。
ところが「お葬式」自体は実は行う必要のない行事で墓地埋葬法による火葬等をすませておけばよいだけです(こちらの違反は行政法規上で罰せられます)。したがって、トラブルになるような「お葬式」はまずかったのではなかろうか…といったところです(ただ、いつまでも放置するわけにもいかないし、日本の習慣的にお葬式が住んでいない場合散骨などできないはずです(お葬式は形式的なものであっても)
※ ただ、日本においては当然、宗教感情というものも考慮されるので「誰もお葬式をしないんですね?」ということを確認したうえで行政が代行してもらえるところもあります。
(減点0.2/携帯電話の解約について)
戸籍謄本でもたりますが、一般的に「火葬許可書」や(お葬式をした場合の)「パンフレットの写し」などでも認められるのが普通です(少なくともキャリア大手3つは)。
特に戸籍謄本は変に利用するとトラブルになるだけですので、ここはちゃんとしたケアが欲しかったです。
(減点0.1/ウィキペディアがどうこうという話)
ウィキペディアを否定するものではありませんが、「いい大人」が情報収集のソースとして「まずウィキペディアなのか?」はかなり気になりました(リアルで夜中など図書館等に行けない場合に「まず」調べてみるというのは否定しないが、本来的には紙媒体の百科事典や論文などを見るべきもの)。
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不思議な満足感
ミニシアター系の映画を豪華キャストでシネコンで見た感じ?笑
監督、そんな弱気で映画撮れるんですか?ってくらい監督らしくない松岡茉優さん。場面場面で顔つきが別人のように変わってしまう演技の振り幅、さすがです。
そういえばアベノマスクが送られてきたときなんか笑っちゃったよねとか、店閉めてるだけでお金もらえる友人がやたら羨ましかったりとか、コロナ時代を思い出しながら色々と詰め込まれる小ネタの数々、セリフの数々がいちいち面白くたっぷり楽しめました。
そしてこの俳優陣だからこそこれだけ面白い映画になったのは間違いない!
この後にドミノ見たら組織の制服が赤一色だったんだけど、そうか、ロドリゲス監督も赤使いたかったのねとなんか納得。笑
何というか
みんないるか!?
嘘か真かわからない。
自分の手で触れて実感がなければわからない。
“ハグ”ってそういうことを確認できるためにあるのかなと思った。
一体何をみんな考えて、心に据えて生きてるんだ?
何が狙いなんだ?とわからなくなった。
社会の不条理によって腹が立つシーンが非常によかった。
真っ直ぐな生き方
消えた女と消えない男
個人的にはいい映画でした。
世の中って平等じゃない、理不尽なこともいっぱいある。残酷なほどに差のあるいろんな1500万や、とにかくムカつくやつら(主に三浦貴大、笑。MEGUMIも、、趣里もなかなか)。。ただそれだって彼らの世界観から見たら正しいことなんだろうし、思いなんてものが通じるほど世の中甘くないんだろう。それでもこのなんか不器用だけど熱い家族のほうが好きだし、グッとくる。いっぱい自分じゃない自分を演じないと生きづらい世の中でも、譲れないところは譲らない、そうしないと生きてる意味がないんだろうな。
俳優陣が豪華でみんな良かったです。おかげさまで感情を揺さぶられました。さすが。松岡茉優大好き。
アベノマスクってあんなちっちゃかったけな、、笑。
石井流の大復活!本作はコメディーで、見かけは正反対でも実は表裏一体。隠してしまえばなかったことになるというゴマカシを、真っ正面から否定します。
タイトルがいい。勢いがあります。そして映画自体も、水を得たようにピチピチと跳びはねているのです。監督は石井裕也。公開中のもう一つの監督作「月」は重厚ものの、気負いすぎる印象を持ちました。その点、こちらは軽快で、石井監督らしいコメディーです。
今の社会を予見したかのような”アフターコロナ”の“現代”が舞台。社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫が、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げる、愛と希望とユーモアに満ちた痛快なストーリーです。
●ストーリー
26歳の折村花子(松岡茉優)は気合に満ちていました。幼い頃からの夢だった映画監督デビューが、目前に控えていたからです。自分の家族を題材に脚本を書き、撮影を準備していました。しかし物事はそううまくはいきません。滞納した家賃は限界で、強制退去寸前。プロデューサーに押しつけられたベテラン助監督の荒川(三浦貴大)からは、花子の若い感性をあからさまにバカにし、業界の常識を押し付けて、考えをことごとく否定されます。さらにはプロデューサーの原(MEGUMI)にもだまされて、直前で解任され、企画も奪われて、夢は頓挫してしまうのです。
失意の花子に反撃を持ちかけたのは、空気の読めない青年・舘正夫(窪田正孝)でした。花子は以前から赤色が好きだと言い、たまたま赤い自転車に乗る男が気になり、その後たまたまその男が路上での喧嘩に巻き込まれて殴られるところを目撃し、さらにたまたま寄ったバーでその男正男と出会ったのでした。
失意のどん底に突き落とされた花子を励ますように正夫が問いかけます。「夢をあきらめるんですか」「そんなワケないでしょ。負けませんよ、私は」静かに怒りを滾らせ闘うこと誓った花子が頼ったのは、10年以上音信不通の家族だった。妻に愛想を尽かされた父・治(佐藤浩市)、口だけがうまい長男・誠⼀(池松壮亮)、真面目ゆえにストレスを溜め込む次男・雄二(若葉竜也)。そんなダメダメな家族が抱える“ある秘密”を暴き、自分にしか撮れない映画で世の中を見返してやる!と息巻く花子。突然現れた2⼈に戸惑いながらも、花子に協力し、カメラの前で少しずつ隠していた本音を見せ始める父と兄たち。修復不可能に思えたイビツな家族の物語は、思いもよらない方向に進んでいくのでした。
