「シンプルで美しい世界」PERFECT DAYS まーさん嫁さんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルで美しい世界
まず思い浮かんだのは、世捨て人。
世捨て人になり切れない人の人生。
毎日同じことの繰り返し、余計な感情は不要で
穏やかな完璧で美しい世界。
しかし現代社会で人間同士関わりを持たずに生きて行くことは不可能であり、ちょっとした変化で崩れていく世界。
何かのきっかけで、しまい込んでいた思いが溢れ出てしまう、期待して失望して心が締め付けられる思い。何のために生きているのだろうと虚無感に襲われる。
けれども、役所広司演じる世捨て人のような生き方が出来たら、見える景色も違うのだろうか。
羨ましくもあり、なりたくないとも思う。
けれどその景色はやはり美しいのだろう。
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