「雪解け」キリエのうた humさんの映画レビュー(感想・評価)
雪解け
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押し殺した感情を絞り出しすすり泣きが
やがて叫びにも聴こえる絶唱
のびやかな幼少期の歌声から
諦めなかった路花の記憶が
つくりあげていくKyrie
一方
真緒里が諦めた自分は
裏切りや憎しみの化粧をいつかの自分の傷に塗り重ね
仕返しすることで過去を助けるかのように
誰かを欺き続けるイッコとして生まれ変わる
いくつかの重なる糸は
絡みあう再会を呼ぶ
ぬくもりの記憶はお互いの心のよりどころになるが
そんなきれいなことばが翻ることがあるのを
突きつける現実
イッコは助けたいはずの路花を傷つけ
路花はそうして生きてきたように
信じたい何かを離さない
冒頭とおなじ2度目のシーンは印象的だ
たのしそうな2人がいる雪の世界
路花が口ずさむさよならのメロディが
ぽつりぽつりと浮かびあがる
その声を聴く真緒里の安らかな表情
せつない歌声が
この時が永遠ではないことを告げ
静かに消えていくようだった
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おじゃるさんのコメント
2023年11月9日
humさん、共感&コメントありがとうございます。
村上虹郎さんは、脇にいてもきっちりと役目を果たす感じが、いいですよね。役のうえでも、演技でも、アイナ・ジ・エンドさんを優しくサポートしているようでした。