「何かあると思えばあるが、何もないと切り捨てることも可能」PERFECT DAYS オートさんの映画レビュー(感想・評価)
何かあると思えばあるが、何もないと切り捨てることも可能
それっぽい感想をこしらえようと思えばいくらでも語ることはできそうな内容だが、なんだこの映画、何もねーなぁと思ってしまうことも可能ではある。
几帳面な性格と興味のあることは突き詰める性分からして、頭も良く、きっといい大学も出ていることでしょう。また、妹の身なりや車からして、いい家柄であることもうかがえる。望みさえすればいくらでも裕福な生活を手にする機会が得られるであろう恵まれた環境にありながら、そういったシガラミから全部解放される生活を敢えて選択したということなのでしょう。
シガラミから解放されたいと思うことは、特に研究者気質の人間には往々にしてあることだが、好きな人ができ、家族ができ、それに伴って自分一人で自由に生きるという選択肢は除外され、それなりの生活を送るという選択をするというのが一般的でしょう。
自分以外の人のために生きるという選択の可能性がスナックのママぐらいしかなかったのか、とても気になるところでした。
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