劇場公開日 2023年12月22日

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PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全950件中、381~400件目を表示

4.0シンプルで整った暮らしは美しい

2024年1月28日
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渋谷区の公共トイレ清掃を担当する平山さんの日常を淡々と綴った、ただそれだけの作品。
けれど2時間、ちっとも退屈には感じなかった。

平山さんの毎日は、規則正しい。
毎朝、道を掃くホウキの音。
苗木たちに水をやり、いつもの自販機で甘い缶コーヒーを買って飲む。
音楽はいつも車に積んでいるカセットテープ。時々替える。
仕事場の公衆トイレで掃除をして、駆け込んで来る人が用を足す間、空を見上げる。

トイレ掃除というのは、見下され屈辱的な事も多いだろうと思うけれど、
煩わしい人間と対するよりも、シンプルに美しく整えていく作業は無心で美しい。
掃除というのは修行に近いものだと言われているからか、
平山さんの整った暮らしは、本当に修行僧のような印象。

雲の変化や木漏れ日に目を細め、100円の文庫本を吟味する。
昭和感漂う、シンプルで美しい暮らし。
(音楽が洋楽が多いというのがオシャレすぎるけど…)
平山さんは今の暮らしに十分安らぎを感じているように見える。
そして、人によって持っている世界はそれぞれ違うもの。
何を大切にして生きていくかは、自分で決めて良いんだよ、とニコに言っている気がした。

※余談ながら、平山さんが家を出る時、鍵をかけている描写がないぞ…
そう感じてすぐに思い出した。
古いタイプのドアによくあった。
ドアノブの真ん中のポッチを押して扉を閉めれば施錠完了なタイプですね。

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kinako-cat

3.5嫌いではないが、やっぱり外国人監督。

2024年1月28日
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お掃除するトイレはモダン。住んでる和式の古いアパートは整頓されててミニマル。しかもミニ盆栽を育てている。 役所広司の無言の演技はハマり役だけど、飲み屋のママが石川さゆりで、歌いだした時は笑いそうになった。外国人がみたら好きだろうなって映画。

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関東Blues

5.0平山さんのまなざし

2024年1月28日
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hum

2.0起きて半畳

2024年1月28日
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舞台は東京だけど、監督が外国人で、外国で賞を取ったという情報が先行して、外国人の眼で見てしまう。寝具を毎日たたむんだ!とか、共同浴場に知らない同士で入るんだ!とか。何ならかかる曲もほぼ洋楽だし。
主人公はアキ・カウリスマキの登場人物以上に無口だ。「サムライ」のアラン・ドロンに似た印象も受けた。あちらは殺し屋で、こちらは清掃員だが、仕事を終えてひとりの部屋に帰ってくると、あちらは小鳥の世話をし、こちらは鉢植えの世話をする。
淡々とした生活を描写するのは悪くはないが、随所に置かれた背景があまりにステレオタイプに思える。居酒屋の客や公園の女、舞踏家などなど。影踏みのくだりもわざとらしい。斬新なトイレを紹介するのはいいけど、一応劇映画なのだから。たびたび挿入されるモノクロのインサートは最後までよくわからなかった。このプロットで「PERFECT DAYS」のタイトルは、狙いすぎ。
端正な作品とは思うが、かと言って積極的に面白いとも言えなかった。

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梨剥く侍

4.0能の世界のような

2024年1月28日
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知的

いい映画だった。欧州で受けるのもわかる。

映像は美しい、東京の様々な表情をとらえている。時々、主人公の夢か脳内か、抽象的な映像が出る。
音楽は60年代等のものが流れて時代を感じる。
役者は豪華。主演の役所の笑顔が素晴らしい。表情の変化もある。その他、贅沢に実力派を配している。
トイレ掃除という地味な仕事、カセットやフィルムカメラ、銭湯という昔のもの、小さな植物、ちいさな日常を描く。誰にも、家族や悩みがあることも描かれる。読書の知性が人生のスパイスのよう。

そうだ、表現が能に通じるものがある。セリフも少なく、余分なものをそぎ落とし、観客のイマジネーションに委ねる。ただ、能のストーリーは劇的なものだが、この映画は小さな日常のストーリーだ。

若い時に観てもわからなかったかもしれないと思った。

自転車乗りとしては、自転車の飲酒運転はいただけないなあ、苦笑

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しのたか

4.5何度も見返したくなる

2024年1月27日
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説明過多な作品が多い中で必要最小限の情報提示で充分に想像できる演出が心地良い。平山というひとりの人間のドキュメンタリーのようでもあるしロードムービーのような趣きもある。