●解説
作品を貫くキーワードは「なかったことにしたくない」だと思います。飛び交うセリフは時に不快で理不尽だが心に刺さり、感情を揺さぶることしきり。石井監督は怒りと祈りを内包した「茜色に焼かれる」で、コロナ禍の底辺で苦境にある主人公の生命力を活写しましたが、今作では人のおかしみと信頼の尊さ、強い思いの力も映し出しました。花子と家族の対立の間で緩衝材となった正夫が、ある意味、天使のような存在感です。一気呵成な後半の展開は作品の心意気であり突破力になっています。
本作はコメディーで、見かけは正反対でも実は表裏一体。隠してしまえばなかったことになるというゴマカシを、真っ正面から否定します。前半ではデビューのためにとひたすら我慢していた花子の、暴走気味の大逆襲、痛快ではあります。
●感想
まず気になるのは終盤を引っ張りすぎていることと前半の業界人の描写があざとすぎるところでしょうか。
序盤は、若い女性の花子が偉そうな助監督やいいかげんなプロデューサーにさんざん振り回されます。事実そのものではないが、要は自分たちのほうが映画のことをよく知っているんだから言うことを聞けとか、業界の常識を守れということで、助監督の決め台詞は常に「君はまだ若いから」というものでした。そんな映画業界のパワハラ、セクハラ、理不尽な解雇。若くしてデビューした石井監督の「もっとひどかった」実体験が基というのです。助監督のあざとさにはややうんざりですが、それだけ石井監督も苦労したということでしょう
そして、ウソくさいイナズマが盛大にとどろく中で展開する花子と正夫の恋。石井監督のオリジナル脚本の物語はテンポよく進み、花子の家族が集まるあたりから疾走し始めます。
撮影しながら、とげとげしい言葉を延々と家族に放つ花子。やがて家族は本音をぶつけ出すのです。ののしり合い、反発し合いながら一つになっていきます。その姿は滑稽で笑えますが、同時に温かい感じました。
冒頭、街を撮影する花子はマスク姿。正夫も奇妙に小さな「アベノマスク」を着けています。コロナ禍の世界が舞台です。石井監督は、マスクつけろという同調圧力に余程反発を感じていたことなのでしょう。
若々しく思えるのは、コロナ禍の世の中に対する石井監督の怒りが、ストレートに表現されているからではないでしょうか。映画が「不要不急」とされたこと。アベノマスクの下に、本音が隠されたような世界。もはや何事もなかったかのように忘れ去られようとしている過去の現実。それらは、古い価値観を押しつける映画業界への怒りとも重なっていくのです。
反撃の武器はイナズマです。電光が見せるのは、若者たちの恋と、バラバラになった家族の再生。ウソくさい世界と戦う手段は、映画というウソなのです。反撃の結果は。ラスト近く。暗闇の中、雷鳴に浮かび上がる一瞬の 「真実」に、ご注目ください。
役者
出先で近かった映画館タイミングよく上映映画が思いの他いい映画
家族っていいね、チョロ(T_T)
笑えて泣けた映画でした。
予告から想像していたものとはちょっと違いました。
嘘とか本当とかいろいろと考えてしまう。
いい具合にポイントをずらす感じで、ニヤニヤしたり声を出して笑ってしまうシーンもありつつ。
逆に、映画と知りつつも腹立たしいところもありつつ。
最後は泣けました。
松岡美優さんはさすがだなと。
テレビ番組で、加賀まりこさんにいろいろ相談していたのですが、本当に凄い女優さんです。この役はハマり役かも知れません。悩んで悩んで、病んで病んでという感じです。彼女以外では成立しないかも。
他にも好きな俳優さんが沢山出てきます。
テアトル配給でも、とても豪華な俳優陣なのでかなり多くの映画館で観ることが出来ますが、それでもやっぱり少ないかな。
田舎の映画館の席がいつもより埋まっていたのは嬉しいです。
余談ですが、仲野親子が共演して、直接絡みはなかったですが、シーンが連続してたりニヤニヤしてしまった。不謹慎ですが、チョロ、、、再び。と思ってしまった。
ハグってなんだ?存在の確認だろ?今ここにいるよってよ。
なんか、松岡茉優演じる花子が暑苦しくて、近くにこんな女がいたら、めんどくせえなと思う。そういうことを面と向かって言うと、たぶん本人は、私の何がいけないんです?夢を追うことは罪ですか?とかなんとか食い下がってくるんだろうな。ああめんどくさい。でもね、そういう感情は、夢を追いかけていない奴だから思っちゃうんだろうな。そもそも、こちらは花子の視界にも入っていなんだろうし。
そう思っていると、中盤からぐっと家族一同が登場してきて盛り上がる。みんな、主役級だけに熱量も高い。というか、ほんと暑苦しさがマシマシになっている。でも、さすがなのは、このままガアガアうるさくなっていくだけかと思いきや、緩急をついてくる。つまり、予想もしない家族の物語を挟んでくる。そして、突発的なハグだ。いや、彼らにとっては必然のハグか。地滑りフラグで多少こちらは吊り橋効果に弄ばれたのかもしれないけれど、まあそれはいいか。ふと、自分の家族にハグを求めるときがこの先来るだろうかと想像した。来ないな、絶対。この家族ほど暑苦しくないもの。
みどころ多い!!
B級映画にしか思えない (-_-;)
芝居は最高
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