「65~70点ぐらい。釈然としなかったけど…」二つの季節しかない村 RAIN DOGさんの映画レビュー(感想・評価)
65~70点ぐらい。釈然としなかったけど…
あらすじ読まずに、タイトルとポスターと、巨匠が作った映画って事、是枝監督が絶賛した事、それだけの情報で観ました。
真っ白な雪景色の中に止まる1台の車、どこへ向かうのか雪の中を歩き始める男…
このオープニングで引き込まれました。
ポスターの女の子が主役かと思ったら、この男性サメットが主役です。
とにかく、トルコ東部の自然が美しくて、それが強く印象に残ります。
この美しい村自体も、この映画の主役でしょう。
この村の住人や自然を写した写真が差し込まれる演出、激しい議論のあと入る斬新な演出、も良かった。
最後が意味深で、もしやサメットは…と思ったんだけど、ネットで調べてみると、やっぱ同じ事を思った方が他にもいました。
観たあと釈然とせずモヤモヤして消化不良、妄想だったのか?とか、とんでもない事まで考えてしまったけど、いろいろ調べてるうちに概ね理解できました。
198分の長尺ですが、体感では実際の時間ほど長く感じなかったです。
それどころか、もう1回観たい(笑)
この映画でヌライという女性を演じた事で、2023年のカンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得したメルヴェ・ディズダルが良いです。
その年の最優秀男優賞は『PERFECT DAYS』の役所広司さんですが、その縁でツーショットの写真も存在し、この2人は交流があるらしいです。
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