「八百万の神を感じる映画」PERFECT DAYS こーいちさんの映画レビュー(感想・評価)
八百万の神を感じる映画
主人公の木漏れ日を愛する感性、街で見かけるホームレスの存在、銭湯の老人達、手を振る子供、居酒屋での客同士のやり取りに微笑む姿。日本的と言われる所以は、古来から日本人が持っていた万物に神が宿ると言う信仰に根ざした感性を感じた。現代の日本人はこのような感性を持ち得るのか?スクリーンで流れるシーンを観ながら考えていた。毎日規則正しく過ごしていく中で、人との関わりも拒絶しない迄も、コントロールしている主人公にそれでも訪れる他者からのさざ波に、主人公はけっして孤独ではないと感じさせる暖かさがあった。人生賛歌、人間賛歌の物語だと思う
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