「トイレだから、ではなく描き方がくさい」PERFECT DAYS jedaimasterさんの映画レビュー(感想・評価)
トイレだから、ではなく描き方がくさい
一時間で終わる夜ドラマだったら許容できる題材か、と思えてならない。主人公をその程度、と軽く見ているのではない。作品として、2時間使ってるけれども、一時間でよくないか?そういう意味。トイレ清掃の男の生活を描きながら東京の様々なトイレを紹介している。後半に入れ込まれた思わせぶりに素性を想像させるシーンなど、不要。そのシーンのせいで、まともな世界(どんな世界だ?)とトイレ清掃生活をオルタナティブ扱いしてしまった。まったくもって、思い出すとどうにもならない鼻持ちならなさが鼻につくのだが、高評価が多いのはみなさんわりと幸せなのかな。しかも、ラストシーンのニーナ・シモン。これで終わったらちょっと怒りが湧くかも? と思って見ていたら終わってしまい、私は悲しかった。ニーナ・シモン使うなら「I put a spell on you」を絶妙に使ったヴィトンのCMほうがはるかにセンスが新しいと感じただけに。。。あーやだやだ。見なけりゃよかった。いや、姪っ子とチャリンコのランデブーシーンとか、行きつけスナックママの元夫との影踏みなど、とてもいい。いいところはたくさんあった。が全体としては、期待したぶん反動で評価、低いです。あと、この映画を支持してしまう人の多さ!!政治・生活が良くならない理由がわかりました。
コメントする