「勝っ手にふるえちゃいました」愛にイナズマ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
勝っ手にふるえちゃいました
愛にイナズマ
石井裕也監督のオリジナル作品名はユニークで、よくわからない題名が多い。
でも、そんなの関係ねぇ~
どしゃ降りのイナズマの中でのあのシーン。
涙出た。ふるえた。
アベノマスクに日の丸かよ❗
やってくれるじゃねぇか。
顔のちっちゃい窪田正孝(正夫)にさらにちっちゃいガーゼマスク作ったな。
あざと過ぎるぞ。と、突っ込む気満々の出だしだった。
家賃払えないのにカウンターバー行くか?
お金がないときはまず米買って、マヨネーズかけてしのぐんだよ。
よくわかんなかったのは最初から2度は音程低いアベックのカラオケシーン。
遊んで来るんだよね。この監督は。
路上飲酒の大人2人にひとりで挑む高校生なんかいねーよ。今どき。
しかし、
オリジナリティーで勝負するクリエイターにとって、許し難い狡い手を使うプロデューサーと最初からグルの助監督。暇な奴らは真面目にやってるものには思いもつかないようなふざけた汚い手をいけしゃーしゃーと使って来る。
仲野太賀は松岡茉優の代わりに早々に退場。
理不尽にナメられて黙ってられるか。
なかったことにされてたまるか。
オイラも若い頃、同じような手を使われて悔しくて眠れない日々を経験したからよくわかる。だから、あのシーンは悔しくて悔しくて涙が出た。
700万円よくためた正夫。
1500万円が3回でてくる。
家族の秘密。
ほんとはハグして欲しかった子供。
ほんとはハグしたかった親。
家族を知らない正夫がちゃんと撮ってた。
泣けるねぇ。
しかし、みんないい役者になったなぁ。
MEGUMIは編集長とかプロデューサー役が最近多いねぇ。MEGUMIと三浦貴大も憎たらしい役がはまって来た。この映画を支えているのはもしかしてこの二人なのかもしれない。
ちょっと心配なのは石井監督がさらに引っ張りタコの商業映画監督になって牙を抜かれてしまうこと。
プロデューサーには負けないぞ、騙されないぞという意気込みもこの映画にあわせて込めたから、そう簡単には丸め込まれないと思うけど、やっぱり心配。
期待を込めて🌟5つつけたからね。
これからも、こうゆう腹にイチモツを抱えたアウトサイダーたちの作品を作って欲しい。
池松壮亮主演の宮本から君へと同じく、エレファントカシマシのラストソング。
よかった。
チャプター分けして、最後にもタイトルもってきたあたりに監督自身のかなりの自信が感じられた。
窪田さんにさえ小っちゃすぎるマスク、仲野さんがつけたら丁度良く、あそこは吹き出しそうになりました。でも、例のマスクは大きさがまちまちなのも問題になったから、矛盾はしてないんですよね。笑いどころが細かすぎる監督ですね(褒めてます)