劇場公開日 2023年10月27日

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「建前と本音がぶつかり合い、悲劇と笑いが生まれる」愛にイナズマ ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0建前と本音がぶつかり合い、悲劇と笑いが生まれる

2023年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭で誰かが自殺しようとして、それを見物人のおじさんが「飛び降りるなら早くしろー。こっちは腹減ったぞ。」と野次る。
その話をプロデューサーにすると「あり得ないでしょ。そんな心根の悪い人いないよ。」と否定される。
建前では人の死を軽く見る人間なんていないと言いながら、出演を降ろされた俳優が自殺してもニコニコしながら葬式に参列する。
建前でいい事を言いながら、自覚もなく非道な行いをする。そんな世の中の矛盾を風刺した作品のように見えました。

着けているだけで笑える、何かがおかしいアベノマスク。数百億の金を使ったのに誰も使っていない。
飲食店に配った一律の助成金。小さな店は閉めてるだけでどんどん金が貯まり、1500万円も儲けたという。
特殊詐欺の指示役は、打ち子という子分のような仲間が捕まっても、自分に被害がなければ意にも介さず、平気で見捨てる。

誰もが疑問に思いながら、口に出せなかったような事を、笑いと愛を混ぜながら表現してくれた映画だった。
多少ゴチャゴチャした感はありますが、面白い映画だった。

ジュンヤ
トミーさんのコメント
2023年10月31日

コメントありがとうございます。
チラシを見る限りラブコメ?みたいな感じですよね。そう思い込んでいたせいもあるのかもしれません。

トミー
トミーさんのコメント
2023年10月30日

共感ありがとうございます。
助監の「無いです」と決めつけた言い方、論破少年とコロナ禍を思い出すだけで、非常に不快になりました。今作はそれを最初に描いたから、後半感動したのだとは思いますが。

トミー