「物の見方」落下の解剖学 ゑゐさんの映画レビュー(感想・評価)
物の見方
人の意見に左右されずに物事を俯瞰的に見るということは、得てして難しい。一つの映画を観るにおいても、他者の意見を見ることで納得し、落とし所を得たつもりになってはいないだろうか、と物語を通して己の主体性のあり方を見つめ直した。
ニュースひとつ見て顛末を決めつけることは簡単だが、果たしてそれは誰の意見か。まさかやたらと説得力のあるネットコメントの赤の他人の意見ではあるまいな。
死人に口無し、言葉を紡げるのは生者のみである。
果たして私は誰の立場に立ち、物事を考えたか。彼が目を開いて世界を見た時、あの真白な世界は果たして、本当に美しい姿をしていたのだろうか。
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