「たまにウトウトする。鑑賞後、とても満ち足りた気持ちになる。【追記】長井短さんが長井短さんぽくって良かった。」PERFECT DAYS マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
たまにウトウトする。鑑賞後、とても満ち足りた気持ちになる。【追記】長井短さんが長井短さんぽくって良かった。
たまにウトウトしたけど、鑑賞後とても満ち足りた気持ちになる。
平山の日常は平凡だが人生は満ち足りて充実してる。仕事は公共トイレの巡回そうじ。趣味は読書、音楽鑑賞(洋楽)、カメラ(木もれ日)。酒とタバコはたしなむ程度。一人暮しでパートナーはいない。
仕事の移動中に車で洋楽のカセットを聞き、休憩中に木もれ日の美しさを写真に撮る。仕事帰りに一杯やって、家で文庫を読んで寝る。
毎日こんな感じの平山の日常が、2時間何度も繰り返される。
休日の定番は、洗濯、写真の受け取りと依頼、古本屋で100円の文庫を一冊買う、行きつけの飲み屋に行く。
エンタメ性が高い大きな事件や事故は起きないが、木もれ日のささやき程度のざわめきは起こる。
同僚のタカシが急に辞めたのでそのカバーを1日だけしたり、タカシの彼女が平山のホホにキスしたり、行きつけのバーのママが知らない男と抱き合ってたり、家出した姪を泊めたり。
TOHOシネマズ日比谷で、10/24(火)~10/30(月)の1週間、特別先行上映。
最終日に2回鑑賞。 満員に近かった。いつも観客がすごく少ない地元周辺の映画館なので両隣に人がいるだけで疲れた。
【追記】12/22(金)再鑑賞
淡々とした平山の日常生活を見てるだけなのに、なぜか心が満たされる。ヤッパシ途中で少しうとうとした。改めて平山がていねいに仕事をしていると思った。
仕事中にトイレで泣いていた迷子のママを探したり、知らない誰かと○✕のやり取りしたり、いつものベンチで昼を食べてると最近同じOL(死語?あるいは差別的?)が隣のベンチにいることに気付いたり、木の若葉を持ち帰ったり、その他もろもろホント些細なことを通して平山の輪郭が見えてくる。
長井短さんが長井短さんぽくって良かった。僕はいつも長井タンさんと言ってる。