劇場公開日 2023年12月22日

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PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全902件中、741~760件目を表示

5.0永遠を思わせる作品

Gさん
2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

キルケゴールの『反復』を想起せしめる見事な映像詩だ。現代に生きる我々は生の倦怠を抱いている、刻一刻と過ぎ行く時の中で幾度も死を経験するがごとき倦怠だ。しかし、「平山さん」はかかる生の倦怠を抱かない、なぜであるか?彼は刹那に刻印されたるところの永遠を生きているからだ。彼は我々とは異なる時間を生きている。瞬間は永遠のアトムにして時間の断片に非ず、とはキルケゴールが「不安の概念」において記した言葉であるが、役所広司演じる平山は「永遠の戯画なる瞬間」、即ち「永遠の現在」を生きる。それは刹那にして過ぎ行くもの、もはや二度とは訪れぬ永遠のアトムである。彼は幾度も新しき生に甦るのだ。
「今を生きよう」と思った。ああ!何と素晴らしい映画!平山さんのように生きられたならば、一刻一刹那に刻印されたる永遠に触れ得たならば!
何度でも、何度でも繰り返し味わいたい作品です。まだ、ご覧になっていない方に是非ともお薦めしたい。ヴィムヴェンダースと役所広司、奇跡のタッグだ!

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G

5.0東京に天使が降りた。

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

懐かしの「ベルリン・天使の詩」を思い出す。この天使はベルリンより大人だな。
使用されたヒットソングが堪らない。
小津安二郎の影響と言うよりも、フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキを彷彿とさせる。ヒット曲の使い方や初期・北野武のような省略・淡白な演出はアキ・カウリスマキ作品かと思ったほど。彼ほどには「笑い」の要素は少ないが。ひげ面の役所広司がマティ・ペロンパーに見えてならなかった。私は十分に楽しめました。

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羅生門

4.5完璧過ぎ!!!もしも”役所広司”が、トイレ清掃員だったら?

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

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eigatama41

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2023年12月26日
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りゃんひさ

3.0トイレ掃除

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

めっちゃ上手いですね!

むかしのカセットテープ

公園の女性?

パズル?

不思議な作品でした。

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完

5.0ちょっとお花を摘みに、聖地巡りしたい。

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

ここにきて自分がほぼ役所広司である
可能性がでてきた。

観終わった後
わたしって役所広司だったんだ…
というのが一番に出て来た感想。

役所広司、世界に
まだまだいるんじゃないだろうか。

いろんなひとの感想を読むと
淡々としてみえたりもするようで、

そうなのか。と思った。

わたしの目にはそう映らなかったから
すごく興味深い。
もっと劇的な毎日を送っているひとは
それはそれでとっても良いことである。

外側の容器が違うだけだから
役所広司が幸せであることもわかったし、
わたしもこんな風にみえてるのかな〜
やっぱり幸せだよな〜
なんて嬉しくなったりもした。勝手に。

当たり前だけど
同じ日は一日たりともなくて、
腹が立つこともあれば思わずほころぶ瞬間もあって
全てが合わさってパーフェクトになる。

パーフェクトにしようとすること自体が
パーフェクトなのだと思う。

何を思ってパーフェクトとするかは
もちろん個人の自由。

つまんないな〜
映画としてどうなの〜
と思うことももちろん自由だし、
自分の考えを持っていることがパーフェクト!

ただひとつ言うならば
わたしのまわりの好きな人は
好きな映画だな。って言ってくれたら
すごく嬉しくてラストショットの
顔になっちゃうよってこと!

あと長井短の表情天才すぎ。
キャスティングがパーフェクトガイズ。

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ユリ

3.5いつもの日常…いま…を生きる

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

ほぼ変わらない日常
平山は自分と関わる人たちと
変わりない日常を諭しんでいる。

変わらぬ風景と
ちょっとずつ変わりゆく風景
ちょっとずつ変わっていく世界
急に仕事仲間が辞めたり
姪っ子が訪ねてきたり
父が長くないことを知ったり
小さな出来事がある
そしていつもの日常が
日常でなくなる日が
…やがてはくる
ことを考えながらクルマを走らせている
役所のラストの
…なんとも言えない表情が印象に残る

平山の真面目で丁寧な生き方が
…心。打たれます

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しろくろぱんだ

4.5ボロアパートへの郷愁

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

幸せ

予告編でひきつけられ錦糸町の映画館へ向かったものの着くや満席完売で土曜は断念。
月曜昼に今年59本目で一番の混雑の中見ることができました。
学生時代~社会人初期の6年間裸電球四畳半一間家賃2万弱の都内借家経験者としては平山さんの家は外観と美術部製作の室内が合ってない(外階段あるのにメゾネットの内装)のがちょっと気になったものの作品内容にはとても満足。主人公がスタイリッシュでとにかく魅力的です。ホントにこうありたいなと。
1986年の漫画「迷走王ボーダー」が好きだった人はこの感じわかってもらえると思います。

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nenemiiko

4.0離婚経験ある人なら共感出来ると思える映画

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

離婚経験ある人なら共感出来ると思える映画。
しかもラブストーリーではない。
主役が役所広司だからもう台詞が無くても伝わる存在感です。
品のある主人公が何故トイレ掃除の仕事を喜んでやっているのか?

