劇場公開日 2024年2月23日

「夫婦喧嘩と犬」落下の解剖学 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夫婦喧嘩と犬

2024年10月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

犬の名はスヌープ。『ピーナッツ』のスヌーピーのようにモノトーン。冒頭、なぜか体を洗ってから散歩に行く...時系列を変えているのかな。終盤の白目からの復活はCGではないらしく、その演技が絶賛されている。

三か国語を話せるサンドラに扮するのはサンドラ。名前が同じ。
アマプラにて日本語字幕を出して日本語吹き替え版で観た〈英語の時はこのカッコが付く〉。
弁護士との仲は怪しいとも怪しくないとも言える。

両親とも作家なら才能は有りそうだが、残念ながら視力が弱い息子ダニエル。なぜスヌープでアスピリンを試したのか、なぜその後「僕を助けて」と言ったのか、自分も殺されるかもしれないという意味なのか、それとも自分が知らずに父を殺していたことがわかったのか、母が父を殺したことがハッキリしたからなのか、母が無罪とハッキリしたのか、或いは何も信じられなくなったから助けてという意味なのか。いずれにしても、母親を無罪にするためにクライマックスで父親のセリフを完全に作り上げた描写がある。

見れば見るほど謎は深まるばかり。
録音された夫婦喧嘩、暴力シーンの映像はない。当事者の証言を信じるしかない。
裁判後の何かが起こりそうな雰囲気、遅く帰ったサンドラの行動の詳細は不明...弁護士と何かあったかどうか。それは視聴者の想像に委ねられている。
ラスト、ダニエルがスヌープではなくサンドラの頭を撫でた理由と、スヌープがサンドラの隣に来た意味もハッキリわからない。

序盤からイライラさせたりモヤモヤさせ、計算していて意図的で、印象操作を感じる作品。

夫婦喧嘩と犬が印象に残るエンターテインメント。

Don-chan
トミーさんのコメント
2024年10月9日

共感ありがとうございます。
イヌがキーパーソンならぬキーアニマルで有る事は間違いないですね。自分はラスト、スヌープはダニエルを見限りこの家の真のボスお母さんに寄り添ったと診ました。

トミー