「二兎を追うと疲れる」愛にイナズマ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
二兎を追うと疲れる
「月」もそうだったが2つのテーマを同じような重さで描くので、テーマが拮抗して同時に2本の映画を見ているよう。
2本分なので疲れるのに、2本ともスカッとしないので疲労感半端ない。
前半の映画監督のところ、これでもかこれでもかとムカムカする話が続いてフラストレーション溜まった。
あの助監督は職場のSさんかと思いました。
前半で溜め込んだフラストレーションを後半で一気に反撃、からのカタルシス、を期待したが当て外れ。
後半の家族の話もスカッとしない。
安心して甘えが出ているんだろうが花ちゃん家族に怒鳴りすぎ。
全員はっきり聞かない、はっきり言わない、やっていることがズレてて、そういう人たちなんだよ、と思えるユーモアもなく後半パートももやもや多くてスッキリしない。
家族を知らない空気読めない、もしかすると軽い知的障害があるかもな正夫が疑似家族の一員になれて嬉しそうなのと佐藤浩市の父の思いは伝わってきた。
携帯ショップの手続きあるあるで気持わかるけど、カウンターのお姉さんちゃんと仕事しているだけ。無理言って責め立てても意味ないので証明書もってくればいいじゃん。お姉さんに鼻で笑わせて、悪役なの?
私とは相性が良くない映画と思った。
出演者が豪華。親子共演もあって、せっかくなので水谷豊が携帯ショップで奥から出てくる上司、とかあったらいいのに。ないか。
演技力ある俳優さん多く、特に三浦貴大の嫌な奴っぷりは堂に入ってて、タコ殴りしてやりたいほどのほどの好演と思いました。大物プロデューサー役で三浦友和とか…、 ないか。
コメントありがとうございます。
ほんとに、2本分の物語を観ているようでした。それも、1本目は尻切れトンボで……
前半でたまるフラストレーションを、後半の展開がフォローしてくれないんですよね。残念な感じでした。
キャストはよかったです。