それは離婚前の生活との対比でわかる気がした。

見る人それぞれの人生に照らし合わせて
考えさせられる映画で、
皆納得出来ると思うのであるが、
ラストシーンで役所が笑顔から泣き顔に変わるシーンは
離婚者のワタシには思わずわかるな〜と思ってしまいます。
見て損は無い映画てす。

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akiraパパ

4.0小津安二郎作品より山田洋次作品に近い

2023年12月26日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

寝られる

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てつ

4.0東京・渋谷区17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが...

2023年12月25日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

東京・渋谷区17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したドイツの世界的映画監督『ベンダース』 と日本の至宝『役所広司さん』の描く芸術は役所さんをカンヌで日本人2人目の主演男優賞に導く。
とても静かに淡々と映画は流れ、どこにでもいそうな?孤独な?過去に影を持つ寡黙な老年男性の毎日変わらない日常を描く。ドキドキもしない、ハラハラもしない、といってお涙頂戴でもない。
でも染み染み心に刺さる物語。ふと東京を散歩したくなった映画。

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masayoshi/uchida

4.023-147

2023年12月25日
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鑑賞方法:映画館

木漏れ日のように、
人生と人生がゆらゆらと混じり合う。
平坦な日常の中を、
ほんの小さな変化が通り過ぎる。
混じり合う影は濃くなる。
変化がないなんて、そんな訳ない。

石川さゆりの歌🎤
良かったですねぇ。

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佐阪航

4.0いろんな生き方があるけど、これはひとつの理想の生き方

2023年12月25日
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知的

幸せ

いつもの日常を充分と感じつつ口角を上げて過ごす。目の前のことをきちんと果たす。そして、出会った人にやさしくする。ひとつひとつのことは誰でもできそうなことだし、安アパートに住むレベルなら誰でも手が届くこと。でも、主人公平山のような生き方はなかなかできない。その意味でPERFECT DAYSというタイトルは、なるほどと思った。

今は禅の修行僧のような生活をしているけど、そこに至る人生にはいろいろことがあり、悲しいこともあったのだろうという深みも感じた。平山の妹を抱きしめた後の涙や、エンディングの涙目は胸に迫って来る。涙の理由をあえて説明しないで、観客の想像に任せているので、深みが出ている気がする。

場面場面でスカイツリーが写される。お金や評判を気にする普通の生き方を象徴しているのだろうと思った。平山のすぐ隣にもそういう世界があるけど、平山はそっちには行かない。同僚のタカシのような、目の前のことをきちんとやらずに欲求はあるという人がいても、そっちに流されない。缶コーヒーやカエデの若木などの小さな幸せを楽しむ。「こっちは誰でもできますよ」「目の前の普通ことを充分と思うこと」ということなのかもしれない。

男優賞の役所広司はもちろんだけど、姪のニコ役の中野有紗、タカシの交際相手役のアオイヤマダ、タカシ役の柄本時生らも良かった。

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p.f.naga

4.0海外映画の気がしない

2023年12月25日
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ヴェンダースは抽象度が高く難解な作品のイメージが強く敷居が高ったがとてもドイツ人が作ったとは思えないものだった。
『パリ、テキサス』にハマったライ・クーダーのBGMのようにアニマルズに始まるオーティス・レディング、パティ・スミス、果てはあがた森魚のギターに石川さゆりが歌う浅川マキは凄かった^ ^
ちょい役の研ナオコも凄い。

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キムチ

4.5人間くさくて、たどたどしくて、愛さずにいられない

2023年12月25日
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笑える

楽しい

幸せ

やるべき事をこなし、居心地の良い時間を過ごす毎日。
なのに、幸せそうじゃない。そうするしかない、ような。
自ら積極的に人と関わらないが、誠実に向きあい、関わる人たちに心が波打ち、ほどけていく。
自己完結出来るほど、世界は単純じゃない。
ビターもスイートも、どっちも味わい深い。

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アメリカの友人

4.0穏やかな気持ちになれる

2023年12月25日
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そんな映画でした。こういう生き方もいい様な気はするが、自分はできそうもない。

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Route193

4.0クリスマスに役所広司に逢いに行く…⭐︎

2023年12月25日
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カンヌの主演男優賞をとってから、いつ公開されるかと楽しみにしていた作品をようやく鑑賞。
おそらく台東区あたりのオンボロアパートからトイレ掃除に向かう役所広司演じる平山の
「パーフェクト」と言えるルーティンの日々を淡々と描いていく。
冒頭、出勤のシーン。
(玄関?)ドアから出て、まず空を見上げる。
そして、これまたボロっちい自販機で缶コーヒー(やはりBOSS(笑))を買って軽自動車に乗り込んで
最初の聞くカセットテープ(カーステレオがカセット式)が、アニマルズの「朝日のあたる家」!
東京の夜明けと相まって渋い。
ここですっかり映画の中。
全編に渡って洋楽が流れるが(日本の曲も一曲あり)、知らない曲でも何だか引き込まれてしまう。

