「静かに語りかける、最高でした!」PERFECT DAYS ryuさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに語りかける、最高でした!
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クラシカルでマインドフルネスに通ずるものを感じた。
役所演じる平山の生活は必要最小限のシンプルライフ。
物も必要最小限で携帯もガラケーでスマホを持たない。
「住んでいる国が違うんだよ」というセリフの通り、現世に多いスタイルとは一線を画す生活だ。
それでも平山は単調な日々に感じる感情の流れを素直に楽しんでいる。
「今度は今度、今は今」のセリフにもあるように今ここに集中して時間軸や概念にとらわれていない。
今あるものにフォーカスしつつ、自然体であるがままを受け入れている。素晴らしい。
そしてこの平山の魅力が劇中周りの人たちを巻き込んでいく。
洗礼されたシンプルの美しさについても最高のカメラワーク、展開で表現されており
開始20分間のほぼ平山の所作だけで作られている構成は圧巻でした。
情報過多でノイズの多い現代において取り入れるべき部分が多い。
タイトルであるPERFECTDAYSの解釈はひとそれぞれであるがこの映画で描かれる平山のクラシカルなそれは広告、スクリーンタイムの多さによって刺激される令和時代においてかなり価値のあるものだと思う。
木漏れ日の刹那を大事にしていきたい。
また脇役らの演技も最高で映画を邪魔することなくうまく調和していた。
劇中にでていた歌や小説らを聞いて見てからもう一回見たいと思う。
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