「昭和のお父さんは、ハグが憧れ」愛にイナズマ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和のお父さんは、ハグが憧れ
これだけ演技派がそろうと、全シーン目が離せない。
まずは、MEGUMIと三浦貴大の嫌な業界人コンビに嫌悪感がモリモリ湧いてくる。この2人にとって嘘や追い落としなんて息を吸うのと同じ感覚。コイツらもひどいけど、自分の脚本を上手く説明できない花子も監督としては未熟。
松岡茉優、池松壮亮、若葉竜也の兄弟が揃ってからが、やたらと面白い。父親が佐藤浩一に加えて、窪田正孝までがいる。アドリブもけっこうあったんじゃない?
前髪をおろしている時の若葉竜也は、全力でクソ真面目な演技。そのフリに池松壮亮の絶妙なツッコミのセリフが入るから、思わず笑ってしまう。
花子が撮ろうとしていた作品と物語が徐々にシンクロしていって、バラバラだった家族は、なんだか奇妙なまとまりを見せる。
感動というか、心がホッとするようなラストでございます。
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humさんのコメント
2023年10月28日
奇妙なまとまり…まさに!
それぞれの役どころをみなさん演じきって相乗効果が湧き上がってたんでしょうねー。いい兄妹関係をみてから逝った父はきっと安心してたはず。