特に大きな何かが起こる訳でもない。でもずっと同じ日々が続くこともない。変わらなければいいのにと思っても変わっていく。その変化は些細なものであっても、光と影のようにゆらめきながら反射角を変えながら人生を照らす。木々のこもれびのように感情の機微がそこにはある。

どれだけ正確にルーティンをこなす日々を送っても、完璧な日なんてない。いろんな変化が訪れる。その陰影を噛み締めながら、泣いたり笑ったりしながら過ごしていく。むしろそんな起伏ある人生こそがパーフェクトデイ。

それにしても監督はよほど役所広司が好きなんだろうなぁ。愛が溢れている。それにしっかり応えている演技もさすが。

この先、何度も見返したくなる映画。

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ヨーク

3.5朴訥なトイレ清掃人を描いた木偏の映画

2024年1月27日
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カセットテープを取り出すから『これはどれぐらい昔の話だろう?』と思っているところに、スカイツリーが楔(くさび)を打ち込んできて、『そうきましたか、それも想定内』と踏ん張っていましたが、激渋銭湯に古めかしい雨合羽と追い打ちは激しい。
しかし時代遅れの古い物に囲まれているからといって古風な人というわけではありません。朴訥な人です。そう「朴訥」という言葉がぴったりです。
そういえば朴という字は木偏。
調べてみますと(ChatGPTのコピペです)
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「朴訥(ぼくとつ)」の「朴」は、木の一種である「ボク」または「クス」を指します。この木は比較的地味で質素な印象があります。そのため、「朴訥」は、物事や性格が飾り気がなく、素朴で質素な様子を表現する言葉となっています。
朴訥な性格は、装飾がなく控えめで真摯な態度を指し、無駄な飾りがない、素朴で地道な性格を表す言葉として使われています。この言葉は、単に地味であるだけでなく、その素朴さや真摯さに美点を見出すという意味合いも含まれています。
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ですって。
平山さんの生活をみて、このように過ごしていたら日々なにが変わるだろうかと考えたら、部屋に並べているあの鉢の木の成長と、古本の冊数と写真の缶ぐらい。静止物の代名詞みたいものが逆に変化の焦点となっている妙が、いつしか思考の沼にはまっている自身を自覚させられて、『一日を生きた中身は、なにから作られて、なにに宿り、なにに刻まれるのでしょうか』と、途方もないところへと誘(いざな)われます。
便器を磨いていても、すなわち自身の日々を磨いているようで、「何をするか」ではなく「どう迎え入れるか」、自身の内側が大切なんだとルーチンなシーンごとに反芻しました。
幸田文の「木 (新潮文庫)」、読んでみようかなと図書館を当たりましたら、蔵書100万を超す図書館でも蔵書してませんでした。日の当たってないところに目をつけてくれました。さすがです。

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ピラルク

4.0ストーリーが無いというストーリー

2024年1月27日
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ある清掃員の日々

それだけなのに

ジワる映画です。

人はみんな同じようで同じでは無い世界を生きている

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BIGGIE

4.5そう見えるだけ。

2024年1月27日
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完璧な日々を過ごしている。

丁寧な暮らし、草木を大切にし、仕事は真面目に、人にはできるだけ優しく、少しの楽しみを持つ。

でも、完璧なわけはないよな‥

そうゆう風に努めているだけ。

とりあえず、俺も掃除して整理整頓してベットを布団に変えたくなった笑

役所広司の演技みたら他の俳優さんはどない思うんやろう笑

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Daichi Kitakata

4.0孤独は自分には合わないかも

2024年1月27日
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孤独でも幸せでは、ありそうだった。
日々の日常でも写真撮ったり温泉行ったり、読書してと、、、
ただ自分がこのようになりたいかと思ったらそうは思わなかった。
やっぱり好きな人と一緒に過ごしたり、
たまに友達と遊んだりと、けど孤独の時間も好きだから、自分に合った生き方をすればいいのかなと思った。

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しょうま

3.5日常を見る

2024年1月27日
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ウォリ坊

4.0静かな日々

2024年1月27日
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楽しい

単純

知的

静かな日常が繰り返されるのだが、彼はまるで修行僧のようだ。修行僧は夢をみないか、経文が夢に出るのかもしれないが、彼は昼の場面が夢に出てくるようだ。簡素でまっとうな暮らしが繰り返されるが、修行僧と違うところは布施によって生きるのではなく、便所掃除でくらしの糧を得ている点か。言葉の少ない男だが、よいことがあると少し微笑む。悩み多き現代人と違い、多くを求めずシンプルにいきるひとだ。少し人生に波風はたつのだが、静かに波紋となって収まっていく。穏やかな仏像を見ているような映画だった。ドイツ人のヴィム・ベンダー監督の映画が、さてアメリカ人にわかるかな......。

