「閉塞を打ち破る面白さの電撃」愛にイナズマ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
閉塞を打ち破る面白さの電撃
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通常スクリーンで鑑賞。
閉塞感に風穴を開けようと反撃に乗り出す花子と正夫が台風の目となり、家族が本音をぶちまけながら再生していく…
前半の花子の情熱にやられ、後半の花子の家族の姿に笑い涙し、最後の最後感動で残りの涙を全部持っていかれました。
アフターコロナを見据えて脚本が書かれただけあって、コロナ禍が齎したもの、奪ったものについて思いを馳せました。
風刺も素晴らしい限り。マスクのくだりなんて可笑しくて堪らない。まさしくコロナ禍を総括するような映画でした。
2時間半近い上映時間でもとてもテンポがいいから長さは全く気にならず。今年度邦画ベスト級の面白さでした。「キネマ旬報」のベスト・テンには確実に入るでしょう。
ずっと気になっていた本作、ようやく観れましたが、本当に観て良かったと心の底から思いました。観終わると、当然の如く、家族と「存在を確かめるハグ」をしたくなりました。
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