劇場公開日 2024年2月23日

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落下の解剖学のレビュー・感想・評価

全458件中、321~340件目を表示

3.5真実よりどう思ったか

2024年2月28日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

パルムドールを取ったこともあり、どんなラストを見せてくれるんだろうと、期待しすぎてしまっていた。フランス映画なので、結構ぬる〜っと終わる。まぁなんと言うか、思ったのと違った。やっぱり、できればアカデミーやカンヌで賞を取る前に、公平な目で映画は見たいよね。

この映画はどちらかというと絶壁に立たされた時の人間の心理描写等が秀逸な作品であるため、どんでん返し・衝撃のラストを彷彿とさせる予告自体、ナンセンスなんだろう。タイトルの「落下の解剖学」も微妙にズレている気がしたけど、原題の直訳なんだね。にしても、映画は靴紐のようにきちんと結んで終わって欲しいたちなので、本作のように緩いままだと締まりが悪くてスッキリしない。観客に投げかけるような作りでは無いものの、作り手なりの解釈・回答は作品の性質上示して欲しかったなぁと思ったり。

2時間半越えかつ、会話劇と言っても過言では無い法廷ドラマなのに、退屈を感じさせない作りになっているのは凄い。音楽の色やタイミング、多方面から読み解く展開も見事だった。盲目の男の子の非常にリアルな演技には驚かされたし、彼の心情をそっくりそのまま代弁するピアノも、家族の崩壊を暗示しているようで恐ろしかった。更にはワンちゃんの演技にも目を奪われる。品質に関しては申し分無くて、ノミネートも納得。観客の心を掴む、作り込まれた映画的な表現は素晴らしかった。

ただ、もっと<正義とは何か>みたいな思い悩まされるメッセージが込められていると想像していたから、この点数になってしまった。正直、テーマとしては在り来りのように見えてしまうし、この作品ならではの斬新な切り口で見解していたら好きになれたんだろうなぁと思った。

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サプライズ

4.5これはSNS社会にも通じるのでは…

2024年2月28日
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とても良い映画でした。
お気に入りなのは序盤の一節です。
"待って、私は殺してない"
"そこは重要じゃない"

本作では決して真実を追求せず、状況証拠や証言から妥当な結末を議論していきます。
この映画は観客に見せている部分と見せていない部分の線引きが上手で、どちらとも取れるように最後まで着地しません。観た後に語りたくなる映画です。
どの役者さんも演技が上手で、惹き込まれるものがありました。主人公サンドラが夫を捲し立てるシーンがあるのですが、説教の内容が痛いぐらいに刺さりました。弁護士のヴィンセントを演じたスワン・アルローさん、とても顔がタイプです。

見ていて思ったのは、昨今のSNS社会に通ずるものがあると感じました。ポスト・トゥルースという言葉があるように、真実かどうかは重要ではなく感情に訴えかけるものが支持を得やすいです。
セクシー田中さんの事件がありましたが、結局真実は本人にしか分からなくて、「脚本家のインスタグラムの投稿が〜」等と騒ぎ立てるのは劇中の傍聴人やワイドショーと重なるものがありました。

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モロもろきゅう

4.5結局

2024年2月28日
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WELOVEMOVIES

4.5まじでhot lawyerだし、話も面白かった

2024年2月27日
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Xで海外レビューがあまりに’hot lawyer!’ばっかだったので、予告では惹かれなかったがその噂の弁護士を鑑賞しに行くか〜と見たんだけど、話も面白かった!

予告編とは違い8割裁判所でのセリフ劇なので、セリフの情報量が多い系苦手な人は、このREALLY hot lawyer見ていればよろし(すぐ出てくる)。

犯人これ妻っしょと、このふさふさグレーロングヘアー仏英話者スタイルも良いsexy hot弁護士に騙されないぞと見てたんだけど、
坊主の検察官の妄想決めつけboyっぷりがやばくて、とくに最後の方ゲラゲラ笑ってしまった。。
たぶんだけどこれはもはや愛すべき人物!

小説には私生活が投影されているはずだの演説、せめて投影されているはずという主張の根拠を本人インタビュー記事なり何なり持ってきなよ!みたいな。

赤いタートルネック着た息子の証言の時に「その結果の要因は2つ考えられるよね?どうして1つに決めつけてるの?」っていうポンコツ坊主検察boyの発言に対し、12歳の息子めちゃいいこと言った!(思わず拍手)
「原因が分からない時は根拠を考えれば良いと思うけど、母にその根拠となるような理由がない」
検察坊主12歳に言われちゃったね、って私は母のような目で見守ってた。

てか最後の中華料理屋でのY-shirt HOT LAWYER、ありがてぇ...という境地で眺めてた。
明日からも頑張ってこのつまらない日常生きられるわ!

