落下の解剖学のレビュー・感想・評価
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法廷ドキュドラマ
フランスの山荘に住む三人の家族。
ベストセラー作家の『サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)』、
夫の『サミュエル(サミュエル・タイス)』、
事故の後遺症で視覚障害がある息子の『ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)』。
ある雪の日、『サミュエル』が家の前で頭から血を流して死んでいるのが見つかり
自殺・他殺の両面から捜査を開始した警察は
殺人容疑で『サンドラ』を起訴、
そこから物語は法廷劇へとなだれ込む。
裁判官、陪審員、傍聴人の前で明らかにされる夫婦間の確執。
作家を目指していた夫の挫折とそれによる精神の変調、
息子が遭った事故の遠因、
妻の性的嗜好、
家事分担の偏りや家計の内実まで微に入り細に入り暴露されていく。
また、こうしたスキャンダルが大好物なマスコミも好餌とばかりに飛び付き
報道を垂れ流す。
そんな中、法廷では検察側と弁護側で丁々発止のやり取りが繰り広げられる。
検察側の一番の弱みは直接的な証拠が何も無く、目撃者もいないこと。
「疑わしきは被告人の利益に」が本分であれば、起訴の妥当性すら疑わしい。
それでも裁判に持ち込んだ意図はどこに有るのか。
しかし状況証拠が積み上げられるうちに、
『サンドラ』のついていた嘘が暴かれ
グレーな印象を持たれ出す。
双方は互いに有利な証人を喚問し、
一つの事実は正反対の見方に綺麗に分かれる。
果たして真相は如何に、との
息が詰まるほどのサスペンス。
キモとなる法廷シーンはドキュメンタリーを観ているような
カメラワークとカット繋ぎで高まる臨場感。
とは言え、シンプルな法廷モノとは異なる側面を持ち合わせるのも本編の特徴。
男性が稼ぎ、女性が家庭を守るとの固定概念。
性差による役割分担の偏見が、捜査や起訴する側の念頭に有ったのではないか、
男女が逆であったら果たしてどう動いたか。
また、日本にありがちと(勝手に思っていた)検察の都合による起訴が
行われている事実。
検察側の証明も根拠の薄い推測に頼っているにも関わらず、
被告側の証言には声高に「憶測に過ぎない」と切って捨てる頑な態度、等。
無理筋は露呈し、しかしそれを引っ込めることはさらさらない。
抱える視覚障害の故、もっとも証人としての信憑性が低いと見られていた
『ダニエル』の証言が決め手となり、裁判は結審。
しかしその判決が正しかったのかは誰にも判らない。
『ザンドラ・ヒュラー』の静かな態度の演技が
ひと際目を引く。
聞くところによると、
監督・脚本の『ジュスティーヌ・トリエ』は
彼女を念頭に当て書きをしたそう。
いやー面白かった
2023カンヌ・パルムドール
「落下の解剖学」
’
映画館ではいつも後列の右通路側に
座る。
けれど、我が街北九州には
珍しく大入りで、やむなく
前から三列目で鑑賞。
これが大正解。
’
アップを多用する映像は近くで見ると
迫力があり、スクリーンに覆いかぶされ
そうになり、2時間34分、一度も飽きる
ことなく見入ってしまった。
’
真実は何か、妻は夫を殺したのか、否か、
子どもの証言はほんとなのか、
裁判の様子、妻のほうが社会的地位も高い
今どきの夫婦ケンカなど、どのシーンも
リアリティに満ちて、迫ってくる。
ミステリーとしてはツッコミどころは
あるが、僕はあまり気にならなかった。
’
主演のサンドラ・フラーの演技が
ほんとに素晴らしい。
’
確かにカンヌとかで評価されそう
面白かった。外国人率高し。
孤立した雪の中の山荘的な家で起きる死亡事故。
作家同士の夫婦の夫の落下死。妻にかかる疑い。
二人の間にいる息子(視覚障害)。夫婦の言語であるフランス語とドイツ語と共通語としての英語、そして裁判はフランス語、というのもポイント。
もう犯人が誰かというより、妻がやったか事故なのかのどっちかしかない裁判の進む先に炙り出される夫婦間の秘密、と、妻にしかわからない人間関係、息子にしかわからない人間関係。その割にはどうなるのかまったく終わりが見えないのは息子の設定だろうな。
この映画の面白味は、そのリアリティに尽きる。
現代ならではの人間関係と嫉妬、不安、など、そういう焦燥感を使うか〜という新鮮味。
そういえばフランスの法廷もあまりみてないから検事と弁護士の服装やら法廷的職能演技がまた嫌味があったなぁ。
