「勝手に期待していたより…」落下の解剖学 オパーリンブルーさんの映画レビュー(感想・評価)
勝手に期待していたより…
カンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督の「怪物」より評価が高かった映画なので、物凄く期待して観に行ったが、予告編がほぼ全てと言える映画だった(事件の真相以外、と言って最後まで見ても真相は不明ですが)
法廷の傍聴人たちの前で音声再現される、夫婦の壮絶な、暴力も加わったと思われる派手な喧嘩のシーンが一番刮目した場面
(このシーンをやりたくて、映画が作られたのかなと推測)
愛すべき犬と、内に籠もりつつ何かを全身で訴えかける少年の演技は素晴らしかった。彼にとっては申し分のない両親の、隠された愛憎や、母親の奔放な生き方を、彼が後に真に理解した時に次の懊悩が生じる予感
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