「父と長男と次男がなぜかそろって赤いシャツを着ているのが 可笑しくて笑ってしまった。 長男と長女は父親をボロクソに言う。 世の中の家族はだいたいこんなものなのかな? 家族だから遠慮がない。」愛にイナズマ ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
父と長男と次男がなぜかそろって赤いシャツを着ているのが 可笑しくて笑ってしまった。 長男と長女は父親をボロクソに言う。 世の中の家族はだいたいこんなものなのかな? 家族だから遠慮がない。
動画配信で映画「愛にイナズマ」を見た。
2023年製作/140分/G/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2023年10月27日
松岡茉優(折村花⼦)
窪田正孝(舘正夫)
池松壮亮(折村誠⼀)
若葉竜也(折村雄⼆)
佐藤浩市(折村治)
仲野太賀(落合)
趣里(携帯ショップの女)
高良健吾(ホテルの社⻑)
MEGUMI(原)
三浦貴大(荒川)
鶴見辰吾(佐々木智夫)
北村有起哉(配送会社の社⻑)
益岡徹(則夫)
石井裕也監督といえば、
『舟を編む』
『ぼくたちの家族』
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を見たことがある。
予備知識なしで見始める。
知っているのは松岡茉優が主演ということだけ。
折村花子は映画監督だが実績はない。
20年以上前に失踪した彼女の母親をテーマにした彼女の家族の物語。
助監督の荒川は経験は長いが花子の考え、やり方が理解できない。
「理由はなんだ、意味不明」と頭から否定し、
業界の常識・しきたりを押しつけ、
さらにセクハラしてくることに花子は悩んでいた。
プロデユーサーの原と荒川が花子を見下しているセリフや態度が満載で、
見ていて気分が悪くなる。
曲折があって結局、花子は監督を降板させられてしまう。
ここまでで、上映時間は半分近くが過ぎている。
花子は長年帰っていない実家に帰って、
自らで映画を撮ろうとする。
花子は父の治にカメラを向け、
お母さんはなぜいなくなったの?と問い詰める。
治に大事な話があると呼び出された長男誠一、次男雄二、が帰ってきて
久しぶりに家族四人がそろった。
父と長男と次男がなぜかそろって赤いシャツを着ているのが
可笑しくて笑ってしまった。
長男と長女は父親をボロクソに言う。
世の中の家族はだいたいこんなものなのかな?
家族だから遠慮がない。
何も言い返せない、(言い返さない)佐藤浩市の演技がよかった。
次の日、父の先輩の則夫が経営する海鮮料理屋へみんなで行った。
そこで家族は、父が傷害罪でつかまったこと、
自暴自棄になって飲んで暴れる父に母が愛想をつかして家を出たこと、
多額の損害賠償金を払ったことなどをはじめて知る。
先輩役の益岡徹がいい味だった。
中盤まではあまり面白くない映画だが、
終盤にどんどん面白くなってくる。
ラストシーンはちょっと泣ける。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。