「パロディという煙」パロディスター regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
パロディという煙
写真を切り張りして作品を製作するフォトモンタージュ技法を用い、社会をパロディ風刺してきたマッド・アマノ。そんな彼に密着するも、思い通りの画が撮れずに時間は進み…
フェイクドキュメンタリーの様相を備えるも、かといって騙されたと憤る必要はない。なぜなら被写体のアマノ自体が社会をパロディ化してきたからで、そんな人物のドキュメンタリーを真正面に捉えても拙くなる可能性も。これはパロディという煙に包まれたドキュメンタリーと思えば腹も立たずに済む。
表現する事を生業とする者は、あらゆる手段で表現する。それは絵だったり漫画だったり映画だったりとさまざま。世間や時事ネタを笑いにすると叩かれる昨今においても、パロディで気を吐き続けるアマノ。そのフォロワーはフェイクでもパロディでもない。
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