劇場公開日 2023年12月22日

PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

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5.0真なる豊かさとか

2023年12月1日
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まるで主人公が質素な暮らしでこの生活が貧困層かの様なコメントをよく見ますが
監督が日本以外にも関わらず、その基準に疑問を感じます
まず国際的に見て、主人公が送っている生活は質素ではありません、むしろ命の危険がなく、五体満足で、重い病気もせず、衣食住、毎日の食事の心配をほぼしていない、それは質素な生活でもなく、当たり前の日常でもありません

皮肉にもこの映画は監督が日本人でないのに、日本国内の常識でしか通用しないと思います、

この映画を評価しているのはあくまで先進国だけの賞レースで
試写会で映画を見たり、1週間に何度も映画館で映画を見れる様な人ばかりがレビューを書いて上級国民が創り上級国民が感想をいい、まるで真の豊かとは何かを知ったようのうっとりしながらレビューを書く。
この違和感はジョーカーを観ている時にも感じました。
ジョーカーに共感した様な気になってますが、我々は高いお金を映画館で観てポップコーンを購入できる上級国民なのです。
それがジョーカーの気持ちを分かった気になるほど滑稽なものはありません。
この先も僕は(宝くじが当たらない限り)やつとの思いで泣け無しのお金をはたいて
週に1回休みの日に自分へのご褒美として映画を1本観ます
気軽に映画が観れるこのサイトの住民をうらやみながら。
トイレの神様
神風タクシーから年齢変わってへんがな

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ミスター

4.5波長。

2023年10月30日
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鑑賞方法:映画館

ベンダースやっぱり上手いなぁと思った。
こういう内容は波長合わないとすぐ退屈になってしまうが、わたくしはガッツリハマりました。

ベンダースは映像の力を信じてるんだと思う。そして役所氏の演技の柔らかさ。言葉が殆どなくても見てる人を引っ張っていく自信があるんだ。退屈になる前に何か起きたりカットが変わる。夢の抽象的なシーンもそんなに長くない。

かなり淡々としたトイレ掃除の毎日を丁寧に生きる男の話なのに、毎日ちゃんと何かある。淡々としてるから小さな事でもドラマチックになる。バラバラな事象なんだけど主人公の中では感情のウネリになっていく。そして観客は主人公の輪郭、過去や未来が感じられ予想、期待してしまう。
パーフェクトデイはつまらない普通の毎日の事なんだな。
それはつまらない=何も無いという事じゃなくて、小さな偶然の重なり、二度と無いその瞬間に気付いた人だけが享受出来る1日だ。

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masayasama

5.0ヴェンダース監督のあたたかい目線

2023年10月29日
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今年いちばんの映画。トレイラーを観たときからの共感度は尋常じゃなかった。そして本編。もうね、ずっと心が満たされたしいろんな想いが溢れてきた。このドライな現代に出現した奇跡的な作品だ。役所広司さん扮する平山のおだやかな顔をみてるだけですごく安心したし感動してしまう。たぶんそれはヴィム・ヴェンダース監督の視線でもあるからだろう。ヴェンダース監督の人をみる目はどこまでもあたたかい。特に弱い人々にそっと寄り添う。そういった意味で「ベルリン天使の翼」のようだ。それに東京をこれほど魅力的に撮りあげたことに驚嘆したし、感謝しかない。セリフはかなり少ない。余計なリアクションもない。だからこそ平山のセリフひとつひとつに強いメッセージを感じる。セリフのひとつに「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。繋がっているようで繋がっていない」的なものがある。物事は見ようによっては悪くも映るし大したことじゃないようにも映る。うん、そうだよね。そういうことだよね。ときおり笑いを挟む演出も上手い! ラストシーン。ここでは役所さんの力量をみた。演技というより役所広司という人間そのものが滲みでたショットだ。彼の表情だけでこれほど感涙するとは。。そして平山のモノクロの夢は「8 1/2」のグイドの夢を連想させられて示唆的でとてもよかった。いやぁ、こんなに味の濃い映画にはなかなかお目にかかれないね。音楽もサイコー。サントラ出たら買おうっと(^^)

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ボブ

5.0木漏れ日と笑う大切な人

2023年10月29日
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鑑賞方法:映画館

洋楽を〝ほとんど知らない〟レベルの私は、こういう映画−つまり、流れる楽曲それぞれの歌詞に色々なテーマを被せているであろう映画−を見るといつも損した気になるし、とても悔しいのです。

それでも十分に感情が揺さぶられました。

繰り返されるトイレ清掃人の日常のルーティンが、見る人にとっての鏡となります。
何を感じるのかはもちろん人それぞれ。

あ、オレと同じだ。
誰からも褒めてもらえないけど、いつも真面目に黙々と仕事してる。

みんながやりたい仕事ではないかもしれない。だけど誰かがやらなければ社会が回っていかない仕事。
私もそういう矜持を持って日々生きている。

オレにはムリ❗️
何が楽しくてあんな仕事が続けられるんだ?

