「アイナ・ジ・エンドを愛でる映画」キリエのうた MACさんの映画レビュー(感想・評価)
アイナ・ジ・エンドを愛でる映画
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ひたすらアイナ・ジ・エンドの才能を愛でる叙情的な映画。ストーリーは無いに等しい。3つの時代を行ったり来たりするが、あまりに頻回なので感情移入しづらい。
震災直後に携帯が繋がったのか、路花だけどうして助かったのか、夏ちゃんは警察で事情聴取後に身元引受人になったのに何故住まいの世話をしなかったのか、イッコはなぜ捕まらないのか、震災で肉親を亡くして声が出なくなったのに海辺で寝転がれるのか、など疑問点ばかり。
キリエの夏ちゃんの落とし方とか、高校生とは思えない甘ったれた喋り方とか、震災直後の理解不能な言動とか、全く共感できなかった。
重罪人であるイッコを親友という理由だけで許したり、無許可のライブを止めようとする警察を悪者であるかのような描き方とかも飲みこめなかった。江口や粗品などをにぎわせ役みたいに起用しているのも興ざめでした。
監督は自分の好きな場面(砂浜や雪に横たわる2人の少女、警察の制止では止められないライブの感動など)を撮りたくて、それを繋げているだけのように思えました。ストーリーを重視する人にはお勧めしませんが、アイナ・ジ・エンドの歌が好きな人にはたまらないでしょうね。
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