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kincyan1953

1.5boring days

2024年1月26日
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役所広司や三浦友和、柄本時生などが出ているので何とか観ていられた。
何回歯磨きするんだろう、何回缶コーヒー買うんだろう。
フィルムの現像にあんなにしょっちゅう支払うならデジカメやスマホが買える。
コスパもダイパも悪い暮らしが延々と繰り返されて。
朝日のあたる家など、時おりかかるカセットテープの曲だけが変化を呼び起こすような似たような毎日。
本人が満足しているので悪くは無いんだけど、いらちな関西人には倍速どころか3倍速でちょうどいい。
久しぶりに長く感じた映画だった。
日本の生活は丁寧に描けていて違和感はなかったが、姪っ子や妹の麻生祐未とハグするシーンは違和感を感じた。
日本人はあの状況でハグしないけどなあ。
姪っ子が海に行こうって言ったらいつかはいつか今日は今日、じゃなくて今すぐ海に行けよ!たった今だよ。
そういうパッションのある映画が観たいよ。
海で姪っ子と水の掛け合いするよ。それが人生じゃないの?なんて退屈なんだろうか。
俳優の演技の上手さだけが印象に残った。
同じトイレを扱うなら、黒木華と池松壮亮のせかいのおきくは、排泄物の汚いところもとことん描いた上で、人々の様々な感情が楽しめたなあと思いながら鑑賞していた。
あと、田中泯さん出すならもっと見せ場を。曲に合わせて踊らせてあげて!もったいない。
死にゆく他人さんの三浦友和にハイボールやピース奢って影踏みする暇があったら、もうボケてしまった父親の見舞いぐらい行け!
運転しながら泣き笑いしてる場合じゃねーぞ。父親死んじゃうぞ、過去に何があったか知らないが。
まあ、君の生き方、10点満点で言ったら1点ですかね。

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momo

3.0良くできた日常映像化作品とは思うが…。

2024年1月26日
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単純

知的

幸せ

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keebirdz

4.0良い視点

2024年1月26日
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aiueo

0.5上流側が何となく日本の下流はこんな感じかな?で作った感じ 全てが綺...

2024年1月25日
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寝られる

上流側が何となく日本の下流はこんな感じかな?で作った感じ
全てが綺麗綺麗しすぎて気持ち悪かった。
現代日本の経済格差、途上国移民との低賃金競争。
現実はもっと殺伐としてる。

そいえばproレビュアーが、この映画をベタ褒めしてる割には重要な設定を理解しておらず他の人から指摘を受けてたな〜

睡魔と戦った自分の方がまだ理解してた。

権威主義思考が集う映画だなという印象。

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勘市

5.0救われました

2024年1月25日
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 若い頃から、どんなに酷い状況でも孤独よりはマシだと思っていました。また、人間はただ生きるためには生きられず、どうしても付加価値を求めてしまうのだという一種の諦念を持っていました。
 歳を取って孤独であることには賛否両論あると思いますが、この映画はそれだけに収まりません。朝、玄関を出て空を見上げる主人公の嬉しそうな表情がそんな議論を吹き飛ばしてくれます。
 自分が今、生きていることへの感謝の気持ち、それを絶えず感じて一日一日を生きている主人公の様が、孤独の淋しさや強がり、どうしても付加価値を抱いてしまう悲しい素性を綺麗に掃除してくれます。
 何故ならそれは、人間が己の想像力で獲得した他の誰のものでもない、己自身の叡智だからです。
 歳をとり、こころも錆びつき、未来に恐怖しかなかった私の感覚もまた、きっちり掃除してもらいました。感謝しかないです。

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ソウイチ

5.0完璧

2024年1月25日
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ドライブマイカーを観た時を思い出しました。

これぞ、映画。ですね。

マイナスポイントがひとつもない。完璧です。

キャスティングも完璧。
ここでこの人以上の人は居ないだろうという人がしっかり出てくる。

アートなんです。
映画も。音楽も。舞台も。絵画も。彫刻も。

そういう意味で完璧です。

逆に、なんでこういう作品が2つ3つ4つと出てこないんだろうかと思います。
映画好きならみんな分かってると思うんだけれども。なぜかなかなか世に出てこないんですねこういう作品が。

非の打ち所がありませんでした。
ありがとうございました。

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きみまろ

5.0美しすぎて胸いっぱい

2024年1月25日
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泣ける

知的

幸せ

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zuzu

4.5平山は妖精かな?

2024年1月24日
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平山の過去についてははっきりと語られていませんでしたが、相当な転機(転落)があったのでは…と思われます。

そうでなければ、ラストシーンの表情に繋がらないような気がするのです。

非常に余白の多い作品で、思うところも多く、年末に見たこともあり心に染みました。

(続きブログ)

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ほりもぐ