劇場公開日 2024年2月23日

「ワンコのリードと見た目のミスリード」落下の解剖学 えふいーねこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ワンコのリードと見た目のミスリード

2024年10月29日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

見応えありました、配信だとなかなか一気見しないのですが、集中して観れました。
ワンコおそるべしw
「犬は無事です」と事前に聞いてても心配になった、すんばらしい演技力。
内容はというと、まさしく犬も食わないやつ…
オカーサンが厳つくて、落ちちゃうオトーサンと弁護士がなんか線細い見た目なのを、何となくずっと引っかかりながら観てました。
お父さん体格こそいいけど、ムダに美男で弱っちい感じで(笑)

「動物に似てない奴は信用できない」?面白いセリフだなーと思って、それで美男弁護士がサンドラを
「バセットハウンドに似てる」と言うのが…確かに似てて、ロイヤーは褒めてるつもりみたいだけど、バセットはけして美犬では…(^^;。ロイヤー本人はグレイハウンドぽい)

法廷会話劇であり、耳からの情報が重要だけど、見た目に何となくミスリード?される感じが興味深かったです。
生き物としてのポテンシャルが、あきらかに父より母のほうが上回ってること、見た目でも伝わってくるような。

最初のほうでダニエルの「代母」が出てきて、代理出産だったらしいことはその後なんにも触れられないですが、サンドラが何事も「実行して獲得する」人間だということを示すファクターなのかなと。
そう思うとやっぱり結末なんか…なんかなんだよなぁ。

2、3年してから観るとまた違う感想が出てきそうです。重層的で面白い作品でした。

えふいーねこ
近大さんのコメント
2024年10月29日

コメントありがとうございます。
見応えある一作でしたね。
皆さん、ワンちゃんの事を心配してますね。
ザンドラ・ヒュラーは『関心領域』も評判のようで。

近大
humさんのコメント
2024年10月29日

コメントありがとうございます。そうですね。美しく積もる雪の中に真実も閉じ込められたかのように。
見応えありおもしろかったです。

hum