「スティーヴン・キングは連続殺人鬼か?」落下の解剖学 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
スティーヴン・キングは連続殺人鬼か?
劇中でかかる音楽は3つだけ。冒頭ではインタビューに山荘にやってきた学生ゾーエを追い出すために夫が大音量で流し続けた「P.I.M.P」という曲。元はラッパーの曲なせいか不快に感じること間違いなし。そして11歳の息子ダニエルがピアノで練習する「アストゥリアス」。元はギターのための曲であり、叙情的旋律によってだんだん感情が激しくなる雰囲気を醸し出してストーリーを盛り立てる。終盤、裁判が終わる頃に流れるショパンの曲によって皆の心に平穏が訪れるという仕掛けになってると思う。
法廷劇が中心となり、物的証拠が乏しいために夫婦の生活が暴かれ、夫が自分の小説のために録音していた事実。前日に口論していたのが予行演習だったのではないかと検察の主観尋問が鼻につく。そして妻サンドラの不倫を暴露する録音も流されるが、息子の事故の後は一度しかない。しかも相手は女性というもの。ドイツ人のサンドラがフランス人の夫とイギリスで生活をしていたり、ジェンダー差別、障がい者差別などのテーマも内包していた。サンドラが追い詰められたときに英語で証言するというシーンも面白い。とにかく検察側の主張は幾分横暴でもあり、こうして冤罪が作られるんだという色が濃い。
以前から知り合いだったヴァンサンをはじめとする弁護側は事故ではなく自殺を主張する方向で進め、証人である精神科医などと徹底抗戦する。主観と客観、曖昧な自殺癖を証明することも難しく、やがて証人となった息子ダニエルが母を守るための危険な実験を・・・
主演女優賞も獲って欲しいところでしたが、個人的には犬のスヌープに助演犬賞をプレゼントしたい。
共感ありがとうございます、スヌープ君すごかったですね。ザンドラ役の人、今度「プロジェクト・ヘイル・メアリー
」で重要な役やるので非常に楽しみです(^^原作イメージにぴったり!)
共感ありがとうございます。
真相は藪の中・・なんでしょうが、手を下したのは妻、証言で幇助したのが息子、息子を見限って最後寄り添ったのがイヌって事だと思いました。
共感ありがとうございました。
評価低めな方も多かったですが、個人的には楽しめました。もちろん機内の字幕付きでしたので、カナダの劇場では理解しきれなかったとは思いますwww😅




