「幸せとは」PERFECT DAYS つよひよさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せとは
こうした緩急が少ない映画は始めて見た。ある中年の日常的なルーティンの繰り返し、少しの変化はあるが大事件が起こるわけでもなく、すぐ隣で、または日々の自分自身の日常生活と大きくは変わらない。主人公の過去や今どうしてこういう生活に至ったのかは一切明かされない。でも兄弟と久々の再会には涙しながら抱擁する姿から、それなりの複雑な過去が想像される。極めて毎日同じことの繰り返しなのに、小さなこだわりの?または自然な所作の繰り返しなのに主人公は微笑みをたたえながら日々生活している。幸せってことはこうした日常の何気ない事の積み重ね何だよと作者は伝えたかったのだろうか?エンドに主人公がほほ笑みながら涙を流すシーンは幸せを噛み締めている意味なのか?長いようであっという間の鑑賞であった。
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