「穏やかな気持ちになれる」PERFECT DAYS TOMOさんの映画レビュー(感想・評価)
穏やかな気持ちになれる
公衆トイレ掃除をする、主人公の淡々とした生活を描いているにも関わらず、何故か引き込まれる。そして穏やかな気持ちになる。
さすがの役所広司の演技力と、名匠ベンダースの成せる技の作品だと思う。
贅沢ではないけど、喜びをきちんと感じることが出来る主人公の毎日。それは幸せに映る。
また淡々とした生活に品格を与えているのが、おしゃれな公衆トイレ達と、主人公の趣味。毎週古本屋で買う100円の本や、盆栽、仕事に出る時にスカイツリーを見ながら、カセットテープ聴くとてもハイセンスな音楽。そして、役所広司という一流の役者。
これらがなんとも不思議に化学反応を起こして素敵な作品に仕上がっている。年末の仕事納めに自分へのご褒美の一本として、とても満足でした。
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