裁判から、狭い人間関係が公の面前に見せ物のように立ち現れ、その際に参加している人々の顔、顔、顔、をかなり写して、観客もその裁判に立ち会わせるような演出になる。ここでも最終的には息子がブラックボックス。思い出した父の思い出は少年目線で観客に見せるが、もちろん少年にはその顔は見えてないはずなのだった
判決の解剖学だった
おおっと!真実の再現はナシか~
そう来たか。
これによって、印象的な台詞、、
「勝訴したら何か見返りがあると思っていた。でも、何もなく、ただ終わったというだけ」
ということを事実確認として、実に!見事に表現していたと感じた。
法廷サスペンスの枠に当てはめきれない。
心の傷や、痛み、感情の動きが生々しく刺さってくる。
法廷モノで面白い作品は多々あるが、、、何かが違う。
いや、凄いぞこの作品。
脚本から、配役も演技もすべて素晴らしいのもあるだろう。
白々しさが無く、人の動き、表情が気になって仕方ない。
のめり込んでしまう。
気がつけば、美しいアルプスの風景もほとんど目に入ってこないほど。
私的アカデミー賞、受賞作品だ。うん、もう正式に受賞でいいよ。
見るあいだ、劇場の観客席はまさしく裁判所の傍聴席だ。
人によっては陪審員にもなるだろうか。
もしかしたらワイドショーの視聴者かもしれない。
いずれにしても殺人なのか、自殺なのか?謎・謎・謎。
わからない。どちらにも思えてくる。
判決とは「そうおもったら、決めること」。
お姉さん、、そうか。でも難しいよな…。これが解剖学の答えなのか。
そんなふうに、観客を物語に入れ込む空気の仕立てが凄かった!
本当の真実はどっち?
見終わった後の疑念が今なお、追いかけてくる私は、
ワイドショーの視聴者だったのかも…
これがアカデミー賞ならなんの文句もございません
こんなに色々な観点から書きたくなる映画は久し振りです。もしかしたら、あの『女王陛下のお気に入り』以来かも。
死んだ夫、疑いをかけられた妻、ダニエル‼️
その3人はもちろんのこと、弁護士も検事もダニエルの付き添い人も、どの登場人物についても、それぞれについて自分だったら何を思い、どう振る舞うか。目まぐるしく考えながらスクリーンに釘付けとなります。
などと言いながら、まずは夫婦喧嘩について。
相手のいうことに気持ち的に納得なんかできなくても、一応論点が共有できていたのはさすがに頭のいい人同士という感じ。子どもの受験や進路の話をしてるのに、なぜか相手の人格攻撃になってる、みたいな喧嘩よりは余程マシでした。
夫(男)のプライドの崩壊や才能ある妻への嫉妬。それだけでもしんどいのに息子の事故についての取り返しのつかない後悔の念。肯定でも否定でもなく、ただ、人ごとではないやるせなさが分かるだけに辛い。
作家にとって最大の武器である表現力。それを母国語のドイツ語ではなく、英語(たぶん作品は英語で発表)やフランス語(法廷や日常生活)でしなければならないストレス。最近の日本語で言うならば、たとえば『ヤバくね?』という言葉のニュアンスをその使われる文脈ごとに使い分けて伝えるのは、TOEIC800点の人だって、英語圏の人に上手く出来るとは思えません。
妻は自己表現におけるそんな根源的なストレスを抱えたまま、仕事や家庭生活を送っている。そう思うと彼女の抱えている不安や不満、人間関係におけるもどかしさからくる苛立ちの感情も、決して肯定はできないけれど、仕方ないとも思うのです。
ダニエル君。君はなんて理性的で勇気があって健気なんだ❗️
参審員だって人の子、自分の記憶という曖昧なものに誠実な態度で向き合う君に対しての信憑は高まるのが当然です。
人間というのは不思議なもので、いざという時には、経験で学んできたさまざまな事象から導かれる、合理的でかつ熟慮を重ねた判断よりも、その時の感情や直感による判断を優先してしまうことがよくある。つまり、自然界において人間は極めて非合理的なことをしでかす厄介者。
裁判において被告の言動は、常に『合理的に考えれば、こういうことになるではないか』と検察から責められる。
本人にとっては必然に思えても、他人から見れば非合理的にしか見えないような言動は、往々にして本人も言葉では説明できないことが大半。
だから、警察や検察から強要された自白は合理的に見えさえすれば通ってしまう。
人間の非合理性とそれにより引き起こされる不可解な営みを描くのが小説や映画なのだと思うし、この映画はまさにそれを描いていたように受け取りました。
仏蘭西対独逸では勝負は決まっている
お仏蘭西の旦那、
主夫でいいじゃないですか?