年齢や今取り組んでいる仕事、これから社会に出る人等、状況によって、受け止め方は本当に違ってくる。

私の場合、日々のゴミ回収や原発の廃炉に携わっている人、電気水道ガスなどのインフラ維持や災害からの復旧に携わっている人、などが浮かび、世の中はそういった多くの献身的な人たちによって支えられているということをあらためて思い出しました。
感謝の思いでいっぱいです。

以前、どなたかのエッセイで〝木漏れ日〟についてこう書いてありました。

sunshineという言葉はあるけれど、木漏れ日に当たる単語はないので、翻訳する時は、説明的な文章になってしまう。

この映画の最後に、木漏れ日とは日本語特有の表現である、という説明が英語で書き出されます。

木漏れ日は、季節によって、眩しかったり、温もりを感じたり、感じ方が変わります。
雨上がりの木漏れ日が葉っぱに浮かぶ水滴に反射したり、場所や時間帯によって、色合いだって変わってきます。

どんな人生だったのか、細かいところまでは描かれないけれど、今は、日常の中の木漏れ日を見つけるだけで満足できる生活を送っている男の物語。
時には、雨続きのこともあるし、容赦なく直射日光が襲ってくることもあるのだと思います。

役所広司さんが凄いのは、ラスト数分(一曲流れる間?)のフロントガラス越しの表情だけでですべて語れることです。
過去も現在も、そしてこれからも。

セラヴィ❗️
それが人生だ(フランス語でC’est la vie.)❗️

(余談)
前期の朝ドラ主題歌『愛の花』にもこんな歌詞があります。

木漏れ日と笑う
大切な人を
失う未来なんてこないで

〝木漏れ日〟の持つ侘び寂びその他諸々のニュアンスをもう知ってるなんて❗️

凄いぞ、あいみょん‼️

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グレシャムの法則

4.0役所さんの表現力と存在感

2023年10月27日
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「東京国際映画祭(TIFF)」開催記念の、先行上映で拝見。
木漏れ日や、小さな木の芽を見て慈しむ男の過去に何があったのか。
全てが明らかになるわけではないが、語らず察してください、という作り。
ともすれば、うっかり寝ちゃうくらい淡々とした作品で、役所さんの表現力と存在感がなければもたないレベルに思えたのでした。
カンヌなど映画祭で、日本人メンタルを深く表現した点を評価されるのはよくわかりますが、日本の観客にはこの侘び寂びのような映画は興行的にどうかな……?
石川さゆり、三浦友和、研ナオコの登場の仕方にドッキリ。

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コージィ日本犬

3.0武蔵野館のスクリーンで観たいな

2023年10月27日
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鑑賞方法:映画館

 シネコンではなく風情ある映画館の小さなスクリーンが似合う作品。
受賞は個の俳優に贈られたもの。 その芝居とBGMはただ淡々と上品で丁寧。
ただし他の俳優陣に見るべきものはない。
 それだけなんだけどね。 心地良い。
それだからこそ☆3つが文句なしの最高点。

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すったもんだだよ

5.0ヴェンダースの日本。静かな傑作。

2023年10月27日
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泣ける

知的

幸せ

東京のトイレを紹介するドキュメントを撮る企画が、ヴェンダース監督に役所さんという最高の組み合わせで映画が出来た奇跡的展開が、こんな素晴らしい名作になった。毎日起きてトイレ掃除している彼の人生と、毎日パソコンに向かい仕事をする自分の人生がシンクロしたし、こういう普通の人の人生をこんなに美しく撮れる監督はいないと思う。心に響いたし、是非、日々働く方は見て欲しい。

