劇場公開日 2023年6月16日

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「ソウルメイト」青いカフタンの仕立て屋 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ソウルメイト

2023年7月10日
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鑑賞方法:映画館

仕立て屋ハリ厶は、ミシンを使わず、手作業でカフタンを作る。手先は器用だが、口下手だ。接客は妻ナミにお任せ。ナミは面倒な客もいなしてしまう、強い女性だ。しかし、やはりひとりでは仕立てをこなしきれず、人を雇うことに。新たに入ったユースフは若くイケメン。普通ならミナが心ザワつくのだろうが、ドキドキしちゃってるのはハリムの方で…。

病で死期が迫るミナ。それでも彼女は、夫と共に寄り道したり、タバコを吸ったり、外から聞こえる音楽に合わせて踊ったりと、できるだけ明るくする。ハリムは献身的に妻の世話をする。みかんをむき、着替えを手伝う。しかし、上半身が露わになる時は、着終わるまで後ろを向く。最初は、奥ゆかしいからそうしてるのかと思ったが、そうではなかった。気を使わなければならない事情があったのだ。

男性が好きなハリムだが、ミナのことは精神的支柱として、崇めているように思う。ソウルメイトなのだ。だから、美しく装飾した青いカフタンを着せて見送る。たとえ世間から眉をひそめられても。気品のある青が、ミナにすごく似合ってて、きれいだったなぁ。

イスラム圏って同性愛は禁止されてるんだっけ? しかし、ユースフの目が甘やかで艶っぽくて、あれじゃ誰が見ても恋してるって、バレバレなんじゃない? 見つめ合う視線のレーザービームが熱すぎて、ヤバいよ、ヤバいよ!

鮮やかな色の滑らかな生地が、丁寧に飾られ、ゴージャスになっていくのが素敵。手仕事ばんざい。自宅や店内の撮影が多く、あまりモロッコの町は映されないが、浴場やカフェ(?)とかはなかなか見られないので興味深い。でも、男ばかり。女性は気晴らしするところなさそう。宗教的理由はあるのだろうが、男女ともに過ごせる場所が、自宅以外にもあるといいよね。

ぷにゃぷにゃ
Mさんのコメント
2023年7月15日

pecoさんのコメントを読みました。いたたまれない気持ちになりました。

M