主人は誰か?
息子も犬も分かっていらっしゃる。
カミさんに、
あれだけ言われたら漢はへこたれます。
あそこまで言わせないのが肝要ですな。
それにしても、
お仏蘭西の女性監督だけに仏蘭西男に、
更に強く打ちましたなぁ
つまり、この事件は自殺なんだけど、不本意に主夫となった旦那をあそこまで完膚無きまで打ちのめされたら、これから先、生きてはいけないのが凡夫たる主夫なのだ。
これって、悪意ハラスメントでもある。
他人なら殺意あるイジメだね。
まずは、
オスカー間違いなし!にときまひょ⁈
( ^ω^ )
落下の解剖学
劇場公開日:2024年2月23日 152分
これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、
2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。
視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、
死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、
登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。
人里離れた雪山の山荘で、
視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、
悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。
当初は転落死と思われたが、
その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、
妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。
息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、
事件の真相が明らかになっていくなかで、
仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。
女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。
主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。
第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされた。
落下の解剖学
劇場公開日:2024年2月23日 152分
そこまで評価されている理由が分からない。
福山雅治が出てきそうなタイトルですけど、
そういう映画のつもりで見たら、肩透かしです。
なんの謎解きもないし、驚くべき真実も露呈しないし、
なんのどんでん返しもないから、判決聞いても「あ〜そうでしょうね」。
きっと、最後には〜?と思ったけど、本当に何もない!
(犬の演技がすごすぎただけ!!)
逆にいうと「フレンチアルプスで起きたこと」とか「ザ・スクエア」とか、
そういう淡々と終わる映画が好きな人は、きっと大好物なはず。
ごめんなさいヨーロッパに暮らしたことないので。
きっとその土地の空気感とかそういうの込みで見たら、分かる世界なのかな。
奥さんの言ってることは正論で、夫は隠し録りしてたり逆に怪しすぎる。
ただ正論だからすべて解決する訳ではない、理屈ではどうしようもないものを
見せられた気はしましたが。
言い争いは、大概なすりつけ合い
家族の中にあるドラマを立体的に描いていき、判決間近のある証拠で、そこで「起こっていた像」が明確になる。夫婦間の再帰性。途中も引き込まれながら見ていたが、そのシーンでつながって腑に落ちる感がすごかった。あの自分の抑圧したものを相手になすりつけ合い争う感じ、人間は(つまり自分は)これをやるよねと思わせられるところ満載で胸が痛くなる。
ダニエルはエディプスだったのか。それとも象徴的な意味において誰もが殺し合うこの家族の深層の中で彼は「ファクトで判断する」メンタリティを得てここを脱出する道を選んだのか。この謎を残すことこそが、其々が自分の現実を生きているという事実を表現してるのかな。噛みごたえのある映画だった。
犬が可愛いくてすごいに1票🐕
すごい不思議な映画だった
自分だったらと思うと…
期待していた方向とはまた別の方向で、
なかなか考えさせられる映画でした。
ストーリーは、
落下の…という題名からも分かる通り、自宅である家から人が落ちて死ぬところから始まります。
落ちたのは夫、家に居たのは妻。
もちろん妻に容疑がかかる。
やがて裁判が始まるのですが、
法廷での、主観と客観のせめぎあいに思わず唸ります。
やがて妻のプライベートや心の内まで暴露されることになり、
もし自分だったら…と思うと恐ろしくて恐ろしくて。
だって、心の中で考えていたことまで知られてしまうのですよ😱
おまけに第一発見者だった子どもまで様々な犠牲に。
自分の無実を認めてもらうために、
それらのもの全てを差し出さなければならないことへの矛盾さえ感じました。