毎日のルーティンの中の何気ないエピソード。
銭湯、浅草の一杯飲み屋、石川さゆりがママのスナック。
(石川さゆりが日本語で「朝日のあたる家」を熱唱するのは笑ってしまった)
そんな全てに丁寧に向き合っているような平山が愛おしく感じる。

大きい動きがなく2時間余りの映画なので、隣の女性はオヤスミされていた。
しかし、やはり映像が美しく 空と木々の木漏れ日が何度も描かれて
それに見入ってしまった。

ラストシーン、仕事に向かう平山が車の中で何か込み上げて来るものに本当に
本当に悲しいような、それ以上に幸せそうな泣き笑いの表情にこの映画の
全てがあるように思う。
…で、この作品がパルムドールではなく、主演男優賞なんだと改めて感じた。

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☆ムーミン

4.0幸せとは何かを問いかける、アートのような映画

2023年12月25日
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幸せ

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みなもと

4.0人は完璧な歯車になる冪だ

2023年12月25日
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名匠ビム・ベンダース監督作品を、まだ見た事が無かったので、本作を鑑賞しました。

主人公は下町(浅草)に住み、都会(渋谷)で仕事をする。
よって、映画から醸し出す空気に"ハイカラな渋谷区の住宅地"はなく、あくまで浅草だ。
その浅草に住む主人公の部屋にあるのは、沢山の 本とカセットテープ
彼は"かってのインテリ人間"だったようだが、イレギュラを避ける生活の中で、まるで機械人間の様に
ルーチン化した 穏やかな日々 をおくり
姪が来たとき以外は、部屋に鍵を閉めない程 不用心な事さえ、ルーチン化してしまったようだ。
それは、"空き巣に入られる"といった イレギュラな事さえ ないものとして、生活ルーチンは組立られている。
即ち、几帳面すぎたり、繊細だから、ルーチン化したのではないということ。

彼の日課のひとつは 公園に行って、ファインダーを観ずに、アバウトに"木漏れ日"の写真を撮る。
アナログカメラだからこそ、とうぜん失敗も成功もある。
だが、その失敗を、微妙に改善する事が、唯一の”許された変化”であり、「失敗もしたけど、気付いた時に、微妙に改善した」ていう完璧なルーチンの中で 出来事である。

そして、当たり前に蓄積された カイゼンの結果は捨てずに証拠として、保管する。
これは彼の 日常生活の記憶・記憶の確認であり、日々見る夢も同じであろう。

主人公は まったく 人との関わり合いが嫌いなのかと言うと、そうでもない。
週に1度 洗濯をした帰りに、スナックに立ち寄り、話をする事を日課とし、
姪が訪ねてきた時も、スナックママの前夫と面した時も 表情豊かに、歓迎した。
彼が無口なのは「会話の内容ルーチンがない」からだ。
無駄な会話は不要と言う事。

実妹の「まさか、本当にトイレ掃除しているの?」と言うセリフから、
おそらく、主人公は かって"真逆な生活"をしていたのかもしれない。
その"きっかけ"を、垣間見れるヒントが映画中にあれば、主人公をもう少し 掘り下げる事ができて、映画に深みが出たのだと思う。
でも、主人公は 裕福な会社経営者 ではなく、「すばらしき世界(2021)」の前生活のように、
自分で何かを 自由に、能動的に起こす ラッセル車のような 生き方 をしていたのだと僕は推測する。

かって社会は"機械の様に生きる"ことを揶揄したが、AIに 人間のポジションを奪われつつある現代では
社会の中で けして「代えがたい人間・歯車・社会の部品」として、完全な形に成る事こそ
社会から"必ず必要とされている人間"なのだと、主人公は悟り
主人公は孤高の人として、懸命に働き続けたのだと僕は演繹(えんえき)する。

この映画を 観ている最中「おくりびと(2008)」の方が、
日本人が創った故に、"日本人の職人気質"=孤高の人 が観れると想った。

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YAS!

3.5トイレコレクション

2023年12月25日
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鑑賞方法:映画館

浅草の飲み屋良かったなぁ…、あれは通うわ。あ、めっちゃヴィム・ヴェンダース映画でした。俳優役所広司を観に来た先輩方からは"聞こえる欠伸"が連発されてましたね。ホントに勘弁して頂きたい(その割にマナーは有り難い感じだった)。
無口に対する違和感(映画の場面の為にしか見えなかった)と当然な飲酒自転車を除けば、50オーバー(バツなし)独り身としては結構シンクロするところもあり、印象的な映像共々楽しむことが出来ました。「普通」を切り取る目的(目的なので普通ではない)なので、其々のエピソードや結末に消化不良な方はいらっしゃるかもしれませんが、変に説教臭くないので「これから辿り着くかも知れない場所」としては、良い映画だったんじゃないかなと思います。欠伸しながらノンビリみましょ♪

追記:トレイン・スポッティング世代としては平山さんのあの部屋の紫外線ライト…ヤバくね?って思いましたね笑(隠喩としてはロックストックトゥー・スモーキング・バレルズのアレですが)
そういった意味でもいわゆる"邦画"ではないんでしょうね。

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