「あんな生き方に憧れる自分もいる」PERFECT DAYS たーちんさんの映画レビュー(感想・評価)
あんな生き方に憧れる自分もいる
パーフェクトデイを見た。トイレ掃除の仕事をしている男の日常のルーティンが繰り返される。淡々としている話なのに2時間弱飽きなかった。
それは、見た人は感じるであろう男の背景にあるのだろう、多く語らず小さいシーンで、この人多分こういう人と感じてくるにではないかと思う。
多分前職は大企業の御曹司だったのかなと思いながら見ていました。後でそんな匂わせ方がありますが、自分から人に絡まず、心すら開かず必要最低限の会話のみ、世間に背を向けるような生き方に過去の出来事に想像が及んでいく。
また、ランチに登場するOL、同僚?の彼女のやりとり、◯✖️など、説明を排除して観客に自然と考えさせる。多分日本人監督では違ったのでは?と考えてしまった。
きちんと整理されてる部屋、そこに目立つカセットの棚、どこの家にもあるであろうと思うPC、テレビはない。
そんな男が姪の登場に嬉しそうに会話をしている。流しで寝る彼の周りには片付けられて多分2度と開けあられないんだろうなと思う荷物の山が置かれている。
仕事中は腕時計をせず、休みの日は時間を惜しむように時計を手に取る。
時間に追われることなく、だれにも干渉されず、メールを気にすることなく、世間のニュースを見ることもなく、誰に気を使うわけでもない、仕事や世間に疲弊した男にとって、そんな毎日の生活がパーフェクトなのでしょう。
日々の自分の生活に合わせて見てました。でもまだ何もかも嫌という域には達してないと感じた。