アメリカ映画で法廷ものはよくありますが、
さすがフランス映画。
今まで観てきた法廷ものとはひと味もふた味も違います。
いや、これは法廷を舞台にしていて実は法廷ものではないのかも。
【興味深かったよ❗️】ただし、刑事裁判の本質はついてるが ❓❓❓の嵐 【面白くはなかった。】
昔から 私が シロウトである 映画の世界においては
「潜水艦ものと 法廷劇 に不作なし」と聞いている【伝聞】
その意味に於いて 観客は 法廷劇を観に来ている知的大人だから 本作は期待に応えている。
まあ 興味深かった。知的 人間のドラマ
ただ、申し訳ない 俺 刑事法裁判捜査関係 シロウトでは無いから
【ただし フランス司法制度は知らんがな❗️】
はてな❓❓❓の描写が多すぎ。
ただし 刑事裁判の本質はついている
つまり guilty or not guilty というのは 実は現行犯でも無い限り 神様しかわからないのだ。
ただし 客観的証拠及び 裁判で証拠認定される供述調書 等を通じて ほぼ蓋然性が高い
場合に コレは有罪を選択が妥当 と判断するのだという事
だから 私は 再審請求事案等で いきなり 悪人から無実の可哀想な人 に書き換えるマスメディアに不信感大きい。
それって 蓋然性or疑わしきは被告人の利益に だから と言いたい❗️
つまり 本作中 裁判に勝った負けたと言及セリフあるが
実はそれは 刑事裁判の本質なのね❗️その意味でこの作品は好作品
ただし 捜査手法 身柄 等細かい点は❓ 自由の国フランスよ それで良いのかい❓良いのかカモ🦆
気になったのが 法廷で 主観ばっか議論してた❓
まあ その点は 皆さん 作品を映画館で観てご判断下さい。映画ファンの方必見。ただし 堪え性はある程度必要
でも ワシの最大の感想は パルマドック賞🏆あるの❓だかのボーダーコリー中型犬が 不細工だけどカワユし😍
最後に この作品は動物に危・・を の 邦訳字幕欲しかったがな❓
いずれにせよ 中型犬 大型犬イッヌ様 🐕 は 綱吉公並に大好物❤️なのだ❗️パルムドックって有料🈶パンフ記載
メッシちゃん❗️
あとどうでもイイけど 主人公サンドラ役をドイツ🇩🇪出身の【ザンドラ🟰有料パンフ表記】
旦那役サミュエルをサミュエルさんが 演じてたズラ。 弁護士役は違った。
夫の職業 教師❓主夫❓なんやねん というのは言わないお約束
またLGBTQですか わかってますよ 多様性ね❓と言いかけたが まあ観客それぞれ見方があるよね
予告編動画は英語ですが 多言語 そこも注目点
音楽大音量 セゲン 女衒【検索🔍してください】有料パンフ🈶受け売り
羅生門とか 桐島くん 想像するかも でも【似て非なる作品】だから ネタバレでは無いよ。
意外と 耐えきれた152分
それだけ 秀作 ということカモ🦆でも ホアキンさんのボー と違って
わざわざ3連休初日に本作観にくる知性派は 覚悟が違うから とも言えます。
有料🈶パンフは コラムとコラムらしきもの合わせて4本で論点明快❓知性派ならコラムも読まんとね❓
【皆さんの自己判断、or 懐具合によりますね❗️】
多分 秀作なんだけど 私の結論は お犬様🐕かわゆい😍【小型犬は適用除外】でした。
法廷劇に不作なし【伝聞】かどうか❓皆さん確かめてみて❗️上映回数少ないけど❗️
結構 お客さん入ってて 知性派の熱気ムンムンでした。
【ハイキュー】とは客層違うかも でも 【大人の意地で「ハイキュー観ない」】だけで
俺的には ハイキューの方が愉快だったかも と衝撃🫨の本音 で 悦に入るジジイであった。
ハイキューと鬼滅と ウルトラマンブレザー【綴り違ってたら見逃して】3連チャンで観たい❗️と未練を残し
劇場を去るジジイであった。明日も 俺一人で行くよ っていうか家族から放任されてる 最近
あっ❗️本作は映画館で無いと、映画館必見。 なぜなら 倍速使ってしまうから【長文お粗末様です。】
最後まで推理できる映画
事前情報がほぼない状態で見た私
ストーリーの中で、少年が目が不自由であるとか
母が小説家
など背景を少しずつ知る
亡くなった父のことも
ストーリーの中で色んな視点で知っていく
話題性として小説家の旦那さんが亡くなり、
世間は小説家である母を疑う
弁護士が冒頭に言う
真実ではなく、
人にどう見られているか
裁判って改めてそうなのかもしれないと思った
亡くなった父は1人しか存在しないが、
妻から見た旦那
息子から見た父
世間から見た被害者
立場や情報によりその見え方は大きく変わる
裁判としての結末を最後は知って終わるのだが
私は個人的に事実の結末は誰も分からないって感じがした
映画の先の世界を想像したり
帰り道も楽しめた
そして、自分という人間の見え方も考えた。
ドキュメンタリー映画
文学作品観たような気分です。
人間模様のドキュメンタリー映画みたいな。
息子と犬が可哀想だったなぁ。
サスペンス好きの私なので、謎解きや真犯人探しとか、そんなのを期待してたので、途中何度か寝てしまいました。
裁判とはこういうものなのでしょうね。
知られたくないことをさらけだされてしまう。
観て損した気分ではないです。
最優秀助演ワン優賞!