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IINO

3.024-030

2024年2月27日
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繊細なストーリー、
夫婦の関係性を正とも悪ともしない展開。
事件性がある事を理由に
主人公を裁きたい検察、
確信はもてずとも信頼する弁護人。
父母の愛憎を聞かされる11歳の息子。

ハリウッドとは違う展開と結末。
フランス映画っていいですねぇ😊

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佐阪航

4.0「真実」は時に虚構を事実にする。

2024年2月27日
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知的

難しい

真実は時に真実でないし、真実である必要もない。という事を酷く痛感します。

我々は人間として生きる上で、自分を取り巻く世界を自分の中に構築しますよね。それは自分にとって真実ですが、自分以外の人間にとっては真実ではないこともしばしばあります。それを酷く実感させられました。

最終証言は果たして真実だったのか。
被疑者サンドラが言い渡された判決は果たして真実に迫れていたのか。

「真実」とは一体なんなのか。を、考えさせられる作品でした。

それはさておきスワン・アルローの顔が良すぎて惚れ惚れしながら見てました。津田健次郎さんに似てません?

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海渡

3.5夫婦のことは2人だけにしか理解できないことがたくさんあるし、どちら...

2024年2月27日
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夫婦のことは2人だけにしか理解できないことがたくさんあるし、どちらが悪いと一方的に決めつけられない。だが事件となると、白黒ハッキリさせる必要があって、争いに巻き込まれた子供が決断を迫られるという状況は、大変酷だ。息を呑む夫婦喧嘩のシーンは『マリッジ・ストーリー』のそれを彷彿とさせ、胸が熱くなった。カンヌ映画祭パルム・ドールと、アカデミー賞脚本賞を受賞。アカデミー賞授賞式の客席にいた犬のメッシが可愛かった。カンヌではパルム・ドッグ賞を受賞。

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mini

5.0我々「羅生門」の千秋実

2024年2月27日
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ホモ・サピエンス

4.0自分の心持ちで如何様にも捉えられる「真実」達。スッキリとしない展開...

2024年2月27日
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自分の心持ちで如何様にも捉えられる「真実」達。スッキリとしない展開と劇場を出た後もずっとずっと残る「これで良かったのか?」感。その辺りも含め ◎な作品でした。

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こち

3.5けっこう面白い

2024年2月27日
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吉泉知彦

4.0マジックショーのようだった。

2024年2月27日
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ただただ芝居の技術の高さを楽しむ作品。

スタニスラフスキーはもちろん、
ステラ・アドラー方式の、
お互いの関係性の中で、
芝居をビルドアップしていく中でちょっとした仕草、表情を複数重ねて試行錯誤して取捨選択していくような、
訓練を受けた人たちの、
マジックショーのようだった。

状況を客観的に話す芝居、
客観的から主観が入ってくる芝居、
感情的な芝居、
それぞれ相手の芝居によってシフトチェンジ、減速加速、出力高低、すべてコントロールしている。

小説家同士、その内容と現実、
録音部分の構成等、
シナリオでもうまい部分もあるが、それらのセリフのキャッチボールが素晴らしい。

欧米複数国で、
オーディションを行なった事があるが、毎回、技術の引き出しの多さに驚く。

ロゴス(論理)、エトス(倫理)、パトス(情熱)、同じシナリオでも、
それぞれの違う伝え方、
論理だけでは人は動かない、
倫理が無ければ観客は納得しない、
情熱との按分の割合、センス、

そんな技術に関して、芝居の技術に関して、youtubeで話してます。

スヌープ・ドギー・ドッグまで、いい芝居していた。

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蛇足軒妖瀬布

3.0圧倒的有利な状況

2024年2月27日
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2024年劇場鑑賞48本目。
妻と夫しかいなかった家のバルコニーから夫が転落し、死亡。警察は当初事故と他殺の両方から調べていたが、他殺と断定して起訴するというもの。

しかし、こういう法廷ものって主人公が圧倒的に不利で、最後大逆転、みたいなのがセオリーなのですが今作は検察がかなり無理な主張をしており、法廷のハラハラみたいなのはないです。
この映画の前にもう一本観る予定で、一本目と1時間半あったので車でアラームかけて寝ていたら3時間半寝てて二本目見逃してしまったのですが、それでも眠くなるこの作品でした。