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ryohei

4.5心を込めて生きましょう🍀

2023年10月27日
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鑑賞方法:映画館

初めてのヴィム・ヴェンダース作品。次の日曜には『ピナ・バウシュ』と『リスボン物語4K』を観るつもりでその序章としての最新作鑑賞😂(←どんな順番よw)

凄く好き。自分にとっては映画って『非日常』だから『日常からの離脱』的な役割として観ることが多いけど、この映画は『まんま日常』。きっとこれが大大大好物の役所広司さんの映画で無かったら「なんぢゃコレ?」ってなってロクに見もしなかったかも。でもそうならなくて良かったー。
同じことを繰り返す毎日。お仕事のある日のルーティン。お仕事のない日のルーティン。代わり映えのない、そう見える日常でも自分では無い「誰か」や「何か」が関わることで日常の一端が如何様にでも変化する。
いいことばかりぢゃなかったり、たまに嫌なことがあったり。ても嫌なことがあったときの感情が生まれるからこそ良いこともちゃんと感じられる。そんな「当たり前でも大切」を改めて教えてくれるとっても素敵な作品。

自分の人生をもっともっと楽しもう❤ ❤ ❤楽しめる人生を歩もう。喜怒哀楽に素直になろう。ときには大人が影踏みしてはしゃいだっていいじゃない。恋だってするよ、いくつになっても。病気だってなるときあるよ。そーゆーの全部引っくるめて自分の人生をまるごと楽しむのだ!歳をとるのって日々、未知のゾーンに足を踏み入れてくことなんだから怖がるんぢゃなくてワクワクするもんなんだ☺そんな風にじゎじゎ感じさせてくれる映画でした。

日曜の二作もそういうじんわり系なのかしら??楽しみ✨

東京っていろんなデザインの公衆トイレがあるのねー🍀🍀🍀それを見てるだけでも面白い✌あと、おトイレの掃除の仕方も勉強になりました🧢

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らまんば

5.0主人公の生き様に静かに共感しました

2023年10月26日
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鑑賞方法:映画館

昨日観た「PERFECT DAYS」まだ言葉が降りきってないけど
翌朝の寝床でまどろんだなかの印象を一言で言えば、
ヴィム・ベンダース版の君たちは「どう生きるか」かな(笑)

記憶にとどまる素晴らしい演技、
荒みがちなココロに優しさが心地よく沁み渡る素晴らしい映画です

東京の何気ない市井の風景や人々の暮らしの細やかな描写はまるで小津安二郎の作品を観る気分で、この国に生きる喜びすら感じ取ることが出来、ベンダース監督の優しい視線に癒されましたよ、ありがとうヴィム🫶
明日から生きる力 もろたわ😌
映画が持つ力 久しぶりに感じ取りました♪

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あさちゃん

5.0待っていた

2023年10月26日
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鑑賞方法:映画館

映画を見た帰り道「待ってたよ出会えてよかった」とそんな気持ちになった。全ての画に音に音楽にときめく。なんで泣いているのか自分でもよくわからないがずっと泣いていた。役所さんすごい。監督は東京も役所さんも知り尽くして愛してますよね?愛が心に沁みた。穏やかな波なのに心は大きく揺さぶられる。日々の営みから灯る芸術は誰のものでもない。悲しみ苦しみはあっても灯を絶やすことなく世界の美しさを喜びたい

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Ni-

4.5繋がってない世界?

2023年10月24日
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毎日トイレ掃除の仕事の合間に同じ場所に座り、同じ木の木漏れ日をファインダーを覗かずにフィルムカメラで撮る。
現像して偶然撮れた美しい木漏れ日は大切に缶に仕舞う。
そんな風に同じことの繰り返しのように見える毎日も、木漏れ日のように同じ日はないと教えてくれる。
あの人やその人とは繋がってない違う世界で生きてるようで、ちゃんとどこかで繋がっていると気づかせてくれる映画。
とても良かった。

12/22ケリー・ライカート新作2本と公開日が被るので先行上映で見たのですが、今日これ一本にして良かった。
暫く余韻に浸りたい。
TOHOシネマズ日比谷 先行上映にて

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m m

4.5いい映画だった

2023年10月24日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

東京国際映画祭にて鑑賞
映画を観ていると大抵は何が起こるのかなと期待しているのだけど、役所さんの笑顔があれば何も起こらなくてもいいやという奇妙な感情が芽生えた
ヴェンダースの音楽センスは好きだな

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NOSTOS3