サスペンスかと思っていたらそうでもなく、夫殺害の容疑者となった人気作家の妻の裁判の中で明らかになる夫婦生活の実態は…という内容でした。
裁判シーンが長く、眠くなることもありましたが、夫婦の言い争いシーンで眠気は吹っ飛び、リアルな本音の応酬に愕然という感じでした。
身勝手で見苦しい両親の姿を知った盲目の息子が可哀想で、健気な証言シーンも印象的でしたが、何よりも心に残ったのが家族に寄り添う愛犬・スヌープの名演技です!
瀕死の中毒シーンをはじめ演技にもビックリしますが、表情豊かで愛嬌たっぷり、登場人物も観客も思わず笑顔にしてくれる救いの存在でした!
観てよかった
結局、事件の核心にふれる証言や出来事がないまま終わってしまい驚きました。確かに「やってない」ことの決定的な証明は、現場に居合わせた以上不可能に近いし、途中にテレビのコメンテーターが言っていたとおり、「夫を殺した(かもしれない)小説家」の話の方が世間は食いつき、記憶に残る。無罪判決になったところで、そんなイメージがこびりついた人として、そしてそんな人を親に持つ子どもとして、2人は生きていかねばならない。晴れて無罪を勝ち取ったとは思えない、暗いエンディングが頭から離れません。なんだかわからないけれどとても満足感のある作品でした。
サスペンス……?
ドンデン返し! みたいなものもありふれた昨今だけど
ここまで何も起こらないのも笑
全然ハラハラドキドキもしなかったし
色々面白そうな設定も活かされきれてない気がした。
最後の展開までビックリすることも無く
「まあ、そうでしょうね」という、感想……
法廷シーンが長くて
見応えあるけど、流石に長すぎる
法廷ドキュメントって感じでした。
長めのセリフが多めの会話劇でスクリーンに引き込まれる映画。 本年度ベスト!
本作の邦題が秀逸!
自分は転落死した死体を解剖して事故の真実を究明して行く作品と思って鑑賞したけど全く違った(笑)
だけどタイトルに偽りは無かった!
この邦題を考えた方に座布団10枚差し上げたい(笑)
転落死した旦那の容疑者として妻のサンドラが法廷で戦う感じのストーリー。
視覚障がいの息子と愛犬、弁護人などが加わり終始緊張感のある作風がとても良かった!
本作は裁判で事件の真実を解剖する様に展開する感じ。
裁判で証言する登場人物達のセリフに引き込まれる。
長めのセリフが多めでドキュメント番組を観ていると錯覚する程にリアル。
裁判で提出される証拠品の数々が生々しい。
特にUSBに残されたサンドラと旦那の会話がリアル。
サンドラの隠された秘密が裁判で明かされて行くシーンが辛い。
被告人になるとあんな感じで秘密が皆に知られてしまうのが恐ろしい。
サンドラの子供の演技も素晴らしかった!
事件の真相は究明されずに終わってしまったけど終始スクリーンに引き込まれた感じは最近観た映画の中でも一番かも!
個人的にペットの犬に助演動物賞を差し上げたくなりました( ´∀`)
こういうの、ダメじゃない?
本筋というかドラマのすり替えだろ?
●冒頭は緻密にミステリーを展開させて良かった…が、謎を回収しないのはダメだろ。
あそこまで謎で引っ張っといて、あれはない。
目に障害がある息子の証言がキーになるようにふられて、あっと驚く展開を期待してしまうのだ。
ところがドラマの本筋はそこにはないと言わんばかり映画は終わる。そこに注視していたことがバカみたいだ。観客は意外なオチを期待していたのに。
●誰の成長譚かもわからない。母親の無罪になった理由もわからない。
最初に謎を提示されたから、登場人物の葛藤が本物か虚偽かわからないからだ。
母親の葛藤は本物か?父親の葛藤が本物か?息子の苦悩は?
最後まで心情的な葛藤が虚偽の可能性を残し、真実の心の葛藤とは思えない。
●ラストに謎が明確になってそれらが回収されると思ったが、グレーのままだ。
例えば息子が父を殺して、母がかばったとか明確にオチをつけてくれるなら、登場人物の葛藤も理解できるのだが。
めでたしめでたし風に終わっているが、母が殺人者の疑惑は消えないし、息子も父の自殺の確信を得てない。結局最後まで真実の心情は見えていない。誰一人。
引っ張るだけ引っ張って、本筋が何だったのかわからない映画だった。
全483件中、421~440件目を表示