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ガゾーサ

4.0誰かが言ってたよ相手より幸せになっちゃいけないって

2024年2月27日
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きーろ

3.5事故か他殺か・・・

2024年2月27日
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知的

難しい

人里離れた雪山の山荘で、視覚に障がいのある11歳の息子が、血を流して倒れていた父親を発見し、息子の叫び声を聞いた母親が救助を要請したが、父親はすでに亡くなっていた。当初は事故による転落死と思われたが、前日に夫婦ゲンカをしていたことなど不審な点があり、妻で作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられた。自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、息子の証言が・・・さて真相は、事故死か自殺か他殺か、てな話。

なかなか奥深くて見応えあった。法廷でフランス語で質問され英語で答えるのは面白かった。
夫婦や家族の内情が法廷で明らかになるのはやれんなぁ、とも感じだが。
同じような仕事をして、妻の方が才能が有るとわかった夫は嫉妬するのだろう、とも思った。
裁判で勝っても得るものはない、という発言が有ったが、確かに、負けると失うものが多いが、勝っても得るもののない裁判ってあるよな、なんて妙に納得した。
邦題はフランス語の直訳なんだろうけど、こんな高尚なよくわからない邦題じゃあ、とっつきにくい気がする。

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りあの

4.0助演犬優賞はスヌープ!

2024年2月27日
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Mr.C.B.2

3.0余白

2024年2月26日
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新宿ピカデリーで鑑賞。
月曜の夜にも関わらず8割くらい入っていたような。

予告編が面白そうだったので鑑賞。
ちょっと思ってたのと違ってたかも。

手持ちカメラぐらぐら、
ギューんとフォーカスが印象的。
是枝監督が日本人キャストでリメイクしたら
どうなるかしらと想像。
終盤の夫婦喧嘩シーンが地獄!
余白たっぷりのラストでしたよ。

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ぼろんてーる2

4.0犬と子役が◎

2024年2月26日
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法廷劇なので、顔のアップ過多。

解剖されていくのは、家族 3人それぞれが胸に隠していたこと。
父親があまりにも心が壊れて怖いのと、疑惑だけで裁判に持ち込む検察の主観による結論ありきな姿勢が嫌だった。

勝っても、失うものを最小限にするだけで得るもののない裁判は、気持ちが良くない。

映画の中で何よりよかったのは犬。
あと、子役。
すごい演技力でした。

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コージィ日本犬

4.5裁判の結果、得られるもの

2024年2月26日
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よして

2.0脚本合戦

2024年2月26日
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悲しい

単純

難しい

作家夫婦の旦那が山の上の自宅で転落死し、妻による殺害か、自殺かを問う裁判になる話。

雪山の自宅で作家として働く妻と、作家兼教師として働く夫という夫婦の夫が転落死し、当時視覚障害のある息子は犬と散歩中、自宅には妻と夫だけという状況から裁判になっていく。

ダニエルの証言に繋がる部分はまあわかるけれど、客観的なことや状況証拠に繋がるものを議論する訳じゃなく、主観的に殺人の動機と自殺の動機とどっちがより有意かを問うディベート大会を長々とみせられている様に感じてしまいダルかったし、これって判決に影響あったんですか?動機がより有意な方がギルティですか?という感じ。
そして結果は……だけれど、そもそも判決に影響する議論は最初だけで、判断できずに放置だし。

ということは見るべきはそこではないということで、だとしたらそれらをもっと簡潔にして100分ぐらいで収めて欲しいもんだ。

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Bacchus

4.5自殺か他殺か、それはどっちでもいい

2024年2月26日
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泣ける

悲しい

怖い

夫婦のあり方、息子の選択、全てがオープンになる法廷で家族を丸裸にする。
当然仕方ないにしても、なんて残酷なんだ。

途中で裁判長に進行に差し支えるから、出席を拒否を進められる息子。自分はもう傷ついているから大丈夫、自分で判断したいと出席する。
強い子だよ…。その後に出てくる録音記録や検察側の誘導尋問が息子に刺さりまくっているのが見えて辛い。

息子が示した主張の切実さは、私は傍聴席や陪審員のように固唾を呑んで見守りました。思い出しても涙が出そうだ。

あと犬ね。最高だったな。

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ma